『フロス河の水車小屋』ジョージ・エリオット|ほかの人を犠牲にして幸福を求めていいのか
『フロス河の水車小屋』上下 ジョージ・エリオット 小尾芙佐/訳 白水社[白水uブックス] 2025.04.21読了 英国の文豪ジョージ・エリオットさん(男性名ではあるがペンネームなので本当は女性である)の作品の新訳が白水社から出た!しかも読んだことのない小説だ。水車小屋っていうと津村記久子さんの『水車小屋のネネ』が思い浮かぶ。あとは最近読んだ松家仁之さんの『沈むフランシス』も。 この作品は初期の作品らしい。読み始めは児童文学と言われても納得しそうなほど子ども目線だったから読みやすかった。広々とした平野を流れるフロス河、そこにある水車小屋。これを背景とした自然豊かな地で、トムとマギー2人の兄妹が…
2025/04/28 07:46