『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』山本文緒|真実のプロの書き手
『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』山本文緒 新潮社[新潮文庫] 2024.11.17読了 山本文緒さんは2021年4月にステージ4の膵臓がんと診断された。抗がん剤治療は受けずに緩和ケアを選び、翌5月から書き始めた日記がこの作品である。余命4ヶ月と医者から告げられたから、少なくとも120日以上は行きなくちゃと、まるで無人島にいるかのように夫婦で一体となって生活した記録である。 家が軽井沢にあるというのを初めて知った。並行して読んでいる水村美苗さんの『大使とその妻』(たぶん次回のブログはこれになるかと)の舞台も軽井沢であり「うわ、来た軽井沢!」と勝手に軽井沢という地名だけでにやついて…
2024/11/29 08:03