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おおぬきたつや/oonukitatsuya
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2019/12/07

  • 「オフィシャル・ゾンビ」⑦

    オフィシャル・ゾンビーOfficial Zombieー https://www.lumania01.com/?p=4221 オフィシャル・ゾンビ ⑦ これまでのおおざっぱないきさつ―― ある日、いきなり異形のゾンビ(亜人種)、タヌキの妖怪(?)と化してしまった人気お笑いコンビ、「アゲオン」のツッコミ担当、鬼沢 耀(オニザワ ヨウ)。そこに政府公認のオフィシャル・ゾンビとして公式のアンバサダーを名乗る、おなじくお笑い芸人にしてクマのバケモノと化した「宮田日下部(みやたくさかべ)」のボケ担当、日下部 煌(クサカベ コウ)により、すったもんだの末に自身もアンバサダーとしての実施訓練を強要されることとなり……!! 抱腹絶倒のドタバタコメディ佳境に突入!! ガッシャアアアアアーーーーーーンッ!!! 窓ガラスが派手な音を立てて粉みじんに砕け散る! その窓を背中で突き破った毛むくじゃらの人影が、そのままの勢いで仰向けで背後の虚空にその身を投じる。 ここは七階……! アクロバティックな身投げもさながらにだ。 ただし見た目がタヌキらしき謎の怪人は、それがみずから意図したものではなくて第三者に無理矢理に突き飛ばされただけに、恥も外聞もなくした魂消るような悲鳴を発していた。 その一部始終を間近で見つめるこちらも謎のクマの怪人めは、覚めたまなざしで空中で手足をバタつかせるタヌキを見送る。「うっわああああああああああああああああっっっ!!!」「あ、ちゃんと両足で着地してくださいねっ、鬼沢さん! ゾンビの状態だからよほどのことがなければケガなんてしませんからっ、頭から落ちなければOKです!!」「わああっ、なっ、何言ってるんだよっ、ここ何階だと思っているんだ!? わっあああああああああああっっっ!!!」 やけに冷静なクマの忠告に、窓を派手に突き破って今しも高層階の楽屋の外に放り出されるタヌキが必死に泣き叫ぶ……! それきりすぐに見えなくなったのに続いてクマもガラスの破片を飛び散らせて外へとその身を投げ出した。 いざゾンビと化しての任務行動、公式アンバサダーとしての実施訓練のスタートだ。

  • 「オフィシャル・ゾンビ」⑥

    オフィシャル・ゾンビ ーOfficial Zombieー OpenSeaのコレクションでもNFTをお安く展開中!! https://opensea.io/collection/officialzombie オフィシャル・ゾンビ⑥(めんどくさいので今回からこのかたちにしました(^^)) シンと静まり返った楽屋で、そこでは得体の知れない二体の何者かが物も言わずに相対していた。 つい何時間か前にはそこにはそれなり名の知れたふたりのテレビタレントがいたはずなのだが、そんな面影はもはやどこにもありはしない。 かたや毛深いけむくじゃの二本の足で仁王立ちして相手を見下ろすクマに、かたや四つん這いでうずくまるこちらも毛むくじゃらでなんとも正体がしれない何かしらだ。 力なくがっくりとうつむいているからこの顔つきがまだ定かでない。双方、見た目がケダモノで身体中毛だらけなのは同じだが、二体のバケモノたちはそれぞれが違ったカタチの衣装らしきを身にまとっていた。 見ようによっては鎧のようでもあり、頑丈な見てくれのアーマーと古めかしい装束の合わさったようなかなり独特なものだ。 相変わらず黙りこくるクマが見ている前で、畳に突っ伏すケダモノが低いうめきを発する……!「ううっ、う、ううう~~~っ……! な、なんだ、どうなったんだ、俺、どうして……ん、なんだ、これ??」 うっすらと目を開けて、まずそこに飛び込んで来たものに怪訝に顔つきをしかめる。ちょっと前までテレビでは人気タレントだった芸人さんは目の前にあった見覚えのない毛むくじゃらの何かしら、おそらくは二本の腕らしきをしげしげと見つめる。 それが誰のものなのか認識ができないままに、両手をグー、パー、グー、パーさせたりして、またしばし考え込んだ。 ギョッとして、顔面に冷や汗じみたものを浮かべたのはこの直後のことだ。顔も毛むくじゃらなのに、イヤな汗をかいているのが傍から見てもはっきりとわかった。 間近で見ているクマのバケモノ、元は日下部はうんうん、わかりますと内心で頷いてただろう。 よって裏返った悲鳴を発する、元は鬼沢のバケモノだ。「なっ、なんだこれ!? これ、まさか俺か?? いやいやいやっ、そんなわけないっ! んなわけないじゃん!!」 ブルブルと震える両腕が自分のものだとはっきり身体の感覚、神経が教えてくれるが、感情がそれを一切拒否、認識がまるで

  • 「オフィシャル・ゾンビ」⑤

    オフィシャル・ゾンビ ーOfficial Zombieー OpenSeaのNFTコレクションでも展開中!! https://opensea.io/collection/officialzombie ※第一話はこちら↓↓ https://www.lumania01.com/?p=4221 -さいしょのおはなしの、つづきの4- カポッ……! 目の前に示されたくだんの金色の輪っかをそのままこのみずからの坊主頭にはめられた中堅テレビタレントは、はじめぽかんとしたさまで目の前の何食わぬさまのバケモノ、その実は後輩のお笑い芸人である日下部らしきを見上げる。 見れば見るほどにいかつい異形のバケモノは、もはや当たり前みたいにその場にいてくれるが、内心でもやもやしたものが渦巻く鬼沢は困惑したさまでもようやく聞いた。「は……なに、コレ?」 ぴたりと計ったみたいにジャストフィットの冷たい感触に状況は理解できるがこの意味が理解できないと目で訴えかける。 相手のクマ(?)は知った風な顔してうなずいてくれた。 「はい。特典のX-NFT、説明するのは難しいので今は省きますけどの検出作業です。このおれの輪っか、通称「金魂環(キンコンカン)」はひとの、もといゾンビの隠された能力を現実に導き出すちからがあるんです。便利ですよね? このおれ自身に限らず、他人に対しても有効ってあたり……!」「は? さっぱりわかんないんだけど?? おまえが言ってることちんぷんかんぷんで、こんなんじゃ俺どうにもできないよ。なあ、あと何より今のこのさまって、傍から見たらかなりお間抜けなんじゃないか?」 怪訝も怪訝のまさで見上げてくる鬼沢に、クマの日下部はちょっとだけ左右の肩をすくめてそのくせ平然と受け答える。「大丈夫ですよ。隠しカメラなんてどこにもありませんから。あとお間抜けな姿の鬼沢さんより、まずはこのおれに視線が釘付けになるんじゃないですか? だから制限かけてるわけでもあって、機密はちゃんと保持されてますから。いかに鬼沢さんがお間抜けなカッコしてても」「どの口が言うんだよ? で、だからこれで何がどうなるんだ? そもそも特典特典て、俺、別にそんなの欲しくないんだけど」 完全に覚めたまなざしで言うのに、こちらも覚めた目で見返すクマはマイペースなさまを崩さない。「欲しい欲しくないに限らずに、ゾンビたる者持ってい

  • 「オフィシャル・ゾンビ」④

    オフィシャル・ゾンビ ーOfficial Zombieー https://www.lumania01.com/?p=4377 -さいしょのおはなしの、つづきの3- シーン……! あたりは静けさに包まれていた。 おおよそ二時間後、相変わらずそこだけ人気のない局のフロアに一仕事終えて戻ってくる坊主頭のタレントだ。 マネージャーくらいは待ち構えてるものかと思っていたのが肩すかしを食らってため息交じりに楽屋の扉に手をかける。「えっと、この後ってなんか入ってたっけ? いやこれで今日はおしまいだったような気が……あ」 この後のスケジュールを頭の中で思い返しながら、ガチャリと何の気無しに開けた扉の向こう、何の気無しに見た楽屋の景色にそこが異常事態だったことを思いだす。 まざまざとだ。 はじめそれが何か理解できないままに、しばしそのさまを見つめてしまった。 およそ10秒くらはその場に固まって、ただちに喉の奥から乾いた悲鳴みたいなものを発する芸人さんだ。

  • METAL POLYDONs ②

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