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2020/05/25

1件〜100件

  • 『現代ロシアの軍事戦略』小泉悠 それでも軍事大国であり続けるロシアのこれから

    ウクライナ戦争前に書かれたロシア軍事論 2021年刊行。筆者の小泉悠(こいずみゆう)は1982年生まれの軍事評論家。とりわけ、ロシアの軍事、安全保障問題には精通しており、ウクライナ戦争勃発後は頻繁にテレビに登場しているので、ご存じの方も多いはずだ。 本書『現代ロシアの軍事戦略』は、屈指の軍事マニアである小泉悠が、ウクライナ戦争以前に書いていたロシア軍事本として興味深い一冊だ。 Wikipediaの経歴を読んでいると、一般人からは想像も出来ないような濃い人生を歩まれている。なにごとも好きで突き詰めていくと、ここまで専門家として大成できるのかと感慨深く感じたりもする。2019年の著作『「帝国」ロシ…

  • 『すごい会議-短期間で会社が劇的に変わる!』大橋禅太郎 会議の生産性を上げるにはこの一冊

    多くの大企業に導入された「すごい会議」とは? 本日は、少し古い本だがこちらの書籍をご紹介したい。 2005年刊行。筆者は1964年生まれ。28歳でアメリカに渡りインターネット上でのマーケティング会社GAZOOBAを設立。2001年に同社を売却し一定の成功を収めて日本に帰国。アメリカ滞在時にハワード・ゴールドマンから学んだ「すごい会議」のやり方を精力的に各方面に伝承中。国内でもニッセン、リクルート、本田技研、富士ゼロックス、キヤノン販売など大手企業への導入実績が多数ある。 おススメ度、本書があなたにもたらすもの おすすめ度:★★★★(最大★5つ) 会議の進行を任されて困惑している方、無駄な会議の…

  • 『理想の暮らしをかなえる50代からのリフォーム』水越美枝子 動線と収納がゆとりを生み出す

    リフォームについて考えている中高年の方向け 2021年刊行。B5サイズの大型本である。 筆者の水越美枝子(みずこしみえこ)は一級建築士。日本女子大卒業後、清水建設に入社し、その後独立。キッチンスペシャリストの肩書を持つ。住宅設計から、リフォーム、インテリアコーディネート、収納計画までをトータルにサポートする建築事務所アトリエサラを秋元幾美と共宰している。 その他の著作に、『がまんしない家 これからの生活様式への住まいリセット術』『美しく暮らす住まいの条件』『人生が変わるリフォームの教科書』などがある。 がまんしない家: これからの生活様式への住まいリセット術 作者:水越 美枝子 NHK出版 A…

  • 『仕事の基礎力』田中耕比古 デキる人は「当たり前」に身につけている!

    大手某社の受託業務を請け負っていた際に、業務の進捗と品質を管理するために、コンサルタント会社が間に入ったことがある。 経験されたことがある方は、わかっていただけるかもしれないが、彼らの仕事の速度はビックリするくらい早く、その質も嫌になるほど高い。20代の若者レベルでも、自社の若手社員とは雲泥の出来であるし、ましてやパートナークラスでは神水準である。受託期間中はさんざんに絞られたが、今ではいい経験になったと思っている。 コンサルタントが書いたビジネス本 というわけで、コンサルタント会社の人間の仕事術に興味を持ち、手にしてみたのが本書である。どちらかという若い社会人向けの書籍なのかもしれないが、仕…

  • 『一瞬でわかる 日本と世界の領土問題』高橋和夫・川島淳司 領土問題はどうして起きるのか?

    領土問題が一瞬でわかる! 2011年刊行。筆者の高橋和夫(たかはしかずお)は国際政治学者で、放送大学の元教授(現在は名誉教授)。もう一人の筆者、川島淳司(かわしまじゅんじ)は、放送大学の非常勤講師(当時)。 わたしは2021年の春から放送大学での学習を続けている。放送大学で、高橋和夫が主任講師を務める『国際理解のために』で、本書『一瞬でわかる 日本と世界の領土問題』が参考書籍となっていたので手を出してみた次第。 『国際理解のために』は国際政治学の初歩の初歩を教えてくれる初学者向けの科目。前半パートではユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ゾロアスター教等、メジャー宗教の概要を。後半パートでは日本を…

  • 『民族の世界地図』と『新・民族の世界地図』 世界紛争の因果を知るには読んでおきたい二冊

    世界紛争が起きる理由がわかる 『民族の世界地図』は2000年刊行。21世紀研究会編とあるが、21世紀研究会は歴史学、文化人類学、考古学、宗教学、生活文化史学の研究者9人による国際文化研究のための集まりである。 新・民族の世界地図』は2006年刊行。『民族の世界地図』の刊行から六年を経て、大きく変わってしまった世界情勢を反映した新版である。 ニュースでよく耳にしながらも、どこだか場所がよくわからなかったり、歴史的背景も知らないままスルーしてしまっているような数々の民族紛争に対して、簡潔かつ明瞭にポイントを解説。かなりの件数を扱っているので一つ一つへのコメントは短いが広く浅くさらう分には良書なので…

  • 『江戸で部屋さがし』菊地ひと美 江戸時代住居の間取りを豊富なカラーイラストで紹介

    専門家が教えてくれる江戸時代の部屋さがし 2022年刊行。作者の菊地ひと美は、1955年生れの江戸衣装と暮らし研究家、日本画家(画号・菊地一美)。 ちくま文庫の『江戸衣装図絵』シリーズ、東京堂出版の『江戸の暮らし図鑑』、三省堂の『お江戸の結婚』などなど、江戸文化に関する著作が多数ある。いずれもイラストが豊富そうなので、資料として役に立ちそう。 『江戸で部屋さがし』講談社BOOK倶楽部のレビュー記事はこちら。 この書籍から得られること 江戸時代の住居がどうなっていたかがわかる 江戸時代の家賃相場がわかる 内容はこんな感じ 江戸の人々はどんな家に住んでいたのだろうか。間取りは?家賃は?そして住環境…

  • 『マングローブ テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』西岡研介 JR労組問題の闇に切り込む

    JRの暗部に切り込んだ一冊 2006年7月から「週刊現代」に半年にわたって掲載された「テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実」をもとに書かれたノンフィクション作品。 筆者の西岡研介(にしおかけんすけ)は1967年生まれのノンフィクションライター。本作で、第30回の講談社ノンフィクション賞を受賞している。 本書は2007年刊行。労使問題に詳しい人なら常識レベルの話なのだろうが、全く知識ゼロで読んだ身としてはまさに身の毛がよだつとはこのと。このJRはあまりに怖すぎる。本書は、日本最大の鉄道会社であるJR東日本の上層部が革マル派とベッタリであるという業界のタブーに切り込んだ一冊なのである。 関連策…

  • 『歴史を変えた6つの飲物』トム・スタンデージ ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コカ・コーラ

    6つの飲み物が変えた世界 原著の『A History of the world in 6 Glasses』は2005年に刊行。 邦訳版は二冊存在していて、最初に2007年のインターシフト版が登場。この時の邦題は『世界を変えた6つの飲物』だった。 世界を変えた6つの飲み物 - ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史 作者:トム・スタンデージ インターシフト Amazon その後、2017年に楽工社版が刊行されている。わたしが読んだのはこちらの版。訳者はいずれも新井崇嗣(あらいたかつぐ)。 筆者のトム・スタンデージ(Tom Standage)は1969年生まれの英国人…

  • 『ネット告発 企業対応マニュアル』 個人の告発が大企業を揺るがすようになった時代

    6つのネット炎上事件を紹介 2003年刊行。 牧野二郎、金野志保、西畠義昭ら、五人の弁護士による共著。かなり以前に、仕事絡みで購入したもの。 90年代後半~ゼロ年代前半にかけて、黎明期のネット社会で評判となった6つの事件(東芝ビデオデッキ事件、悪徳警察官事件、内視鏡事件、カエル混入、動物病院事件、ニッセイ事件)について、その告発の顛末と企業の対応を紹介している。 これまでは相手が大企業では、いくら声をあげても一個人は泣き寝入りするしかなかった。そんな状況が、ネット社会の到来で一変したのである。 おススメ度、こんな方におススメ! おすすめ度:★★★(最大★5つ) ネット社会黎明期の告発騒動につい…

  • 佐伯有清『高丘親王入唐記』~『高丘親王航海記』と共に読みたい一冊

    数少ない高丘親王研究本 2002年刊行。筆者の佐伯有清(ありきよ)は1925年生まれの歴史学者。北海道大学、成城大学の教授を歴任。2005年に他界されている。 『高丘親王入唐記』の入唐は(にっとう)と読む。「入⇒にふ」の促音化なのか?、当時の中国語の音を日本に持ち込んだ際の名残りなのか?、円仁の『入唐求法巡礼行記』とか、入唐八家なんて歴史用語もあるけど、いずれも読みは(にっとう)である。 この書籍から得られること 史実としての高丘親王の生涯を知ることが出来る 澁澤龍彦の『高丘親王航海記』をより楽しく読めるようになる 内容はこんな感じ 高丘親王は平城天皇の皇子として生まれ、一時は皇太子に指名され…

  • 『書ける人だけが手にするもの』齋藤孝 書ける人は自分らしく充実した人生を手にできる!

    「書きたい」けれど「書けない」あなたに ちょっとした短文ならすぐ書ける。Twitterでコメントするならいくらでも投稿できる。でも、少しまとまった量の文章になると途端に手が動かなくなる。ブログに挑戦してみたいけれど、何を書いていいかわからない。そんな方はおられないだろうか? そんなあなたに是非読んでいただきたいのが、本日ご紹介する齋藤孝の『書ける人だけが手にするもの』だ。 本書は2022年刊行。筆者の齋藤孝(さいとうたかし)は1960年生まれの教育学者で、明治大学文学部の教授。幅広いジャンルでの著作があり、本ブログでは以前に『読書する人だけがたどりつける場所』『50歳からの孤独入問』を取り上げ…

  • 『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』森川嘉一郎 秋葉原の光と影を考察する

    趣味の都アキハバラを読み解く 2003年刊行。筆者の森川嘉一郎(もりかわかいちろう)は1971年生まれで、明治大学国際日本学部の准教授。建築学者で、意匠論を専門とする人物。 本書は日本が世界に誇る?オタクの王国アキハバラに視点を据えた都市論である。 趣都の誕生 萌える都市アキハバラ 作者:森川 嘉一郎 幻冬舎 Amazon 幻冬舎文庫版は2008年に登場している。文庫化に際して2003年以降に起きた変化についても言及されてる増補版だ。現在読むならこちらの方がおススメである。 この書籍から得られること 秋葉原の歴史がわかる 秋葉原が他の街とどう違うのかがわかる 内容はこんな感じ 個人の趣味が街を…

  • 『中高年男性の働き方の未来』小島 明子 オジサンたちにこれから出来ることは何か?

    中高年男性が活躍するためにはどうすればいい? 昨今「一億総活躍社会」「働き方改革」といった言葉が叫ばれるようになって久しい。あなたの職場環境には変化があっただろうか。新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴うリストラ、テレワークの普及。この十年で、日本人の働き方には大きな変化が訪れているといっても過言ではないだろう。 そんな変化の時代にあって、わたしたち中高年男性は、微妙な立ち位置の存在である。世代人口が多く、社内では誰もが役職に就けるわけではない。既に役職定年を迎えている方も多いだろう。年金は当てにならず、近い将来の定年退職も視野に入ってくる。親の介護や子供の教育にはカネがかかり、まだまだ稼ぐ必要…

  • 『年代別 医学的に正しい生き方』和田秀樹 40歳を過ぎたら読んで起きたい一冊

    人生100年時代の処方箋 2018年刊行。筆者の和田秀樹(わだひでき)は1960年生まれ。灘校→東大医学部卒。精神科医、大学教授、受験アドバイザー、作家、映画監督までやっている多彩な経歴の人物。 2022年だけでも『80歳の壁』『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』『70歳からの老けない生き方』『老いの品格 品よく、賢く、おもしろく』と、四作もの老いに関する著作を上梓している。 おススメ度、こんな方におすすめ 年代別の医学的なリスク事項を知りたい方 どんな医療的な課題に備えればいいのか知っておきたい方 内容はこんな感じ 脳・前頭葉の萎縮は40代から始まる。50代ではメンタルをケアすべき!40代…

  • 『50歳からの賢い住宅購入』千日太郎 お金の視点からアラフィフ年代の住宅ローンを考える

    住宅購入で悩むアラフィフ世代に 以前にも書いたが、わが家は賃貸物件での生活が長い。しかし、今年に入ってから、遅ればせながら中古マンションを買えないものかと物色をダラダラと続けている(あまり進んでいない)。物件についての知識はそれなりに溜まってきたのだが、お金についての知識は身についていないなと痛感したので本書を求めてみた次第。 アラフィフ年代に入ると否が応でも少し先の定年退職が気になってくる。定年になれば当然収入は減るから、現役時代と同じようなローンを抱えるわけにはいかないし、組ませてももらえない。 ではどうすればいいの?と悩めるアラフィフ世代の皆さまに読んでいただきたいのが本書『50歳からの…

  • 『老後に住める家がない!』太田垣章子 明日は我が身の”漂流老人”問題

    老後に住む家が借りられない現実を知る 2000年刊行。筆者の太田垣章子(おおたがきあやこ)は専業主婦から一念発起、30代後半で司法書士の資格を取られた方。2,300件を超える家賃滞納トラブルを解決してきた実績を持つ、最新の賃貸事情を知る人物である。 太田垣章子のインタビュー記事はこちら。 その他の著作はこちらもおススメ。 家賃滞納という貧困 (ポプラ新書) 作者:太田垣章子 ポプラ社 Amazon 不動産大異変: 「在宅時代」の住まいと生き方 (ポプラ新書 お 10-3) 作者:太田垣 章子 ポプラ社 Amazon おススメ度、こんな方におすすめ 高齢になっても部屋を貸してもらえるのか不安な方…

  • 『あなたのアクセスはいつも誰かに見られている』小川卓 ネットの「ちょっと気持ち悪い」の正体は?

    行動データ解析の第一人者が教えてくれる「気持ち悪さ」の正体 2016年刊行。筆者の小川卓(おがわたく)はマイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンと有名ネット企業各社を渡り歩いたウェブアナリスト。SEOやウェブ分析関連の著作も多数。 アクセス解析ツール「Googleアナリティクス」のハウトゥ本も多数出していて、この世界ではちょっとした有名人だろう。わたしがいつもお世話になっているのはこちらの一冊である。 「やりたいこと」からパッと引ける Googleアナリティクス分析・改善のすべてがわかる本 改訂版 作者:小川 卓 ソーテック社 Amazon 本書では、筆者の豊富…

  • 『統計検定3級』ギリギリ67点で合格!公式問題集の罠、改訂ポイント、試験時の注意事項

    二か月も経過してしまったが、2022年の三月に「統計検定3級」の試験を受けてきたので、本日はその取り組みについてご報告したい。 統計検定3級合格証 統計検定って何?統計検定3級の合格率は? 「統計検定」は日本統計学学会が主催する全国統一試験だ。概要はこんな感じ。 「統計検定」は、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。データに基づいて客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力は、仕事や研究をするための21世紀型スキルとして国際社会で広く認められています。日本統計学会は、国際通用性のある統計活用能力の体系的な評価システムとして統計検定を開発し、様々な水準と内容で統計活用力を認定してい…

  • 『謎のチェス指し人形「ターク」』トム・スタンデージ 18世紀に登場した「機械知性」の可能性

    実在したオートマトン(自動人形)の数奇な生涯 2011年刊行。原著の『The Turk: The Life and Times of the Eighteenth Century Chess Player』は2002年刊行。筆者のトム・スタンデージ(Tom Standage)は1969年生まれの、イギリス人作家、編集者。 歴史的な事跡を、科学的知見を踏まえて読み解いていくタイプの著作が得意で、以下の作品が刊行されている。 The Turk: The Life and Times of the Eighteenth Century Chess Player The Victorian Inter…

  • 『源氏物語の結婚』工藤重矩 正妻はやっぱり強かった!源氏物語で読み解く平安時代の結婚制度

    平安時代の結婚制度を源氏物語を通じて紹介 2012年刊行。筆者の工藤重矩は1946年生まれの国文学者。福岡教育大学の名誉教授、福岡女子大学の客員教授。 主な著作は以下の通り。 『平安朝律令社会の文学』ぺりかん社(1993年) 『平安朝の結婚制度と文学』風間書房 (1994年) 『平安朝和歌漢詩文新考 継承と批判』風間書房(2000年) 『源氏物語の婚姻と和歌解釈』風間書房(2009年) 『源氏物語の結婚 平安朝の婚姻制度と恋愛譚』(2012年) 『平安朝文学と儒教の文学観 源氏物語を読む意義を求めて』笠間書院(2014年) ご覧の通り、平安時代の結婚制度について言及した著作が多く、この分野では…

  • 『藩と日本人 現代に生きる“お国柄”』武光誠 県民性のルーツは江戸時代の藩に?

    江戸時代の藩が"お国柄"をつくった オリジナルのPHP新書版1999年に刊行されている。筆者の武光誠(たけみつまこと)は明治学院大の教授。日本古代史、日本思想史が専攻。 藩と日本人―現代に生きる“お国柄” (PHP新書) 作者:武光 誠 PHP研究所 Amazon しばらく入手困難な状態が続いていたが、その後、2015年に河出文庫版が登場している。現在、手に入りやすいのはこちらだろう。復刊したのはちょっとびっくりしたけど、日本人は県民性とか、こういう話好きそうだもんね。 // この本で得られること 江戸時代の「藩」の存在が日本人にどんな影響を与えているかがわかる 地域による「お国柄」がいかにし…

  • 『東京タイムスリップ1984⇔2021』『東京DEEPタイムスリップ1984⇔2022』善本喜一郎 昭和と令和の東京の街並みを見比べる

    ※2022/5/28追記 続編となる『東京DEEPタイムスリップ1984⇔2022』が刊行されていたので後半に情報を追記しました! 『東京タイムスリップ1984⇔2021』よみがえる1984年の東京 この本で得られること 内容はこんな感じ 目次 懐かしい新宿の姿が楽しい 2021年との比較が面白い 人の姿を見るのが嬉しい 1980年代は遠くになりにけり 『東京DEEPタイムスリップ1984⇔2022』続編が登場 この本で得られること 内容はこんな感じ 目次 続編も更にDEEPで面白い! タイムスリップ写真を撮ってみよう! 写真集のおススメはこちら 『東京タイムスリップ1984⇔2021』よみが…

  • 『中流崩壊』橋本健二 「中流」は本当に存在したのか?

    「階級格差社会」日本を読み解く 2020年刊行。筆者の橋本健二(はしもとけんじ)は1959年生まれ。現在は早稲田大学人間科学学術院の教授職。主著に『階級都市』『アンダークラス』『新・日本の階級社会』『<格差>と<階級>の戦後史』がある。統計データを元にした、日本の社会構造の変化。特に階級格差についての著作が多い。 この本で得られること 日本の「中流」階級について知りたい方 「階級社会」としての日本の実態を知りたい方 内容はこんな感じ 「一億総中流」は昭和の幻想だった。日本人が持つ「中流」の意識はいかにして形成されたのか?新中間階級と旧中間階級。「中流」階級はどのような人々で成りたち、そしていか…

  • 『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論』 書くことはもっと自由でいいんだ

    「書けない」悩みを抱えるあなたに贈る執筆論 2021年刊行。筆者は以下の四人。 千葉雅也(ちばまさや):哲学者・小説家。立命館大学大学院教授 山内朋樹(やまうちともき):美学者、庭師。京都教育大学准教授 読書猿(どくしょざる):読書家、作家 瀬下翔太(せしもしょうた):編集者、ディレクター もともとは2018年に行われた座談会その1「挫折と苦しみの執筆論」があり、これをもとに、各人の気づきが書かれ、更にそれを踏まえて、座談会その2「快方と解放への執筆論」が2021年に実施された。本書はこの流れをまとめたものである。 この本で得られること 書くことはもっと気楽に取り組んで良いのだとわかる 「書け…

  • 『文系のためのめっちゃやさしい確率』倉田博史・監修 

    確率がわからない方へ 私事で恐縮だが、わたしは私立文系人間(しかも文学部だ)で、高校時代に数学は「数II」までしか履修していない。よって、確率がよくわからない。最近、統計の勉強を始めているのだが、確率についての根本的な理解が足りない故に、あれこれ支障が生じるようになってきていた。 なにか、良い書籍はないものかと物色していたところ、こちらの書籍に行き当たったのでご紹介したい。 東大の先生がやさしく確率を教えてくれる 『文系のためのめっちゃやさしい確率』は2021年刊行。 監修者の倉田博史(くらたひろし)は、1967年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科、教養学部の教授職にある人物。専門は統計学。…

  • 『北条氏の時代』本郷和人 七人の得宗家から読み解く鎌倉時代

    本郷和人による「北条氏」本 2021年刊行。筆者の本郷和人(ほんごうかずと)は1960年生まれの歴史学者。東京大学史料編纂所で教授職にある人物。専門は日本の中世史。 一般人向けの著作も多く、メディアに登場する機会も多いので、ご存じの方も多いのではないか。2012年のNHK大河ドラマ『平清盛』(←名作!)では時代考証を担当されている。 本郷和人の著作について、本ブログでは『承久の乱 日本史のターニングポイント』を以前にご紹介している。気になる方はこちらも要チェック! この本で得られること 北条得宗家がどのような存在であったのかがわかる 北条得宗家視点で鎌倉時代を概観できる 内容はこんな感じ 頼朝…

  • 『ルポ貧困大国アメリカ』堤未果  格差社会の本場アメリカの怖ろしさ

    70万部も売れた大ベストセラー 2008年刊行。日本エッセイスト・クラブ賞及び、新書大賞をダブル受賞したことで知られる。刊行当時は70万部を売った大ベストセラーである。 筆者の堤未果 (つつみみか)は1971年生まれの作家、ジャーナリスト。ニューヨーク州立大学、ニューヨーク市立大学大学院を経て、国際連合婦人開発基金、アムネスティ、野村證券に勤務。その後ジャーナリストに転身と、華々しい経歴の方である。 最近の著作では幻冬舎の『日本が売られる』あたりが記憶に新しいところであろうか。 日本が売られる (幻冬舎新書) 作者:堤 未果 幻冬舎 Amazon この本で得られること 格差社会の本場アメリカの…

  • 『はじめてのGIS その問題、デジタル地図が解決します』中島円 フリーソフトのQGISで簡単に地図が作れる

    地図を使って問題を解決したいあなたにQGISがおすすめ こんなデータが揃っているけれど、どうすればわかりやすい資料になるのか悩んでいる。説得力のある資料を作りたいけれど、必要なデータがどこにあるかわからない。業務の中で、地図を使ってビジュアルから訴える資料を作りたい。そんな思いに駆られたことはないだろうか。 昨今ではGoogleMapの普及が進んで、誰でも手軽に地図データを取り扱えるようになった。しかし、ちょっと突っ込んだ加工をしようと思うと、GoogleMapでは使い勝手が悪い部分が多々出てくる。不要な情報を抜いて白地図だけ使いたい、市区町村ごとの統計データに応じて色を変えて塗りつぶしをした…

  • 『戒名と日本人 あの世の名前は必要か』保坂俊司 戒名という切り口から見た日本葬送史

    戒名の事が気になって 2006年刊行。筆者の保坂俊司(ほさかしゅんじ)は1956年生まれの宗教学者。本書執筆時は麗澤大学の教授だったが、現在は中央大学の教授。専攻は比較宗教学、インド思想。戒名「行俊」。 まず最初に誤植多すぎでゲンナリ。ですます調で書いてあるのに、突然である調になったりと、文章も落ち着かない。新書ブームが勃興していたころで、祥伝社新書は2005年に刊行されたばかり(当時)。刊行間もない頃で、まともな校正が機能していなかったのか?もう少し校正ちゃんとしてあげないと、著者も読者も可哀そう。 内容はこんな感じ 仏式の葬儀には戒名が付き物。しかしその本来の意味は「仏教信徒が出家の際に授…

  • 放送大学一年目二学期、単位認定試験を受けてきました

    かなり時間が経過してしまったけど、結果報告をこっそりとしてみる。 放送大学、一年間続けられた! 2021年の4月から放送大学の選科履修生になって一年が経過。なんとか挫折せずに続けることが出来たので、その後の進展をご報告します(突然のですます調)。 今回は2021年度二学期の単位認定試験についての取り組み、勉強法、体験レポート、その結果について書きたいと思います。 放送大学は二期制となっていて、学期区分は以下の通り。 一学期(前期):4月~9月 二学期(後期):10月~3月 一学期の場合は7月に、二学期の場合は1月に試験があるので、実質的な学習期間は各4カ月程度となっています。 二学期(前期)に…

  • 『ゾロアスター教』青木健 アーリア人の宗教としてのゾロアスター教史がおもしろい

    ゾロアスター教を知るために 2008年刊行。筆者の青木健(あおきたけし)は1972年生まれの宗教学者。現在は静岡文化芸術大学の教授。専門はゾロアスター教、イランのイスラーム思想。 個人的な所感だが、日本人が書いた一般人向けのゾロアスター教の本となると青木健の本しかないのでは?と思ってしまうくらい、選択肢が少ない。 青木健のゾロアスター教本としては2019年に上梓された『新ゾロアスター教史』(2008年刊行作品の改訂版)が知られており、書店に行くとだいたいこの二冊が並んでいる印象。 新ゾロアスター教史 (刀水歴史全書99) 作者:健, 青木 刀水書房 Amazon この書籍から得られること ゾロ…

  • 『デジタル化する新興国』伊藤亜聖 世界はもうこんなにデジタル化されている!

    海外のIT事情を知りたい方へ 2020年刊行。筆者の伊藤亜聖(いとうあせい)は1984年生まれ。東京大学社会科学研究所の准教授で、専門は中国経済論。 中央公論新社の総合誌『中央公論』2019年12月号に掲載された「デジタル新興国論」加筆修正の上で単著化したもの。 内容はこんな感じ 新興国でのデジタル化の動きが加速している。中国、インド、東南アジア、そしてアフリカの各国で、電子決済、生体認証、新たなITビジネスへの展開が、先進国を遥かに上回るペースで進展しているのだ。新興国が躍進している理由はどこにあるのか。その可能性とリスクを読み解きつつ、世界における日本の位置付けを模索する。 この書籍から得…

  • 『マニ教とゾロアスター教』山本由美子 消えた宗教と生き残った宗教

    山川の「世界史リブレット」が面白い! 1998年刊行。筆者の山本由美子は1946年生まれの歴史学者。専攻は古代イラン史、ゾロアスター教史。川村学園女子大学文学部史学科の教授。 山川出版社の歴史叢書「世界史リブレット」の一冊。以前、姉妹シリーズの「日本史リブレット」から、桜井英治の『破産者たちの中世』をご紹介した。 山川出版社の「リブレット」シリーズは1テーマ(もしくは人物)語り切り。一冊100ページ以下と新書の半分程度のボリュームしかない。その分物足りないと感じる場合もあるのだが、特定のテーマについて手っ取り早く概要を掴みたいときには便利なシリーズと言える。 この書籍から得られること マニ教が…

  • 『リモートワークの達人』もっと早く読みたかった「テレワーク」ガイドブック

    8年も前に書かれた「テレワークのすすめ」本 コロナ禍で日本のテレワーク対応は一気に進んだ(というか、導入せざるを得なかった)のだが、本書はそれに先駆けること8年前の2014年に刊行されていた本である。単行本版のタイトルは『強いチームはオフィスを捨てる 37シグナルズが考える「働きた革命」』であった。オリジナルの米国版は2013年に刊行されており、原題は『REMOTE:OFFICE NOT REQUIRED』である。 強いチームはオフィスを捨てる 作者:ジェイソン フリード,デイヴィッド ハイネマイヤー ハンソン 早川書房 Amazon // 今回の新型コロナウイルスの感染拡大で、この国のテレワ…

  • 『女系図でみる驚きの日本史』大塚ひかり 蘇我氏も平家も滅亡していなかった!

    蘇我氏も平家も滅亡していなかった! 2017年刊行。筆者の大塚ひかりは1961年生まれ。歴史系の著作多数。以前に読んだ『昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』が面白かったので、今回も手に取って見た次第。 大切なのは「胤より腹」。家は絶えても血は残る。歴史を女系図でたどると、日本史の見え方が変わってくるよ!という興味深い一冊である。 2019年に登場した、姉妹編の『女系図で見る日本史』もおススメ。 女系図でみる日本争乱史 (新潮新書) 作者:大塚 ひかり 新潮社 Amazon この書籍から得られること 蘇我氏や平家が女系で見たら滅びていなかったことがわかる 日本歴代政権における外戚排除の試…

  • 『マンガでわかる統計学』大上丈彦 統計の本質が直感的にわかる初学者向けガイド本

    統計学に関する初学者の疑問をやさしく解説! 昨今のデータサイエンスブームにあてられたわけではないのだが、統計の勉強を始めて半年が経過した。もともと文系人間であったことに加えて、高齢化に伴い理解力が低下しているわたしは、統計の学びに苦しみ、サブテキストとして手を出したのこちら。 2012年に刊行された書籍。わたしが購入したのは2020年のもので、第20刷。けっこう売れている。Amazonには「【18刷り、7万部突破のベストセラー! 】」とあり、この分野では定番の一冊となっているようだ。みんな統計の学習で悩んでいるのだと、ちょっとだけ安心した。 筆者の大上丈彦(おおがみたけひこ)は、教育集団メダカ…

  • 『知られざる特殊特許の世界』稲森謙太郎 知財について学べるお役立ち本

    弁理士が書いためくるめく特殊特許の世界 2007年刊行作品。筆者の稲森謙太郎は、本名稲穂健市(いなほけんいち)で、本業は弁理士。稲森謙太郎は科学技術ジャーナリストとして原稿を書く際の筆名であるようだ。 本作は文庫化されていないが、2014年に『すばらしき特殊特許の世界』が、刊行されている。こちらは、最新事例を網羅した第二弾ってことなのかな? すばらしき特殊特許の世界 作者:稲森謙太郎 太田出版 Amazon この書籍から得られること トンデモ系特許の数々について知見を得られる 特許や知財の世界に詳しくなれる // 内容はこんな感じ 「松下電器の漫才人形」「NECのUFO推進装置」「麻原彰晃の焼…

  • 放送大学の『身近な統計』で統計学の初歩を学ぶ

    統計のド素人が統計学を学んでみた コロナ禍で、自宅での時間が増えたこともあり、2021年は放送大学の選科履修生として一年間を過ごしてみた。放送大学の授業については、『初歩からの数学』について、先日ご紹介させていただいた。引き続いて、本日は放送大学における統計学のエントリー科目『身近な統計』をご紹介したい。 放送大学には「身近な~」とか「初歩からの~」といった、初学者向け(に見える)の講座がいくつかある。これがけっこうなクセもので、序盤では簡単に思わせておいて、中盤以降急激にレベルが上がり、脱落者続出なんてことになる。 『身近な統計』もそのクセもの科目の一つであることは間違いない。統計は数学的知…

  • 『物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国』黒川祐次 

    元ウクライナ大使が書いたウクライナの歴史本 2002年刊行。筆者の黒川祐次(くろかわゆうじ)は1944年生まれの、元外交官。モントリオール総領事、ウクライナ大使、モルドバ大使、コートジボワール大使、ベナン・ブルキナファソ・ニジェール・トーゴー大使などを歴任。退官後は、日本大学の国際関係学部国際関係学科教授に。現在は学術団体である、ウクライナ研究会で、研究会賞の選考委員長を務めている方。 書店の新書コーナーで、一か所だけ平台の在庫が切れていたら、ほぼこの作品だったりする。ロシアによるウクライナ侵攻から一か月余りが経過した、いま、もっとも読まれている新書のひとつではないかと思われる。 この書籍から…

  • 『ユーゴスラヴィア現代史』柴宜弘 ユーゴ内戦を因縁から学ぶ

    旧ユーゴスラヴィア史を知るために 1996年刊行。筆者の柴宜弘(しばのぶひろ)は1946年生まれ。早大卒で本書執筆時は東大大学院の教授。現在は退官されて、城西国際大学の特任教授に。専攻は東欧地域研究。バルカン近現代史。2021年の5月に他界されている。 なんと2021年に新版が登場していた。24年ぶりの改稿。筆者がほとんど書き上げていたものを、死後、お弟子さんたちが補筆して完成させたものなのだとか。 ユーゴスラヴィア現代史 新版 (岩波新書 新赤版 1893) 作者:柴 宜弘 岩波書店 Amazon // この書籍から得られること 旧ユーゴスラヴィアがなぜ分裂したのかがわかる 旧ユーゴ紛争がど…

  • 『頼朝と義時 武家政権の誕生』呉座勇一 頼朝の限界と義時の達成

    呉座勇一による源頼朝と北条義時の本 2021年刊行。筆者の呉座勇一(ござゆういち)は1980年生まれの歴史学者。専門は日本中世史。 著作としては2016年の『応仁の乱 戦国を生んだ大乱』が有名かな。 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書) 作者:呉座勇一 中央公論新社 Amazon マイナーな室町時代を扱った新書としては異例の34刷。50万部近い大ヒットとなった。 呉座勇一著『応仁の乱』が重版決定しています。これで34刷。話題を呼び続け、部数は50万部近くとなりました。細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯波両氏の家督争いが絡んで起きたとされる大乱を、丁…

  • 『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治 "三等分"したケーキのインパクト

    120万部も売れたベストセラー新書 2019年刊行。筆者の宮口幸治(みやぐちこうじ)は立命館大学の産業社会学部の教授。元々は児童精神科医で、医療少年院では法務技官として勤務した経験を持つ人物。 本書は、新書大賞2020で第二位にランクインした作品である。こちらの記事によると、累計発行部数は120万部を突破している。 この書籍から得られること 少年犯罪が生まれる理由について知ることが出来る 「境界知能」の存在について知ることが出来る 内容はこんな感じ 非行に走り、少年院に収監される子供たち。彼らの多くは、物の形や数字、漢字等を認知する能力が弱い。ケーキを三等分することが出来ない。知的障害者とまで…

  • 『四国辺土 幻の草遍路と路地巡礼』上原善広 遍路で生活する人々の姿に迫ったノンフィクション作品

    草遍路と四国の路地巡礼 2021年刊行。筆者の上原善広(うえはらよしひろ)は1973年生まれのノンフィクションライター。 2005年のデビュー作『被差別の食卓』は各方面で話題になったので、記憶されている方も多いのではないか。 被差別の食卓(新潮新書) 作者:上原 善広 新潮社 Amazon 2009年刊行の『日本の路地を旅する』では大宅壮一ノンフィクション賞を受賞している。 日本の路地を旅する (文春文庫) 作者:上原 善広 文藝春秋 Amazon 上原善広の著作では、多くの場合「路地」は被差別集落を指す。これは被差別集落の出身であった、作家の中上健次が自身の生地を「路地」と呼んだことに倣って…

  • 『バカ日本地図』と『バカ世界地図』で認識のねじれを楽しむ

    「バカ日本地図」と「バカ世界地図」の感想を書きました。バカな皆さんによる、脳内日本地図、世界地図の数々。 2004年刊行。「みんなでくだらないものを作る」ウェブサイト「借力」で進められていた企画が書籍化されたものです。

  • 『斎宮―伊勢斎王たちの生きた古代史』榎村寛之 歴代斎王たちへの愛がほとばしる一冊

    斎宮と斎王のガイドブック 本書は2017年刊行。筆者の榎村寛之(えむらひろゆき)は三重県立斎宮歴史博物館勤務。斎宮関連の著作も多い。 ちなみに、こちらは斎宮歴史博物館入口にある館名標識。メチャ素敵!(というか、斎宮が好きすぎて現地まで行ったことがあるわたくし)。 字体がかっこいい! この書籍から得られること 斎王、斎宮の歴史がわかる 著名な斎王についてのエピソードを学べる こんな内容の本 古代、天照大神を祀るために伊勢に送られた天皇家の未婚の皇女を斎王と呼ぶ。この斎王が暮らした場所が斎宮だ。斎王は天皇の代が替わるまでは帰京を許されない。自らの血縁者を祭祀に捧げることで、天皇の権威は高まる。王権…

  • 『北条義時 鎌倉殿を補佐した二台目執権』岩田慎平 『鎌倉殿の13人』を見ながら読むならこの一冊

    『鎌倉殿の13人』のハンドブックとして 筆者の岩田慎平は1978年生まれの歴史学者。専門は日本中世史(中世武士論、鎌倉幕府論)。現在は、神奈川県愛川町の郷土資料館で主任学芸員を務めている方。 2021年の12月に刊行。タイトル的にも2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に思いっきり標準を合わせてきた感が強い。 その他の著作として2011年に新人物往来社から出た『平清盛』がある。タイミング的にこちらも、大河ドラマ合わせかな? 平清盛 作者:岩田 慎平 新人物往来社 Amazon 内容はこんな感じ 十八歳にして源頼朝の挙兵に参加。父は北条時政。姉は頼朝の妻となる政子。自身も、頼朝の側近とし…

  • 『ドキュメント戦争広告代理店』高木徹 ユーゴ内戦の陰で暗躍した広告代理店

    NHKスペシャルをベースとしたノンフィクション作品 2002年刊行。2000年の10月に放映されたNHKスペシャル「民族浄化~ユーゴ・情報戦の内幕~」をベースにしたノンフィクション作品。筆者はNHKのディレクターで、本作により第一回新潮ドキュメント賞、第24回講談社ノンフィクション賞をダブル受賞している。 ドキュメント 戦争広告代理店―情報操作とボスニア紛争 作者:高木 徹 講談社 Amazon 講談社文庫版は2005年に刊行されている。 ユーゴスラヴィア内戦におけるセルビアの悪玉イメージを決定づけたのは、実際に現地で行われたことの是非や戦争の勝ち負けではなく、アメリカのPR会社の存在だったと…

  • 『サラ金の歴史』小島庸平 サラ金業界の勃興から隆盛、壊滅に至るまでを概観する

    新書大賞2022大賞受賞作品 2021年刊行。筆者の小島庸平(こじまようへい)は1982年生まれの経済史学者。東京大学経済学研究科の准教授。 本書は2021年の2021年度の第43回サントリー学芸賞を受賞。更に、2020年12月~2021年11月に刊行された新書を対象とした「新書大賞2022」にて、第一位の大賞に輝いた作品である。 この書籍から得られること サラ金業界がいかにして始まり、いかにして壊滅させられたがわかる 戦前からの消費者向け金融の歴史がわかる 内容はこんな感じ 1990年代に全盛を極めた消費者金融業界。日本経済史の中でも特異な地位を占めたこの業界はいかにして生まれ、そして衰退し…

  • 『「感動」禁止!―「涙」を消費する人びと』八柏龍紀 「感動をありがとう!」でいいのかな?

    「感動」を消費するわたしたち 2006年刊行。筆者の八柏龍紀(やがしわたつのり)は1953年生まれ。慶応卒で、教員、予備校講師などのキャリアを経て、著述、評論等の活動をされている方。その他の著作に2016年の双葉社『日本人が知らない「天皇と生前退位」』などがある。 60年代の団塊世代から始まる大量消費の時代。日本人が消費してきたのはモノだけでない。感動すらも貪欲に追い求め貪るように消費し続けてきたのではないか、という問いかけの書。 この書籍から得られること 感動をありがとう!という言葉の中にある居心地の悪さの理由がわかる 日本人の「感動」体質について知ることが出来る おススメ度、こんな方に読ん…

  • 『無理ゲー社会』橘玲 メリトクラシー(能力主義)がもたらす格差社会

    攻略不可能(無理ゲー)な社会に生きていないか? 2021年刊行。筆者の橘玲(たちばなあきら)は1959年生まれ。もともとは宝島社の編集者で、後に作家に転身。2002年の小説『マネーロンダリング』がデビュー作。小説以外の作品も多数執筆しており、再三改版されている『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』が初期の代表作となっている。 最近の著作では、新書大賞を受賞した『言ってはいけない—残酷すぎる真実』や、『上級国民/下級国民』あたりが有名だろうか。後者は当ブログでも以前に紹介しているので気になる方は是非。 この書籍から得られること メリトクラシー(能力至上主義)による格差社会がどうして生まれたかがわ…

  • 放送大学の『初歩からの数学』で中学~高校の数学を四か月でおさらいする

    私立文系人間が三十年ぶりに数学に再挑戦 2021年の4月から放送大学の選科履修生となり、三十年ぶりに大学生となったわたくし。二学期では、放送大学での数学のエントリー科目『初歩からの数学』を履修してみた。久しぶりの数学挑戦で、実際ものすごく大変だったのだが、それでも数学の勉強はとても楽しかった。本日はこの『初歩からの数学』の魅力についてご紹介したい。 ちなみにわたしの数学スペックだが、高校で数学を習ったのは二年生まで。いわゆるセンター試験レベルの数学しか学んでいない(数IIIの微分積分をやっていない)。大学受験では、もちろん数学は使わなかった。また、大学では文学部だったので数学とは無縁の学生生活…

  • 『承久の乱 日本史のターニングポイント』本郷和人 北条時政、義時父子の暗躍ぶりが凄い!

    『鎌倉殿の13人』のネタバレが気にならない方向け 今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を毎週楽しく見ている。源平合戦のおおまかな流れは理解しているつもりだったが、「鎌倉殿」のように北条視点になると、途端に周囲の人間関係がよくわからなくなる。 ということで、なにか良いサブテキストはないものかと探してきたのが、本書、本郷和人(ほんごうかずと)による『承久の乱 日本史のターニングポイント』だ。こちらは2019年刊行。大河ドラマ合わせで出してきたのかと思ったら、ずっと前に書かれていた著作だった。 筆者の本郷和人は1960年生まれの日本史学者。専門は日本中世史で、現在は、東京大学資料編纂所の教授。趣味で見…

  • 『古代中国の24時間』柿沼陽平 秦漢時代の「ふつうの人々」の日常

    秦漢時代の衣食住から性愛まで 2021年刊行。筆者の柿沼陽平(かきぬまようへい)は1980年生まれの東洋史学者。現在は早稲田大学文学学術院教授。専門は中国古代史・経済史・貨幣史。 以下の著作がある。『劉備と諸葛亮 カネ勘定の『三国志』』 『中国古代貨幣経済史研究』 『中国古代の貨幣 お金をめぐる人びとと暮らし』 『中国古代貨幣経済の持続と転換』 『劉備と諸葛亮 カネ勘定の『三国志』』 この書籍から得られること 古代中国の「ふつうの人々」の暮らしがわかる 古代中国ならではのビックリエピソードを知ることが出来る 内容はこんな感じ 秦漢時代、二千年以上前の中国の人々はどのような暮らしをしていたのか。…

  • 『「かまやつ女」の時代』三浦展 ゼロ年代の女性の生き方を考察した一冊

    非小説系の感想を別ブログで書いてみることにしました。デザインとか超テキトーですが、順次整えていきますのでご容赦下さい。小説の感想はこちらのブログで書いてます。 三浦展によるゼロ年代の社会評論本 2005年刊行。筆者の三浦展(みうらあつし)は1958年生まれのマーケッター、評論家。最初の著作は1992年に出た『「豊かな社会」のゆくえ アメリカ・ウエイ ジャパニーズ・ウエイ』。 名前が売れ始めたのは代表作である、2004年の『ファスト風土化する日本』、2005年の『下流社会』あたりからだろうか。ゼロ年代あたりから始まった格差社会モノの論客の一人である。 おススメ度、この本を読んで得られること おす…

  • 決算書くらいは読めるようになりたいあなたに

    決算書が読めないコンプレックスをなんとかしたい 社会人一年目頃、研修の一環として簿記三級の資格を取りましょうという勉強会があった。最初の何回かだけ通ったものの、あとは日々の忙しさにかまけて脱落してしまった。同期で、ちゃんと合格したのは経理配属の子だけだった気がする。そんなトラウマがあって、会計については長年苦手意識を持っていた。もちろん決算書は読めない(お恥ずかしい)。 そんな中、本が好き!さんの献本企画に応募したところ、見事に当選!本書『決算書のトリセツ』をご恵贈頂くことが出来た(ありりがとうございます!)。ということで、これを機会に勉強しなおしてみることにした次第。 『「会社の数字」がみる…

  • 先が見えない時代のキャリア形成について考える、目標主体から目的主体の人生へ

    変動し、不確実で、複雑、そして曖昧な未来をどう生きるか VUCAというビジネス用語がある。Wikipedia先生から引用させていただくとこんな意味だ。 VUCA(ブカ、ブーカ)はビジネス用語。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を並べたアクロニム。1990年代後半にアメリカ合衆国で軍事用語として発生したが、2010年代になってビジネスの業界でも使われるようになった。 VUCA - Wikipediaより 変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の頭文字がVUCAというわけである。人生百年時代、ジョブ型雇…

  • 普通の会社員が副業をはじめるに方法について考えてみる

    副業に関心はあるけれど何をしていいかわからない方へ 副業という言葉をよく耳にするようになって久しい。 正社員の男女3万4824人に対して行われた、副業に関する調査では以下の結果が出ている。意外に多いと思うだろうか?それとも少ないと思うだろうか? 現在、副業を行っている正社員の割合は9.3%でした。2018年の調査では10.9%であったのが、1.6ポイント減少しています。また、「現在はしていないが、過去にしたことがある」が9.5%でした。企業において副業の容認は進んでいても、実際に副業を行っている人の割合は 正社員で副業をしている人の割合は? 月にどれくらい働いて、いくら稼いでる?(ファイナンシ…

  • 手帳に記録することで願望実現までの道のりを可視化する

    書籍をご提供いただきました! 本日ご紹介するのは『記録するだけであなたの夢が10倍叶う! 夢を叶えるドリームマネージャー手帳』だ。筆者の金村秀一(かねむらひでかず)は1973年生まれの実業家。 本書は同氏の主催する、ドリームマネージャー協会さまよりご恵贈いただきました(ありがとうございます!)。 筆者は願望、夢を実現するための「ドリームマネージャー手帳」の普及を展開している。実際に販売されてる手帳はこちら。 『記録するだけで やりたいが10倍叶う』ドリームマネージャー手帳 アドバンスモデル B6 スリム 日付なし 日付記入式 サブ手帳 (ホワイトゴールド) ドリーム・マネージャー Amazon…

  • 2021年に読んで面白かった新書・一般書10選(VUCA・文章術・中高年の悩み編)

    年始恒例の〇〇年に読んで面白かったシリーズ、先日は「2021年に読んで面白かった新書・一般書10選(歴史編)」をお届けした。 本日は歴史ネタ以外。不安定な(VUCA)時代をどう生きるか編・文章力を高めるために編・中高年の悩み編について、まとめておススメ書籍10冊をご紹介したい。 不安定な(VUCA)時代をどう生きるか編 13歳からのアート思考(末永幸歩) 人新生の「資本論」(斎藤幸平) ニュータイプの時代(山口周) 文章力を高めるために編 書くのがしんどい(竹村俊介) 書評の仕事(印南敦史) 文芸オタクの私が教える バズる文章教室(三宅香帆) 中高年の悩み編 ガラスの50代(酒井順子) 50歳…

  • 2021年に読んで面白かった新書・一般書10選(歴史編)

    今週のお題「買ってよかった2021」にも便乗。 恒例の〇〇年に読んで面白かったシリーズ、今回は歴史系だけでエントリを1つ作ってみることにした。 古代~中世編 荘園(伊藤俊一) 刀伊の入寇(関幸彦) 室町は今日もハードボイルド(清水克行) 江戸時代編 壱人両名(尾脇秀和) 幕末単身赴任 下級武士の食日記(青木直己) 勘定奉行の江戸時代(藤田覚) 椿井文書(馬部隆弘) その他 土葬の村(高橋繁行) 太平天国(菊池秀明) 幸福な監視社会・中国(梶谷懐・高口康太) おわりに 年間ベスト本の過去記事はこちら 古代~中世編 まずは日本史における古代~中世あたりの区分から。最近はこの時代の本で面白そうな作品…

  • 『ミスしても評価が高い人は、何をしているのか?』飯野謙次 転んでも、"ただ"では起きるな!

    ミスや失敗をその後の飛躍につなげる方法 仕事にミスや失敗はつきものである。ミスや失敗は度重なれば、上司の評価も下がるし、職場での地位も危うくなってくるだろう。 しかし、ミスや失敗をしても、不思議と評価が下がらない。むしろ、ミスや失敗をしても逆に評価が上がっていくタイプの人間が時として存在する。こうした人々は、いったい何をしているのだろうか? そんな疑問に答えてくれるのが、飯野謙次(いいのけんじ)の『ミスしても評価が高い人は、何をしているのか?』である。 本書の趣旨はこちら。 第一の結論:ミスや失敗はどんなに対策をしても起きてしまう 第二の結論:起こってしまったミスや失敗は、その扱い方次第で身を…

  • 『宗教図像学入門』中村圭志 十字架、神殿から仏像、怪獣まで

    中村圭志にる宗教図像学ガイド 2021年刊行。筆者の中村圭志(なかむらけいし)は1958年生まれの宗教学者。 2014年の『教養としての宗教入門 基礎から学べる信仰と文化』、2017年の『聖書、コーラン、仏典 原典から宗教の本質をさぐる』に続く三冊目の書籍となる。 宗教図像学入門-十字架、神殿から仏像、怪獣まで (中公新書 2668) 作者:中村 圭志 中央公論新社 Amazon 中村圭志は、宗教、特に五大宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教)についての解説、入門本を多数上梓しており、書店で見かけることの多い作家だ。 教養として学んでおきたい5大宗教 (マイナビ新書) 作…

  • 「働かないおじさん」問題を解決する方法を考える

    「働かないおじさん」はいつごろから登場したのか 近年、目にすることが多くなったこの言葉だが、いつごろから言われ始めたのか、軽くググってみたところ、比較的古い記事では東洋経済のこちらが発見された。人事コンサルタント楠木新(くすのきあらた)による 2013年の記事。 楠木新は2014年に『働かないオジサンの給料はなぜ高いのか: 人事評価の真実』を上梓している。「働かないおじさん」が書籍のタイトル名に用いられたのはこれが最初かな? 働かないオジサンの給料はなぜ高いのか―人事評価の真実―(新潮新書) 作者:楠木 新 新潮社 Amazon 2014年の週刊ダイヤモンドでは『オジサン世代に増殖中!職場の「…

  • 『聖地巡礼 世界遺産からアニメの舞台まで』岡本亮輔 現代人の宗教的意識の変容を読み解く

    現代の聖地はなぜ生まれるのか 2015年刊行。筆者の岡本亮輔(おかもとりょうすけ)は1979年生まれの宗教学者。現在は北海道大学の准教授を務めている人物。 2012年の『聖地と祈りの宗教社会学』では日本宗教学会賞を受賞している。 聖地と祈りの宗教社会学―巡礼ツーリズムが生み出す共同性 作者:岡本亮輔 春風社 Amazon 『聖地巡礼 世界遺産からアニメの舞台まで』は、岡本亮輔の単著としては二作目にあたる。 この書籍から得られること 現代の聖地はどうして生まれるのかがわかる 現代人が聖地に何を求めているのかがわかる 現代人の宗教的な価値観について知ることができる 内容はこんな感じ かつての聖地は…

  • 『破産者たちの中世』桜井英治 中世期の金融システムを解き明かした一冊

    中世の破産者たちの姿を描く 2005年刊行。筆者の桜井英治(さくらいえいじ)は東京大学大学院総合文化研究科の教授。本書刊行当時は北海道大学大学院文学研究科助教授だった。日本中世史、流通経済史を専門としている。 この書籍から得られること 日本中世、室町期の金融システムに詳しくなれる 中世の破産者たちと債権者たちのエピソードについて知ることが出来る 内容はこんな感じ 中世の時代にも巨額の負債を背負い破産する者たちは存在した。彼らは何故莫大な借財を抱えることになったのか。自己破産のような救済措置が無かった時代に、破産者たちはどのような法的処理を受けたのか。債権者たちはいかにして債務を取り立てることが…

  • 『荘園』伊藤俊一 750年に及ぶ、日本の荘園の歴史を振り返る

    荘園を通じて日本の中世史を学ぶ 筆者の伊藤俊一(いとうしゅんいち)は1958年生まれの歴史学者。現在は名城大学人間学部の教授職にある人物。専門は日本中世史。 著作に『室町期荘園制の研究』。共著に『新体系日本史3 土地所有史』『気候変動からみなおす日本史4 気候変動と中世社会』がある。これまではどちらかというと専門家向けの著作が多かった筆者だが、本書『荘園』は、初の一般人向けの解説書となる。 2021年の9月に刊行された本書だが、売れ行き好調のようで、10月末時点で重版が確定。4万部を超えるヒット作となっている。 伊藤俊一著『荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで』の重版が決定。たちまち4万部突破…

  • 『心をあやつる男たち』福本博文 マインドコントロールの実態に迫った一冊

    STと新たな洗脳の仕組み 筆者の福本博文(ふくもとひろふみ)は1955年生まれのノンフィクション作家。『心をあやつる男たち』は1993年に刊行された作品。 心をあやつる男たち 作者:福本 博文 文藝春秋 Amazon 文春文庫版は1999年に刊行されている。 この記事から得られること 高度成長期に流行したST(センシティビティ・トレーニング)について知ることが出来る 現代社会における「洗脳」の仕組み、手法について知ることが出来る 内容はこんな感じ 1960年代。高度成長期の企業戦士を育成するため、研修活動に活用されたST(センシティビティ・トレーニング)。劇的な効果を上げ、個人の能力を飛躍的に…

  • HTML,CSSのスキルを上げたい方には『Webクリエーター能力認定試験』がおススメ

    先月の話になるが、Webクリエーター能力認定試験を受験し、なんとかエキスパートコースを合格できたので、そのあたりの話をしてみたいと思う。 Webクリエーター能力認定試験合格証書 Webクリエーター能力認定試験って? 「Webクリエーター能力認定試験」は各種ビジネス能力認定試験を実施している、サーティファイが運営している民間資格だ。Webサイトの制作に必要なHTMLとCSS、そして簡単なデザインの知識を習得できる。 「Webクリエーター能力認定試験」と聞くと何だか凄そうに見えないだろうか?しかしその合格率は非常に高く、直近の実績はこんな感じ。 受験実績累計受験者数:30,888名(2021年3月…

  • 『偽善系 やつらはヘンだ!』『偽善系II 正義の味方にご用心!』日垣隆 世に溢れる偽善者たちを叩きまくる

    2000年刊行。本日は日垣隆(ひがきたかし)が2000代の前半に上梓した二冊の社会批判本をご紹介したい。日垣隆は1958年生まれの作家、ジャーナリスト、ノンフィクションライター。 1999年の『「買ってはいけない」は嘘である」』で第61回の文藝春秋読者賞を。2004年の『そして殺人者は野に放たれる』では第3回の新潮ドキュメント賞を、それぞれ受賞している。 『偽善系 やつらはヘンだ!』 本書、『偽善系 やつらはヘンだ!』は、「本の話」「文藝春秋」等に発表されていた論評を大幅加筆。更に書き下ろしを追加して単行本化したもの。 文春文庫版は2003年に登場しているようなのだが、Amazonでのリンクが…

  • 『秘島図鑑』『幻島図鑑』清水浩史 不思議な島たちの物語

    本日は清水浩史(しみずひろし)による『秘島図鑑』と『幻島図鑑』の二冊をまとめてご紹介したい。清水浩史は1971年生まれの編集者、ライター。日本各地の島を訪ね歩いた著作の数々で知られる人物だ。 この記事から得られること 魅力的な日本の島、50島について知ることが出来る 日本の国土が実はものすごく広いことがわかる 『秘島図鑑』 2015年刊行。清水浩史の単著としては、本書がデビュー作となる。 『秘島図鑑』内容 そこは絶海の孤島。住人ゼロ。アクセス皆無。そこにたどり着くだけでも、多大な困難を強いる「秘島」の数々。日本各地の島々の中から厳選された、33の「秘島」を実際に往訪。それぞれの島に秘められた歴…

  • 『50歳からのむなしさの心理学』榎本博明 「むなしさ」をきっかけに前を向く方法

    中高年を襲う「むなしさ」 40代後半~50代前半の方に伺いたいのけれども、近頃こんなむなしい思いに囚われたことはないだろうか。 やる気が出なくなった 仕事への情熱がなくなった 自分に自信が持てなくなった このままでいいのか焦る 自分らしく生きていないような気がする 恥ずかしながら、ここ数年のわたしがこのパターンで、とにかく仕事にモチベーションを見いだせずに困っている。淡々と作業をこなすだけ。時間が来れば止めてしまうし、より精度を高めよう、完璧に仕上げようとという気持ちも薄れ、ほどほどの完成度でやめてしまう。つまらないミスも多くなってきている。このままでは不味いなとは思うものの、なかなか改善でき…

  • 『刀伊の入寇 平安時代、最大の対外危機』関幸彦 女真族の襲来と軍事貴族たちの台頭

    平安時代の異民族襲来 日本の歴史上、本土にまで外国勢力が侵入を果たした例は少ない。直近での最大の事例は言うまでもなく太平洋戦争(第二次世界大戦)になるだろう。しかしそれより前となるとどうだろうか。なんと鎌倉時代の元寇(1274年、1281年)まで遡ることになる。 では、元寇より前はどうだろうか。本日ご紹介する「刀伊の入寇(といのにゅうこう)」は平安時代(1019年)に起きた、最大の対外危機を描いた一冊である。平安時代にも日本は、異民族による本土襲撃を受けていたのである。 筆者の関幸彦(せきゆきひこ)は1952年生まれの歴史学者。現在は日本大学文理学部の教授職にある人物。 この本で得られること …

  • 『紅一点論―アニメ・特撮・伝記のヒロイン像』斎藤美奈子 物語世界から読み解くジェンダー意識

    今週のお題「読書の秋」。本日ご紹介するのはこちら。 斎藤美奈子、初期の代表作 筆者の斎藤美奈子(さいとうみなこ)は1956年生まれの文芸評論家。デビュー作は1994年の『妊娠小説』。 余談ながら「紅一点」が北宋の政治家にして詩人王安石の詩の一節、「萬緑叢中紅一点」に典拠を持つものであったことは恥ずかしながら本書で始めて知った次第。 もともとは1998年にビレッジセンター出版局より刊行されていた作品。 紅一点論―アニメ・特撮・伝記のヒロイン像 作者:斎藤 美奈子 ビレッジセンター出版局 Amazon その後2001年にちくま文庫版が刊行されている。二十年前の著作だが、現在でも新本として入手可能で…

  • 『しのびよるネオ階級社会』林信吾 “イギリス化”する日本の格差

    英国事情通が説く、ネオ階級社会 2005年刊行。筆者の林信吾(はやししんご)は1958年生まれの作家、ジャーナリスト。1983年に渡英。欧州ジャーナルの編集長を経て1993年に帰国。その後は、イギリス滞在の経験を生かし、作家・ジャーナリストとして活躍中。 続編的な立ち位置の著作として、2007年の『ネオ階級社会を待望する人々』。 ネオ階級社会を待望する人々 (ベスト新書) 作者:林 信吾 ベストセラーズ Amazon 更に2010年の『ネオ階級社会はここから始まった 1974年、見過ごされた転換点』がある。 ネオ階級社会はここから始まった 1974年、見過ごされた転換点 (平凡社新書) 作者:…

  • 「好きな中公新書10選」を歴史系縛りでピックアップしてみた

    中公新書を歴史系から10冊セレクト 中公新書は、岩波新書、講談社現代新書と共に「新書御三家」として名高い。1962年創刊ということで、来年で創刊60周年を迎える老舗レーベルである。 さて、本日ははてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」に便乗。 なにか書けることはないかなと本棚を眺めていたら、中公新書の棚に目が留まったので、これまでに読んだ中公新書の中で、特におススメの10冊をセレクトしてみた。 基本、今回は歴史系のみだ(他ジャンルまで含めると10冊に絞るのが難しい)。日本史系から五冊、世界史系から五冊をざっくりご紹介していきたい。 中公新書を歴史系から10冊セレクト 亀田俊和『観応の擾…

  • 『未来のドリル コロナが見せた日本の弱点』河合雅司 コロナ禍と「社会の老化」

    「未来の年表」シリーズの第四弾はまさのドリル形式! 2021年刊行。河合雅司(かわいまさし)の大ヒットシリーズ『未来の年表』『未来の年表2』『未来の地図帳』に続く第四弾である。 今回はまさかの「ドリル形式」を取っている。例えばこんな感じ。 現在、主な消費世代の[ ]人に1人が高齢者 正解は「[3]人に1人が高齢者」だが、本文中ではこの「3」の部分が伏せられている。まずは自分で考えてみようというわけだ。 筆者としては読者に考えてもらい、理解を深め、問題意識を高めて欲しい願いがあるのだろう。少し先のページに答えは書いてあるのだが、手っ取り早く現実を知りたいせっかちな読み手には、ちょっともどかしく感…

  • 『脱マウス最速仕事術』森新 脱マウスで仕事のスピードが劇的に変わる!

    年間120時間の時短を実現!? 現代のビジネスパーソンにとって、もっとも足りないものは何だろうか?お金?健康なカラダ?それともストレスのない快適な環境?求めるものは各人違ってくるだろうが、共通して誰もが足りないと感じているのは「時間」ではないだろうか? 仕事に追われる日々だが、家族のためにも時間は取りたい、健康のためには十分な睡眠時間も必要だ。しかし、現実の生活ではとにかく時間がない。そう感じておられる方も多いはずだ。 さて、本日ご紹介する森新(もりあらた)の著作、『脱マウス最速仕事術』では、「脱マウス」つまり、マウスを使わずに、パソコンの作業をできる限りキーボードのみで行うことで、年間120…

  • 『不可触民 もうひとつのインド』山際素男 インド人口の約四分の一が差別に苦しむ

    山際素男の代表作 元々は三一書房から出版されたもので、初版は1981年。 筆者の山際素男(やまぎわもとお)は1929年生まれのノンフィクション作家。朝日新聞社勤務を経て、世界労連に入る。その後インドへ留学。さらに作家業へと転じている。2009年に亡くなられている。 インド文化への造詣が深く、インドに関する著作を10作ほど上梓している。本作『不可触民 もうひとつのインド』は、山際素男のデビュー作にあたり、代表作ともなっている作品である。 不可触民―もうひとつのインド 作者:山際 素男 三一書房 Amazon 刊行後二十年を経て、光文社のノンフィクション系文庫レーベル、光文社知恵の森文庫にて、20…

  • 『室町は今日もハードボイルド』清水克行 やられたらやり返す!舐められたら終わりの時代を生き抜く

    いま、室町時代が熱い! 2016年に刊行された、呉座勇一の『応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱』は50万部の大ヒット作となった。 呉座勇一著『応仁の乱』が重版決定しています。これで34刷。話題を呼び続け、部数は50万部近くとなりました。細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯波両氏の家督争いが絡んで起きたとされる大乱を、丁寧に読み解く一冊! pic.twitter.com/SeCv12wOxy — 中公新書 (@chukoshinsho) June 22, 2019 これを契機として、亀田俊和の『観応の擾乱 - 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い』が…

  • 『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』三宅香帆 「言葉の発信力」を上げたい人へ

    バズったことがないあなたに お恥ずかしい話だが、Twitterを10年、ブログを20年近くやっているが、バズりを体験したことがない。扱うテーマが地味なのか、文体や見出しの問題なのか、それとも書き手のキャラクターのせいなのか。 あなたは、Twitterやブログを書いていてバズりを体験したことがあるだろうか?増え続けるアクセス、コメントの嵐、鳴りやまない通知、わらわらと現れるアンチ(これは嫌だなあ)。アンチは勘弁してほしいけど、バズりそのものには憧れを抱く方も多いだろう。 さて、このバズりを狙うための「文章の書き方」があるとしたらどうだろう?本日ご紹介する『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』…

  • 『柳田國男』牧田茂 柳田民俗学の後継者が語る、柳田國男の生涯

    1970年代に書かれた『柳田國男』本 筆者の牧田茂(まきたしげる)は元朝日新聞社社員で、「週刊朝日」の編集長などを経て、退社後は日本大学の講師、白梅短期大学の教授などを歴任。民俗学者としても活躍した人物だ。1916年生まれで、2002年に亡くなられている。柳田國男に私淑し、折口信夫に師事していたことでも知られる。 Amazonの書影古っ!それもそのはず、本書は初版が1972年と50年も前の本なのだ。帯に書かれている「価格380円」が強烈である。 なお、今回わたしが読んだのは版を重ねた版目。1989年のバージョン。さすがに最近では入手困難だが、ずいぶん売れた本なのである。 この本で得られること …

  • 『華族-近代日本貴族の虚像と実像』小田部雄次 日本の華族は78年間に1011家!

    日本の華族の全体像がつかめる一冊 2006年刊行。筆者の小田部雄次(おたべゆうじ)は立教大学出身。現在は静岡福祉大学の名誉教授。専攻は日本近現代史。 さすが中公新書。岩波、講談社現代新書と並んで、さすが新書御三家クラスともなると、読み応えが半端ない。充実の一冊なのである。 内容はこんな感じ 明治維新後の1869年。皇室の藩屏たるべく制度化され誕生した華族階級。数多くの特権を付与され、戦前の政治、経済、生活様式をリードしてきた彼らは、いったいどのような人々であったのか。太平洋戦争の敗戦により1947年に解体されるまで、78年間に1011家存在した特権階級の内実を明らかにしていく。 華族って101…

  • 『天正伊賀の乱』和田裕弘 古い地域支配の終焉と中央集権化の流れ

    信長VS伊賀衆 2021年刊行。筆者の和田裕弘(わだやすひろ)は1962年生まれの戦国史の研究家。 戦国時代、特に織田家に関する著作を数冊上梓しており、中公新書からは以下の三作を世に送り出している。 2017年『織田信長の家臣団―派閥と人間関係』 2018年『信長公記―戦国覇者の一級史料』 2019年『織田信忠―天下人の嫡男』 この本で得られること 天正伊賀の乱の全体像がつかめる 伊賀地域の歴史がわかる 内容はこんな感じ 1578(天正6)年。織田信長の息子で、伊勢国を支配していた織田信雄は、隣国である伊賀国へ攻め入り惨敗を喫する。その結果に激怒した信長は、三年後、圧倒的な軍勢で伊賀国に押しよ…

  • 『中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢』鈴木由美 『逃げ上手の若君』と併せて読みたい!

    2021年刊行。筆者の鈴木由美(すずきゆみ)は1972年生まれの歴史研究家。日本史史料研究会の関連団体(なのかな?)である、中世内乱研究会で会長を務めている人物。過去に共著はいくつかあったが、単著としては本書が初めての作品となる。 呉座勇一の『応仁の乱』や、亀田俊和の『観応の擾乱(かんのうのじょうらん)』など、ここ数年、中公新書では室町時代を舞台とした著作がちらほらと出てくるようになった。この時代のファンとしては嬉しい限り。本書もその流れをくむ一冊と言えるだろう。 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書) 作者:呉座勇一 中央公論新社 Amazon 観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊…

  • 『ケータイの未来』夏野剛が15年前に書いたケータイ業界論

    いまやKADOKAWAの社長ですが、夏野剛がドコモ在籍時代に書いた、ケータイ業界の未来予測本。 いま読むと、味わいがありますね。 #読了

  • 放送大学一年目一学期、単位認定試験を受けてきました

    本日は個人的なご報告。 放送大学、なんとか半年続けられた! 四月のエントリで、放送大学の選科履修生になったことを書きました(ですます調)。あれから五か月が経過し、一年目の一学期を無事終えることが出来たので、勉強法と、単位認定試験の体験レポート、そしてその結果について報告したいと思います。 一学期(前期)にわたしが受講したのはこちらの四科目。 情報学のとびら 情報・メディアと法 日本語アカデミックライティング 小学校プログラミング教育概論 テキストはこんな感じ。 一学期(前期)の受講科目 わたしは、放送大学では、本業(IT系)の学びなおし、関連した新知識の取得を目標としているので、受講科目は情報…

  • 『安いニッポン 「価格」が示す停滞』中藤玲 ディズニーもダイソーも日本が世界最安値の

    日本は「安い」らしい コロナ禍のため現在では見る影もないが、2019年までの日本国内は外国人観光客であふれていた。爆買いというフレーズが話題になったのも記憶に新しい。 日本もこんなにたくさんの外国人の方に来ていただけるようになったのかと、当時は驚いたものである。しかしこれらの外国人観光客は、どうして日本に来てくれるようになったのだろうか。その最大の魅力が日本の「安さ」にあったのだとしたらどうだろうか。 ディズニーもダイソーも日本が最安 日本のディズニーランドの入場料は8,200円(2021年1月時点)。これを他地域のディズニーランドと比較してみよう。 日本:8,200円 フロリダ:約14,50…

  • 『パラサイト社員の活用術』野村正樹 会社にしがみつくパラサイト社員はどうすればいい?

    サントリー出身作家が説く、現代社会の生き延び方 筆者の野村正樹(のむらまさき)は1944年生まれのミステリ作家、ビジネス評論家。2011年に他界されている。 デビュー作は1986年の『殺意のバカンス』で、こちらは懐かしの土曜ワイド劇場枠で実写ドラマ化されている。主演はとよた真帆。 もともとはサラリーマンで、出身はサントリー。上記の『殺意のバカンス』はサントリー在職中に書かれたものであるらしい。選には漏れたものの、サントリーミステリー大賞にも応募していた作品なのだとか(自社公募の賞に応募するのもどうか思うけど)。 野村正樹はミステリ作家としてデビューしながらも、サラリーマン時代の経験を生かした、…

  • 『バロック音楽 名曲鑑賞事典』礒山雅が選んだバロックの名曲100選!

    バロック音楽の名曲をあなたに 2007年刊行。2018年に物故された礒山雅(いそやまただし)による、クラシック楽曲ガイドである。本ブログで礒山雅の作品を紹介するのは講談社現代新書の『J.S.バッハ』に続いて二冊目。今回は講談社学術文庫からの刊行である。 ちなみに表紙絵に使われているのは、メンツェル画『サンスーシー宮殿におけるフリードリヒ大王のフルート・コンサート』。プロイセン王フリードリヒ2世は音楽愛好家として知られ、バッハ父子とも交流のあった人物だ。 この本で得られること バロック音楽で聴くべき名曲、名盤について知ることができる バッハ以外のバロック音楽の作曲家について知ることができる 内容…

  • 『13歳からのアート思考 「自分だけの答え」がみつかる』末永幸歩 VUCA時代を生き抜くために

    発行部数16万部超のベストセラー本 2020年刊行。筆者の末永幸歩(すえまつゆきほ)は武蔵野美術大学を経て、東京学芸大学の教育学研究科へ。現在は、東京学芸大学の個人研究員兼、中学・高校の美術教諭として活躍している人物。 帯の「薦」には、藤原和博、山口周、中原淳といった錚々たる顔ぶれが並ぶ。現在の帯表記では16万部突破!とある。昨年もっとも売れた一般書のひとつといって差し支えないだろう。 この本で得られること 複雑な現在社会を生き抜くための「アート思考」を身につけることができる アートの見方について考えることができる 20世紀アートの歴史、意義について知ることができる 内容はこんな感じ いま、も…

  • 『老後の年表』横手彰太 老後に起きるトラブルと、その解決法をズバリ指南!

    人生を「安全に生き抜く」ために 2021年刊行。筆者の横手彰太(よこてしょうた)は1972年生まれの老後問題解決コンサルタント。不動産会社の日本財託所属。NHKの『クローズアップ現代+』やテレビ朝日の『ワイド!スクランブル』など、メディアへの出演経験も持っている人物。 この本で得られること 年齢ごとの老後のトラブルの実態がわかる 老後のトラブルをどうやって解決すればいいかがわかる 内容はこんな感じ 人生100年時代。50代からが人生の後半ステージ。折り返し地点である。これからは、若いころには想像もできなかった様々なトラブルがやってくる。親の介護。役職定年。更年期障害。遺産相続。熟年離婚。再雇用…

  • 『人新生の「資本論」』斎藤幸平 晩年のマルクス思想が地球環境を救う?

    「新書大賞2021」大賞受賞作品 2020年刊行。筆者の斎藤幸平(さいとうこうへい)は1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科の准教授。2018年、優れたマルクス研究書に与えられる、ドイッチャー記念賞を日本人初、それも歴代最年少の31歳で受賞している。 『人新生の「資本論」』は2020年に大ヒットとなった作品で、発行部数は30万部を突破。「新書大賞2021」では大賞を受賞。2020年を代表する新書作品となっている。 この本で得られること 過度の資本主義が地球環境に負荷を与えていることを知ることが出来る 地球規模での気候変動に対して、どう備えれば良いのか知ることが出来る 知られざる晩年の…

  • 『格差社会―何が問題なのか』橘木俊詔 格差社会について知るために

    格差社会に早くから着目していた著者の格差論 2006年刊行。筆者の橘木俊詔(たちばなとしあき)は京大大学院の教授(刊行時)。その後2007年に定年退職され、現在は同大の名誉教授。2005年度の日本経済学会会長職を務めている。 本書以外にも1998年に格差社会論の嚆矢とも呼べる『日本の経済格差』を上梓している。格差社会系の著作が多い人物である。 日本の経済格差―所得と資産から考える (岩波新書) 作者:橘木 俊詔 岩波書店 Amazon この本で得られること 格差社会がどうしてできたのかが分かる これかの格差社会について知ることが出来る 格差社会の処方箋について知ることが出来る 内容はこんな感じ…

  • 『中古マンション本当にかしこい買い方・選びかた』針山昌幸 リーズナブルに理想の住まいを手に入れる

    「中古マンション購入」ノウハウ本を読んでいる 『マイホームは価値ある中古マンションを買いなさい』『30年後に絶対後悔しない中古マンションの選び方』と、ここしばらく中古マンション購入のためのノウハウ本を読み漁っているわたくし。知識は増えて来たけど、肝心の物件探しはコロナ禍もあって、あまりうまく進んでいない(予算がショボ過ぎて物件がないせいもある)。 さて「中古マンション購入」ノウハウ本も三冊目。本書『中古マンション本当にかしこい買い方・選びかた』は2015年刊行である。 筆者の針山昌幸(はりやままさゆき)は大手不動産会社勤務を経て楽天へ。その後独立しHousmartを立ち上げた人物。中古マンショ…

  • 『飛び出し注意くん 交通安全人形写真集』藤原正美 街角で交通安全をアピール!

    飛び出し注意くんを知っているか? 2001年刊行。筆者の藤田正美(ふじわらまさみ)は1960年生まれ。関西を中心に活動しているタレントさんである。 飛び出し注意くんとは、街角によく立っている交通安全用の人形のこと。実物はこんな感じの奴(これは特に多い「とび太くん」と呼ばれるタイプ)。 全国各地で作られているので様々なバリエーションが存在する。子供が作ったものから地域の町内会の手によるもの、果てはプロの作品まで、その出自は様々。キャラクターもオリジナルキャラあり、マンガのキャラクターの無断借用品あり(似ても似つかない奴も多い)と、バリエーションは実に豊富なのだ。 本書は筆者が十年間かけて撮り続け…

  • 東京郊外の実家を処分するまでに読んだお役立ち本16冊 片づけ方、空き家リスク、売却ノウハウ

    実家の家と土地を売却 私事で恐縮だが、一昨年実家の家と土地を売却した(今にして思えばコロナ禍の前に売れてよかった)。 わたしは進学時に実家を出て久しく、生活基盤は東京にある。実家近郊に住む妹も結婚後は、新居を購入してしまっている。父が死んで十余年、母が死んで三年。誰も住まない家を放っておいても仕方がないので、思い出多き実家を手放すことに決めたわけである。 実家の整理、売却にあたり、何事もカタチから入るわたしは、まずは最低限の知識を身につけねば!ということで、手あたり次第に本を読みまくった。 今回、三つのポイントに沿って、東京郊外の実家を処分するまでに読んだ「お役立ち本16冊」をご紹介していきた…

  • 『ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版』服部正也 46歳で超赤字国家の経済を再建した日本人がいた

    50年売れ続けているロングセラー オリジナル版の『ルワンダ中央銀行総裁日記』は1972年刊行。同年の毎日出版文化賞の文学・芸術部門を受賞している。およそ、半世紀前。かなり昔に刊行された中公新書である。 2009年に新章が追加された「増補版」が登場し、2021年時点で13版まで売れているという人気の一冊である。NHKの記事によると累計14万部のロングセラーになっている。 この本で得られること 組織を生かすも殺すも、結局は「人」次第 途上国支援の在り方について学ぶことが出来る 内容はこんな感じ 1965年。46歳の服部正也はアフリカ、ルワンダの中央銀行総裁に任命され現地へと赴く。世界最貧国。超赤字…

  • 『日本語アカデミックライティング』で客観的で学術的な文章の書き方を学ぶ

    放送大学の『日本語アカデミックライティング』が面白かったので紹介したい! 以前にも書いたが2021年の4月から通信制の教育機関である放送大学に、選科履修生として入学している。コロナ禍でどうしても自宅で過ごす時間が増えたので、少し真面目に勉強をしてみようかと思ったのだ。 先日、一学期が終了したところだが、履修していた科目の中でも『日本語アカデミックライティング』の内容が素晴らしかったので、同講座のテキストをご紹介しつつ、授業内容についても触れておきたい。 放送大学のテキスト(教科書、放送大学的には印刷教材と呼ぶ)は、全て市販されている。放送大学の学生でなくても購入できるところが魅力である。大きな…

  • 『幕末単身赴任 下級武士の食日記』青木直己 食レポ日記から幕末の江戸を知る

    幕末の世相を「食」から読み解く 2005年の刊行。最初はNHK出版の生活人新書からの登場であった。 筆者の青木直己(あおきなおみ)は1954年生まれ。有名和菓子店虎屋の研究部門、虎屋文庫で和菓子に関する調査、研究に従事されていた方。虎屋クラスの企業になると、そんな研究部署があるのか。凄いな。 虎屋は既に定年で退職されており、現在は「日本菓子専門学校、東京学芸大学、立正大学などで非常勤講師をする他、時代劇ドラマなどの考証を行なう」とある。 幕末単身赴任 下級武士の食日記 (生活人新書) 作者:青木 直己 NHK出版 Amazon ちくま文庫版は2016年に刊行されている。文庫版は「増補版」と銘打…

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