冨樫義博先生原作の幽☆遊☆白書の続編小説を中心としたブログです。 原作の最終回から三年後を舞台にしています。 他にも映画のソフトのレビューや趣味の事など色々なコンテンツがあります。
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幽☆遊☆白書~2ND STAGE~ #108「二回戦最終試合・凍矢vs戸熊(大会編)」
ーーメイン会場 二回戦はAブロック、Bブロック、Dブロックと終了し、残すのはCブロックのみとなった。 白熱した戦いが続き小兎の実況にも熱が入っている。 「いよいよ二回戦もこの試合が最後です。Cブロックの第8試合、凍矢選手対戸熊選手の試合が間もなく始まります!!さあ、三回戦に進むのは凍矢選手かそれとも戸熊選手か!!!最終試合に相応しい熱戦を期待したいです」 ーーCブロック 闘場の中央には、既に凍矢と戸熊が対峙していた。 凍矢がこれから戦う戸熊は、鋼のように鍛え上がられた肉体、そして短い黒髪で、男らしい顔立ちをした戦士タイプの妖怪。 左右の手には剣が握られ、双剣の使い手である。 彼もまた躯直属の有…
――選手たちの休憩所 魔界統一トーナメント・二回戦のAブロックも6試合が終わり、間もなく7試合目が行われようとしていた。 次の試合に参加する選手を呼ぶアナウンスが流れている。 アナウンスを聞いた凍矢が幽助に声をかける。 「幽助、お前を呼んでいるぞ」 凍矢の隣りにいた酎が幽助の背中をパンッと叩く。 「お前さんの出番だ」 幽助、ニコリ。 「よっしゃー!行って来るぜ!」 両頬を気合いを入れる為に、パチンと叩くと、笑顔で闘場へと続く階段を走って駆け上がって行く。 その様子を後ろから見ている酎と凍矢。 「なあ、凍矢」 「何だ酔?」 額をポリポリと掻く酎。 「幽助の二回戦の相手は誰だっけな」 無表情のまま…
幽☆遊☆白書~2ND STAGE~ #106「邪王炎殺双龍波(大会編)」
――救護室 死々若丸が桑原に渡した試しの剣は、鈴木の改良した新型の試しの剣であった。 「それは大会前に鈴木が俺にくれた試しの剣。強力な機能のついた新型だ。これに追加機能の詳しい使い方が書いてある」 そう言うと死々若丸は桑原に、試しの剣の新型に追加された機能の使い方を書いた紙を手渡した。 「死々若、どうしてこれを桑原君に?」 意外な死々若丸の行動について蔵馬は問いかけた。 「失敗ヅラの試しの剣は武威の奴に破壊されただろう?俺にはそれをもらう前から使っている試しの剣(魔哭鳴斬剣)があるからな」 「でも、それは新型だろう?そっちの方を桑原君に渡していいのか?」 「ああ。この試しの剣の新機能は確かに便…
幽☆遊☆白書~2ND STAGE~ #105「禁呪法・魔封紋(大会編)」
――魔界統一トーナメントBブロックの二回戦・第四試合 周(しゅう)×飛影(ひえい) ――Bブロック 抑えていた巨大な妖気を放出した飛影と周。 二回戦終盤の注目の試合は、いよいよ本格的な戦いに突入する。 「どうやら俺の剣が折れたのは、お前の防御力の高さによるもののようだな」 「そうだ。生まれ持った防御力の高さに加えて、俺は修行によって極限まで身体を鍛えている。さっきの剣の攻撃みたいに、生半可な攻撃は通用しないぜ」 周の種族であるメタル族とは魔界で数多く存在する種族の中の一つである。 周が述べた通り、メタル族は生まれ持った防御力の高さに加えて、優れた格闘センスを持っている。 さらにメタル族には戦闘…
幽☆遊☆白書~2ND STAGE~ #104「飛影vs周(大会編)」
――魔界統一トーナメントBブロックの二回戦・第四試合 周(しゅう)×飛影(ひえい) ――選手たちの休憩所 Bブロックの闘場に向かう直前、躯が飛影に声をかける。 「今からか飛影?二回戦から強敵が相手だな」 「それを言えばお前も前の大会の二回戦からあの女が相手だったろう?」 飛影はそう言うと視線を別の方向に移す。 視線の先にはメイン会場から戻って来ていた棗の姿があった。 「フッ、確かにな」 飛影の視線に気付いた棗と目が合う。 棗は、ニコリと笑顔で返すと飛影と躯の方に向かって歩いてくる。 「躯、久しぶり。貴方とこうして話すのは前の大会以来よね」 棗は近付くとまずは躯に声をかけた。 「ああ、そうだな。…
幽☆遊☆白書~2ND STAGE~ #103「武威の最期(大会編)」
――Aブロック 生きるか、死ぬか、まさに命賭けの戦いとなった桑原と武威の戦いは終わった。 殺意と憎しみの負の感情を爆発させた武威。 復讐という負の感情を排除した純粋な桑原の生への渇望。 正の感情を爆発させた桑原の想いが、武威の負の感情に打ち勝ったのだ。 「お前の一撃は俺の急所を完全に切り裂いたな」 武威の腹部は桑原の次元刀によって横に一直線に切り裂かれていた。 腹部の傷口からは血が大量に地面に流れ落ちている。 「ああ。全く頑丈な身体だったぜ」 桑原はそう言うと倒れている武威に背中を向けて歩き始めた。 「待て桑原」 立ち去ろうとする桑原を呼び止める。 桑原は武威の方を振り向かずに足を止めた。 「…
幽☆遊☆白書~2ND STAGE~ #102「勝者(大会編)」
――魔界統一トーナメントAブロックの二回戦・第二試合 武威(ぶい)×桑原(くわばら) ――Aブロック 「オリャァァァァァ!!!!!」 「フルパワーァァァァァ!!!!!」 ぶつかり合うお互いの最強の技と技。 桑原が武威に放つ時雨の技、それは狙いを一点に集中して妖気、または霊気を最大限に剣に込める。 そして神速で動いて相手を切り裂く。 次元刀は空間ごと相手を切り裂く為に、どんな者でも防御は不可能である。 桑原の狙いは武威の腹部。 桑原の次元刀と時雨の技が合わさった一撃。 その一撃が、武威の鋼鉄の身体を切り裂く事が出来るかどうかが、桑原にとっての最後の勝負の分かれ目であった。 そして武威。 フルパワ…
#101「回想と決戦(大会編)」 次へ 戻る
幽☆遊☆白書~2ND STAGE~ #101「回想と決戦(大会編)」
――選手たちの休憩所 「どこから話そうか……」 凍矢達の前で、蔵馬は武威の事を語り始めた。 ――蔵馬の回想 幽助は雷禅、飛影は躯の国に赴き、修行に励んでいた頃に時は遡る。 幽助、飛影の後を追う形で黄泉の誘いに応じて魔界に赴いた蔵馬だったが、当時の蔵馬はまだ黄泉の国のNo.2にはなってはおらず、黄泉の国のNo.2は軍事総長の鯱という妖怪だった。 この時の蔵馬の立場は黄泉の参謀の様な立場。 巨大な妖力を持つ雷禅と躯と黄泉の三国の国王。 三国は互いに牽制しあって均衡していた。 だが、長年に渡る三国の均衡が崩れようとしていた。 雷禅がおよそ1000年もの間、エネルギーの源である人間を食べるのを絶ってい…
幽☆遊☆白書~2ND STAGE~ #100「死闘の行方(大会編)」
――魔界統一トーナメントAブロックの二回戦・第二試合 武威(ぶい)×桑原(くわばら) ――選手たちの休憩所 ほぼ互角となり、激しい死闘を繰り広げている桑原と武威を躯と時雨は静かに見ていた。 「今のところは互角といったところか」 「ですな。しかし桑原の霊気が急激に上昇したのは驚きましたぞ」 「フッ、あの劣勢の中で霊気を上げるとは面白い男だ」 「桑原に一体何があったのでしょうか?」 「さあな。それは俺も知りたいところだ」 武威の開放した力の前に圧倒されていた桑原だが、霊気の急激な上昇によって、互角までに力を上げた理由を躯達はもちろんの事、幽助達ですらその理由が分かる者はいない。 急激な霊気の上昇の…
幽☆遊☆白書~2ND STAGE~ #099「あいつは俺が倒す(大会編)」
――魔界統一トーナメントのDブロックの二回戦・第二試合 梟(ふくろう)×鈴木(すずき) ――選手たちの休憩所 梟の肢体爆弾によって起こった大爆発の映像がスクリーンに映し出される。 飛影の顔が厳しい。 (あの野郎の今の妖気はこの俺に迫るものを感じたぞ) 凍矢も飛影と同じく厳しい顔をしている。 「蔵馬、鈴木は大丈夫だろうか?」 「鈴木は今の攻撃をまともに受けたはずだ。無事だったとしてもこれ以上の戦闘はおそらく…」 蔵馬は険しい表情でスクリーンを見つめる。 ――Dブロック 梟の肢体爆弾による大規模な大爆発が起きたDブロック。 辺り一面が爆発によって酷く焼けて地形も大きく変わっていた。 それは梟の起こ…
幽☆遊☆白書~2ND STAGE~ #098「イチガキ登場(大会編)」
――魔界統一トーナメントのDブロックの二回戦・第二試合 梟(ふくろう)×鈴木(すずき) ――メイン会場 「ヒョヒョ、中々上出来だぞ梟」 男は薄気味の悪い笑みを浮かべた。 「イチガキ」 ズズズ…… 男の名前を呼ぶと空間から一人の女性が姿を現した。 闇撫の皐月である。 「ヒョヒョ、お前さんか皐月」 皐月、ニコリ。 「貴方の実験体の調子はどう?」 「お前さんの目で見てみるがいいぞ」 「どれどれ」 興味深そうにスクリーンを眺める。 スクリーンには鈴木が映っていた。 空中を自由自在に動き回って陣の技を駆使して梟を攻め続けていた。 「へ~え。貴方の実験体と戦っている男は中々強いみたいね。顔もイケメンだし」…
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