あなただけのせいではないです。詩子の詩488
〜種〜 私の中のシンとした 深いところに空気の泡 伝って伝って落ちてゆく 小さな種がありました 小さくても生きている ずっと呼吸を続けてる 外の世界の私がね、 どんなに変わっていってもね 種は変わらずそこにいる 小さな空気の泡を出し 何も変わらずそこにいる あなたの中の種だって いつもそこにいるじゃない? そうでしょ、そこに いるじゃない 何も変わることはない 変わる必要なんかない 人は魂の中に 小さな種を持っている 上を見上げてごらんなさい そこから生えた幾重にも 重なり茂るその花を 全てあなたのものだから 全て美しい花だから ここからなら見えるんだ あなたからは、私からは まだ、見えなくて…
2022/07/27 10:15