『バリ山行』松永K三蔵|爽快感がたまらない。メガさんは最後に何と言ったのだろう?
『バリ山行(さんこう)』松永K三蔵 講談社 2024.08.26読了 著者の松永さんが会見で「オモロイので」と語っていた通り、オモロくて何よりバリ読みやすかった。いや、『バリ山行』の「バリ」はこの意味じゃないのよね。タイトルを初めて目にした時は私は「とても」のような協調の意味で使う「バリ」かと思っていた。しかしタイトルのこの「バリ」は「バリエーションルート」のことだという。つまり、通常の登山道ではない熟練者向きの難易度の高いルートや廃道を進む山行のこと。 社員が50人ほどの会社に転職して約4年となる波多は、なんとなく仕事をしてなんとなく家庭を保ち、特に目立つこともなく普通に生活していた。登山好…
2024/08/31 17:29