漫画/「アドルフに告ぐ」手塚治虫 感想
1936年8月、ベルリンオリンピック。 歴史に残る棒高跳び決勝が行なわれている頃、ベルリン大学近くの下宿で一人の日本人留学生が殺された。 アドルフ・ヒットラーの出生にまつわる、ある秘密を握ったからだ。 (手塚治虫「アドルフに告ぐ」) この物語には3人のアドルフが登場する。 1人目は言わずと知れた、ナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒットラー。 そしてあとの2人は、ユダヤ系ドイツ人のパン屋の息子アドルフ・カミルと、ドイツ人の父と日本人の母を持つアドルフ・カウフマンだ。 2人が日本の神戸に住んでた少年時代、カウフマンはいつも日本人の子供からいじめられては泣いて帰って来た。 一方、カミルはと言えば、懸…
2022/09/30 16:00