石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究

加布良古神社/伊射波神社の岩石信仰（三重県鳥羽市）

加布良古明神の神体は石だといわれる。神主が朝早くまだ暗いうちに深い海にもぐり、石をつかんできて、その石を全然見ずにさらしの布に包んで、神としてまつる、という。そして加布良古の浜の石は、しばしば神異を示して他に私に運ばれることを拒んだという伝承に富んでいる。

2022/12/30 21:52

岩石に彫刻することで得られるものは

岩石に彫りたい対象を模索し、彷徨うとき。岩石の存在を人づてに聞くとき。岩石の存在に偶然出会うとき。母岩から必要な岩石を切り出すとき、拾うとき。岩石に彫刻の手を入れようとするとき。加工しているとき。加工した中から新たな石面を見たとき。岩石を加工する中で破片が飛び出るとき。

2022/12/25 22:18

破石と御座石（三重県伊勢市）

二見浦から伊勢神宮に向かう五十鈴川沿いに残る二つの岩石。破石は鎌倉時代の『とはずがたり』に記され、御座石は倭姫命伝説や伊勢神宮の神事と関連して登場する。「鬼滅の刃」の「二つに割れた石」ブームの一事例として挙げることもできる。

2022/12/12 00:42

浦神社の岩石信仰（三重県鳥羽市）

高さ百尺余りと案内される一枚岩が神社の背後にひかえており、神社の選地の源となったことは明らかだろう。巨岩信仰と形容するより岩山信仰のスケール感であり、岩山の名前はキントウ山ないしはギントウ山と呼ばれるという。

2022/12/05 23:46