不自由な脳を想像し共感できるか

不自由な脳を想像し共感できるか

本の感想。 職場の先輩から『貧困と脳』という本が面白いと勧められた。 貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」 (幻冬舎新書) 作者:鈴木大介 幻冬舎 Amazon 著者は『最貧困女子』の鈴木大介さん。 僕は支援学校で働き、知的障がい、発達障がい、精神障がいのある子たちと日常的に接する。 彼の描写する不自由な脳の世界に対して、僕がこれまで出会ってきた子たちのあの瞬間が浮かび上がってくる。 約束や時間を守れず、寝坊や遅刻、度重なるリスケやドタキャンを繰り返す。 バイト先や職場からバックレる。 簡単と思えるような作業になぜか過大な時間やエネルギーを必要とする。 優先順位をつけられず、支払い期限…