日本の手技療法術者達の伝えたかったこと
日本では昔、治療方法として鍼灸や按摩がよく知られていました。そして賀川子玄の按腹術がシーボルトによってドイツに紹介されて、ドイツの産科技術に全面的に取り入れられた事実があることからも、古来の按摩術が優秀な技術だったと言えます。しかし、徳川幕府によって盲人救済政策に利用されて以来、その技術は急速に低下し、更に明治政府の医師法制定以来全くの慰安技術となってしまい、一部の治療家の努力も空しく治療技術としての価値を失ってしまいました。そして時代が流れ、再び松本道別氏の人体ラヂウム療法や、高橋迪雄氏の正體術など、その独特な立場を保っている優秀な技術の勢いが盛んになりかけた大正5年に河口三郎氏がカイロプラクティックを紹介し、6年にはスポンデラテラピー、7年にオステオパシーが輸入され、これにより日本における手技療法は大...日本の手技療法術者達の伝えたかったこと
2022/09/16 11:02