掌花日月
美しさの儚さに 私もまた、憧れていた けれど 私は そこに とどまりたくはない 手のひらに咲いた 小さな花 懐にしまった ありふれた石ころ それらは 名もないけれど 確かに 私とともにあった だから私は 言葉にしたい 言葉では足りないことを知っている でも、それでも 言葉で、誰かの掌に灯りを渡したい 幻ではなく、 今日という日が手の中にあったことを 記録するように、願うように 私は、書く 私は、届ける 掌花日月(しょうかじつげつ) → 手のひらにある花と光。幻想ではなく、確かに“掌にある美” ・見過ごされがちな日常のなかに ・誰かが拾い上げた優しさがあり ・
2025/05/31 12:25