『女の一生』遠藤周作|長崎への想い、愛を持って生きること
『女の一生』一部・キクの場合 二部・サチ子の場合 遠藤周作 ★★ 新潮社[新潮文庫] 2024.06.25読了 遠藤周作さんが長崎を舞台にして書いた大河長編小説である。『女の一生』というとモーパッサンが思い浮かぶ(まだ読んでいないよな…)。この本は遠藤周作氏が、キク、サチ子という二人の女性を主人公に据えた物語だ。遠藤さんは長崎への恩返しのつもりでこの作品を執筆したという。長崎の生まれでもない彼だが、長崎という街を知ったことは幸福以外の何ものでもないと語っている。 作品は上下巻の二部構成となっている。最近長編を読むことが多いのでブログの更新が遅れがちだが、それはまぁ自分の読書ペースということで。…
2024/06/28 07:57