モネとラカン、あるいは感覚と言葉による認識
モネの話。 先日モネ展に行ってきた。 昔からモネの睡蓮になぜか惹かれ、機会があればモネの描いた絵に会いに足を運んでいる。 たまたまなのだけれども、モネ展に行く日にラカンについての本を読んでいた。 まず忘れてはならないことは、人間のあらゆる体験において、ほとんど常に言葉が先行している、ということ。 入場待ちの列の中で顔をあげて周囲の音に耳を傾ける。 「麻薬で痛みを誤魔化して…」 「音楽家で言ったら誰の頃…」 「AKBで…」 「順番に案内いたします」 「自分でヘイト集める側なんやな…」 世界は言葉で溢れている。 そして子どもは言葉を手にすることで大事なものを失うことになるという。 要するに、言葉=…
2024/04/18 06:53