クマでもわかるムージル
はじめに。 今週はこのひと。ムージルさん。 オーストリアのクラーゲンフルト生まれのムージルは、26歳のときに『士官候補生テルレスの惑い』(1906)を発表して作家デビュー。 ナチスの政権奪取後、スイスに戻った彼は長編小説『特製のない男』の執筆をはじめたものの、この作品はムージルの急死によって未完となる。 『士官候補生テルレスの惑い』 将校になるために陸軍実科学校に通っていたムージル。 この学校にてムージルは、彼がのちに『士官候補生テルレスの惑い』の中で描きだす経験をすることに。 この物語は、ある陸軍学校を舞台に繰り広げられる、少年たちの同性愛的な振る舞いを描き出したもの。 ある日盗みを働こうと…
2020/04/23 13:47