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2019/10/02

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  • 漫画/「列士満(レジマン)」松本次郎 感想

    よくぞここまで戦ったものです。 幕末の動乱期に生まれた幕府歩兵隊はまさに最新の銃で武装した洋式軍隊でしたが、水戸の天狗党やら長州の奇兵隊やらと戦うもまあろくな戦果も挙げぬうちに幕府が瓦解してしまいます。 もはや総大将の徳川慶喜公も上野のお山で恭順してると言うんですから、ならば彼らは誰の軍隊なのか。その答えは誰にもわからぬまま幕府歩兵隊は一人歩きを始め関東、東北、北海道を転戦しついに箱館にて降伏するまで官軍相手に戦い抜くことになるのです。 (松本次郎「列士満」) 鳥羽伏見の惨敗後、新選組の鬼の副長土方歳三が「これからは銃でないとだめだ」としみじみ語ったというのは有名な話ですが、武士の憧れ剣や槍の…

  • 映画/「カストラート」

    古い話で恐縮ですが、ポスト24年組のひとりたらさわみちには「バイエルンの天使」という代表シリーズがありますが、竹宮恵子がウイーン少年合唱団の大ファンだったのは有名な話ですから彼女のアシスタントをしていたたらさわが少年合唱団の漫画を描いたのは既定路線でありましょうか。 ところで2023年のウイーン・フィルのニューイヤーコンサートをテレビで見ていたら「ウイーン少女合唱団」が出演していまして、無知で知らなかったのですが「ウイーン少女合唱団」は2004年に結成されていて保守的なイメージのウイーンでも少女の合唱団が誕生していたかと思うと時代の変化に対応してるんだなと思いました(・∀・)イイネ!! まあそ…

  • 漫画/「花伝ツァ」木原敏江 感想

    1980年に発売された木原敏江の漫画 木原敏江といえば少女漫画誌「LaLa」の黄金期を支えた「摩利と新吾」、これはもう間違いなく不朽の名作ですが、和洋問わずの世界観で他にも素晴らしい作品が数多あるのです。 幻想ロマンといったスタイルの本格時代ものも忘れてはならず、人を喰う異形の怪物である「鬼」をテーマにした傑作もいくつかありまして「花伝ツァ」は上田秋成の「雨月物語」の一篇「菊花の約(きっかのちぎり)」を下敷きにした鬼と人間の悲劇的な愛の物語になっています。 (木原敏江「花伝ツァ」) その美しい若者は花車(かしゃ)といい応仁の乱も終わる頃に戦で都を追われたと里に住み始めたのですが、無口で雅やかな…

  • 漫画/「イノサン」「イノサンRouge(ルージュ)」坂本眞一 感想

    イノサンは井野さんではなく英語のイノセント(無垢)の事で、主人公のシャルル=アンリ・サンソン(実在)はムッシュー・ド・パリ(フランスの死刑執行人の頭領を表す称号)を務めた4代目サンソン家当主です。 「イノサン」が全9巻「イノサンRouge」が全12巻あって長いので適当に書き散らかしますが、18世紀フランスを舞台に処刑人サンソン一族の数奇な運命を美麗に描き上げた歴史漫画です。 (坂本眞一「イノサン」全9巻) まあひどいものです。死神だ、サンソンだ、サンソンに出くわしちまった、サンソンに触れたら悪魔に憑りつかれちまう。パリ市庁舎前で黒い外套を纏う父子の姿を目にした市民は穢れとでも言いたい不快さで顔…

  • 漫画/「劇光仮面」山口貴由 感想

    大学時代「特美研」という特撮愛好サークルに所属していた男。 かつての仲間の訃報を受け、自分が死んだら自分のスーツを皆の手で裁断してほしいという遺言にメンバーは再会する。 特撮にのめり込むあまり危険で実用性の高いヒーロースーツ「劇光服」を制作した「特美研」の若者たちの物語。 (山口貴由「劇光仮面」既刊2巻) 鏡に映る孤独な男の裸体はひどく痩せてあばら骨も浮き出るほどです。 生気もない希望も持たない創造する手も誰かと結ばれる本能に突き動かされることもない、ないないずくしの実相寺二矢(じっそうじおとや)29才、胸には空洞があるだけです。 ほとんど他者との会話のないアルバイト(模型製作とヌードモデル)…

  • 明けましておめでとうございます 映画/「ブータン山の教室」

    ご挨拶 昨年度はお付き合い賜り 誠にありがとうございました。 遅ればせながら 本年もよろしくお願い申し上げます。 映画/「ブータン山の教室」 パオ・チョニン・ドルジ監督 2021年公開/110分 これは新年にふさわしい心が洗われるようなブータン映画でしてね、ところでブータン知ってる? ブータンはヒマラヤ山脈の東の端にある仏教王国で人口は77,2万人、広さは九州くらいの小さい国なんですのよー。 2011年の東日本大震災の後にブータン国王が来日したのを覚えてませう? ブータンは「世界で一番幸せな国」だと言われていました。 しかし幸福度(脳内)の高さを誇った伝統の国も、いまや近代化の波に揺れているそ…

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