山の法話21 夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡~芭蕉~

山の法話21 夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡~芭蕉~

今年は梅雨明けが特定出来ないという気象庁の発表通り、高温多湿状態が続き、9月でさえまだブヨが発生して痒い思いをしている。近年の気候の変化で高山帯の植生も大きく変化したと感じている。かつて多種多様な高山植物を咲かせていたお花松原を例に取ると、最近目立つのがオンタデ、ベニバナイチゴ、イネ科(コメススキ?)である。例えばイネ科の植物は登山道に繁茂し足下にまとわりつくばかりか、チングルマやアオノツガザクラの群落に下から葉を出して、やがて花畑を包み込んでゆくだろう。ベニバナイチゴは勢力が強く上の写真のように覆い被さり、下からはイネ科(コメススキ?)が伸びて来て、アオノツガザクラやチングルマ、クロユリなどを挟込みで駆逐している。オンタデは9月上旬に葉が枯れ始めるので、この時期見つけやすい。かつてクロユリの群落も今はオ...山の法話21夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡~芭蕉~