京都・宇治、異国情緒の「萬福寺」(1)
<京都・宇治、異国情緒の「萬福寺」(1)>古都は難読な駅名がけっこう多くて、切符購入や駅員にものを尋ねる時など、旅人はそれなりに苦労する。JR奈良線「黄檗(おうばく)」駅の簡素な改札口を出て、目の前の宇治街道(府道7号線)を伏見桃山方向に少し戻り、右側の住宅街のなかの細い路地をくねくねと抜けると、そこに突然といった感じで「萬福寺」があった。ホームページのアクセス案内に「駅から徒歩5分」とあったが、まさにその通りだった。「山門か?」異国の匂い(雰囲気)がぷんぷん漂う門で、山門にしては思ったより小さい。あとで分かったが、この門は「総門」だった。中央の屋根を高くし、左右を一段低くした、中国門の<牌楼(ぱいろう)式>を用いており「漢門」とも呼ばれたそうだ。「総門」をくぐり、右手に「放生池」を見ながら参道をクランク...京都・宇治、異国情緒の「萬福寺」(1)
2025/03/30 09:03