12/30 「科学」という物語
さあ、いよいよお正月、もうすっかり年の瀬である。 年月の単位、それを不思議に思う人は多分あまりいない。ごく当たり前に、一日、一ヶ月、一年と過ぎていき、何十年したら、人間一人の「生」が終わる。 日が昇っては沈み、月が満ちては欠けてゆく、そして輝く星達が消えては戻ってくる。 人間は長い年月をかけ、太陽が回っているのではなく、私たちの星が回っているということに気が付き、月も満ち欠けしているのではなく、光の当たり方で違って見えるだけだと発見した。 これは科学という「物語」である。科学とはフィクションとして楽しまれるべきものであったはずだ。 しかし、科学は現代の我々の前に、「絶対的正しさ」として現れる。…
2019/12/30 20:02