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乾 靖のWhite Mountain https://blog.goo.ne.jp/yasushi2702

北部白山管理人&中宮温泉くろゆり館主がお届けする白山と北欧情報。白山国立公園の管理を行う傍ら中宮温泉湯宿くろゆりを経営。スカンジナビアの北極圏内900キロを単独踏破し先住民サーメとの交流を通じ気候変動の現状を紹介。

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2019/09/26

  • 羊蹄山滑降

    長年の念願だった羊蹄山滑降。3月の高温で本州の山々はどんどん雪が消えてしまい、4月は北海道に残雪を求めるしか無かった。そんな折、千載一遇のチャンスで羊蹄山滑降の企画が舞い込み便乗した。しかし、前の週は異常な量の黄砂に覆われ、北海道の山々とはいえ、すっかり茶色くなってしまった。しかしその直後に寒波が訪れ、日本海フェーリーが定刻より2時間遅れという大シケの中、小樽に上陸した。久しぶりに雪道を走り、晴天予報の翌日に備えた。茶色かった山は厳冬期の姿に逆戻り。長年の念願であった羊蹄山滑降を果たすことが出来た。足元に広がる北の大地に飛び込むような高度感は独立峰ならではのだいご味だった。羊蹄山滑降

  • 薬師山(2023m)と小桜平避難小屋

    2023年と同じ標高の薬師山からの眺望と、小桜平避難小屋の点検を行った。薬師山は北側に笈ヶ岳や大笠山、雄大な北部白山、遠くには北ア、眼下には荒々しい千尋の谷からそびえ立つ、火の御子が眺められる絶好のビューポイントだ。今年の山、登頂後は樅ヶ丘付近まで登り上げ、小桜平避難小屋へと向かう。一昨日の降雪が滑りやすいパウダースノーで残っていた。積雪は例年のGWあたりよりやや少ない感じだった。損傷は何も無く、内部も秋に清掃したそのままで綺麗に保たれていた。今年は北アの山小屋やテント場が大きく値上がりしたので、無料で使用できる、北部白山の各避難小屋が賑わうのでは無いかと予想するが、皆さんのご協力の下、引き続きゴミの持ち帰りや清掃などお願いしたい。薬師山(2023m)と小桜平避難小屋

  • 薬師山(2023m)と小桜平避難小屋

    2023年と同じ標高の薬師山からの眺望と、小桜平避難小屋の点検を行った。薬師山は北側に笈ヶ岳や大笠山、雄大な北部白山、遠くには北ア、眼下には荒々しい千尋の谷からそびえ立つ、火の御子が眺められる絶好のビューポイントだ。今年の山、登頂後は樅ヶ丘付近まで登り上げ、小桜平避難小屋へと向かう。一昨日の降雪が滑りやすいパウダースノーで残っていた。積雪は例年のGWあたりよりやや少ない感じだった。損傷は何も無く、内部も秋に清掃したそのままで綺麗に保たれていた。今年は北アの山小屋やテント場が大きく値上がりしたので、無料で使用できる、北部白山の各避難小屋が賑わうのでは無いかと予想するが、皆さんのご協力の下、ゴミの持ち帰りや清掃などお願いしたい。薬師山(2023m)と小桜平避難小屋

  • 今年の積雪状況

    3月はとても暖かい日が続き、桜も全国各地で一斉に咲き始めた今年の春。新年度を迎えましたが気になる白山の積雪状況はどうでしょう?市ノ瀬ビジターセンター付近には軒下以外残雪はありません。別当出合には1.5mぐらい積雪がありましたが、毎年発生する雪崩は無かったようです。市ノ瀬~別当出合までの道路は日陰で所々残雪がありますが、陽当たりの良い猿壁上の路肩は融けていて歩きやすいです。甚之助から上はこの時期としては例年よりやや少ないと感じるものの、GWぐらいの量は残っていました。エコーラインから見下ろす南竜もいつものような感じです。今年の冬はシーズンインにクリスマス寒波に見舞われましたが、その後1月下旬までは雨の日も有って、融けていった量が多かったです。標高の低い所ではこの影響を受けて、現在では雪が少なくなっています。...今年の積雪状況

  • 今年の春山の傾向

    4/1の室堂と別山今年の冬を振り返ると、クリスマス寒波に見舞われたものの、その後1月は暖かく雨も多かった。標高の低い地域では融雪が進んだ。1月下旬から2月は再び積雪も増え始めたが3月は一転して高温が続き、山麓地域のスキー場は少雪に悩まされた。4/1時点で市ノ瀬では軒下以外駐車場の雪は殆ど消えていた。別当出合へは猿壁上付近までは所々アスファルトが見え始めていた。別当出合では積雪1.5mくらいで今年は雪崩も発生していなかった。甚之助避難小屋から上は、南竜、室堂ともGW辺りの積雪量だろう。総じて残雪量が少ないので、GW期間には更に残雪範囲は狭まっているだろう。今年の春山の傾向

  • 山の法話23 八大人覚(はちだいにんがく)

    先日、夕日に紅く染まる白山の写真を撮りたいと思い立ち加越国境の山に出かけました。夕日が西に沈みかけると最後の輝きを放つかのように、白山が紅く染まり、辺りは一気に冷え込み暗闇が訪れます。寒さに耐えきれず今夜の寝床となるテントに入り寝袋に包まります。夜中にテントから這い出してみると、下界には明々とした街の光が綺麗に輝いています。嗚呼、この一つひとつの灯りの中に暖かな人々の暮らしが有るのだなあ。と思うと同時に今宵の私の寝床を暖めるのは私が吐く息のみである事を自覚し、身震いしてまたすごすごと寝袋に包まり朝を待ったのです。仏遺教経には八大人覚と言って、禅の求める悟りに近づくため次の8つの目標が説かれています。1小欲(欲を少なく)、2知足(これで十分で有る事を知り)、3寂静(喧噪を離れて)、4精進(努力を続けて)、5...山の法話23八大人覚(はちだいにんがく)

  • スキー用具の進化と雪山事故

    写真は30年近く前から雪山で使っていたジルブレッタ404です。この頃は今では見かけなくなった細板にその幅にも満たない長細いシールを貼って歩いていました。それ以前はと言うと、このような道具も手に入らず、ゲレンデスキーとブーツをザックで担ぎ、長靴で加越国境の山々を滑っていたことを思い出します。その頃バックカントリーという言葉は無く、春スキーと言って麓のスキー場が閉鎖してからが山スキーシーズンでした。当然1月や2月の厳冬期に取立山に入る登山者さえ居ませんでした。近年では、晴れた日の取立山登山口には平日でも国道まで登山者の車が溢れかえっています。道具が進化しても、ビーコンやココヘリや山アプリがどんなに進化しようと、降雪→雪崩という自然現象が制御された訳ではありません。十分注意して雪山を楽しんで欲しいと思います。スキー用具の進化と雪山事故

  • 2023の北部白山

    2023年に登りたい!西暦と同じ標高の山3選YAMAYA-ヤマケイオンライン/山と渓谷社(yamakei-online.com)昨年12月に地元及び国立公園管理関係者が集まり、北部白山地域連絡会が行われた。その中で岩間道が長い間通行止めになっているが、せめて小桜分岐から薬師山までの区間を開放すべきであると主張した。理由は薬師山は北部側から山頂部方面の眺め、反対側には笈ヶ岳・大笠山などが間近に望める非常に展望の良い場所であるからだ。その後年末にヤマケイ編集部から「来年も岩間道は通行止めだろうか??」との問合せを受けた。カクカクシカヂカの内容はWEB記事に書かれている通りだ。今年は小桜平を絡めた白山登山をお勧めしたい。また、小桜分岐から薬師山の区間を登山者が登山道整備を出来る区間にしてはどうかと考えて居る。現...2023の北部白山

  • 山の法話22 山岳信仰と登拝

    12月に入り、寒気が北日本を中心に寒気が下りてきています。上志比と勝山の境である藤巻白山伏拝からも多くの積雪が有ったように遙拝できます。青空に雪をまとう白山は、威風堂々としてひときわ大きくその存在感が強調されています。12/9は山祭りの日です。この山に精霊が宿るという考え方は、自然発生的に生まれた原始宗教で、日本だけに限った事ではありません。以前ラップランド先住民サーメの友人も、木には木の精霊、石には石の精霊、何にでも神様がいて、いつも自分たちの事を見ている。と言っていました。原生自然のままの姿を残す山岳地帯は信仰の対象で、日本では古来より「高嶺には神が宿る。」という考え方があります。これは中国の六朝時代に生まれた神仙思想に影響されていて、山岳信仰が仏教と融合し発展する際に、山を御神体と考えていた事から、...山の法話22山岳信仰と登拝

  • 白山初冠雪 2022

    昨夜は寒気が流れ込み気温も下がった。午前中のほんの僅かな時間、雲間から姿を見せた白山は初冠雪していた。昨年より4日遅い観測だそう。やはり、白山には白い雪がよく似合う。一昨日の中宮道では荒々しい北部からの眺めだったが、雪をまとうと柔らかな表情になる。白山初冠雪2022

  • 白山縦走と水場その2(加賀禅定道油池)

    秋は渇水となる時期ですが、加賀禅定道油池には常時湧き水が有ります。油池脇の木道を谷筋方面に進み、下りて行くと水場へ下る看板が有ります。谷川から一旦左に外れ、これを下りて行くと細々では有りますが湧き水にたどり着きます。(土砂崩れの区間迂回路が有ります)毎年確認していますが、秋でも涸れたことは有りません。更に20mぐらい下るともっとしっかりした湧き水が有りますが、安全面から考えてここで給水する方が良いでしょう。白山縦走と水場その2(加賀禅定道油池)

  • 山の法話21 夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡~芭蕉~

    今年は梅雨明けが特定出来ないという気象庁の発表通り、高温多湿状態が続き、9月でさえまだブヨが発生して痒い思いをしている。近年の気候の変化で高山帯の植生も大きく変化したと感じている。かつて多種多様な高山植物を咲かせていたお花松原を例に取ると、最近目立つのがオンタデ、ベニバナイチゴ、イネ科(コメススキ?)である。例えばイネ科の植物は登山道に繁茂し足下にまとわりつくばかりか、チングルマやアオノツガザクラの群落に下から葉を出して、やがて花畑を包み込んでゆくだろう。ベニバナイチゴは勢力が強く上の写真のように覆い被さり、下からはイネ科(コメススキ?)が伸びて来て、アオノツガザクラやチングルマ、クロユリなどを挟込みで駆逐している。オンタデは9月上旬に葉が枯れ始めるので、この時期見つけやすい。かつてクロユリの群落も今はオ...山の法話21夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡~芭蕉~

  • 白山縦走と水場(時には雪渓)

    いよいよ暑さが戻ってきました。お花を楽しみながら歩く白山縦走はコースがでれも長いため、水を持ち歩くにも限界が有ります。水場で上手にチャージしながら歩かなければいけません。そんな中でぜひおすすめしたいのがゴマ平の芳醇甘露水です。豊富な水量とキンキンに冷えたおいしい水です。年中枯れる事無く流れています。小桜平避難小屋にも湧き水が有りますが、湧出量は僅かです。これから日照りが続くと枯れてしまっているかと思われますが、避難小屋に備え付けのひしゃく(青プラ製)で底の方から汲み上げて下さい。温度を確認すれば溜まり水が湧き水かの判断が出来るでしょう。小屋に下りて行くまでに水が不安なら、この時期8月までは清浄ヶ原(見返坂上)には豊富な雪渓が有りますからここで雪の塊を確保することが出来ます。同じように三ノ峰避難小屋前にも雪...白山縦走と水場(時には雪渓)

  • ニッコウキスゲの当たり年

    先日21(木)の別山平は久しぶりに日差しが戻りニッコウキスゲが輝いていた。観光新道などでも密度濃く咲いているようで今年はニッコウキスゲの当たり年のようだ。昨年は逆にコバイケイソウの当たり年で、周期的に盛衰を繰り返すが不思議と他の山域でも同じ花が同じ年に当たり年が重なる事が多い。今年は北弥陀ヶ原や加賀禅定道天池周辺でも数年~10年に一度と言われるぐらい盛大に咲き誇っているものと期待できるが、寒気を伴う空気が上空に漂っているので急激な雨や雷にも気を付けたい。2010/7/24の別山平も素晴らしかったが、今年の方が更にすごい。2016/7/20の北弥陀ヶ原もニッコウキスゲが草原全面を覆い尽くしていた。ニッコウキスゲの当たり年

  • 夏山到来! 中宮道ゴマ平周辺スケッチ

    火の御子峰の名前どおり、谷筋に残る雪渓までもが燃えていた!ゴマ平下の登山道脇から望む大汝と七倉。鞍部のお手水鉢下に広がる大雪渓にはまだまだ大量の残雪が残る。北部白山の豊富な雪が酷暑の加賀平野を潤している。手取川の源流シンノ谷は、中宮道三俣峠に端を発する。今なお残雪の残る谷からは、冷たく清らかな流れがほとばしる。白山の最深部、どこからアプローチしても最も遠い秘境中の秘境である。夏山到来!中宮道ゴマ平周辺スケッチ

  • 2022 夏至

    今年の夏至は6/21(火)だったようで、この梅雨時になかなか白山頂からのご来光を拝めるチャンスは少ない。一年で最も日が長いこの日は太陽からのエネルギーを最大に受ける事が出来るお目出たい日でも有る。この頃北極圏ではは沈まない太陽が頭の上をぐるぐる回っていて真夜中に北から日差しを受けて、テントで寝ていると暑くて息苦しい。スウェーデンでは夏至祭が今週末開かれ、家族や仲の良い友人たちと週末の休みを過ごす。Gladmidsommar!(グラードミッドソンマ)又はTrevlimidsommar!(トレーブリミッドソンマ)と声を掛け合い太陽を満喫する。その北極圏のラップランドに暮らすサーメのパーレから今朝写真が届いた。スウェーデン中核部の国立公園であるサーレクでは今日は雪交じりだということだ。2022夏至

  • 白山信仰と奥州平泉

    義経は美濃を通り、奥州へ逃れた?郡上・石徹白に残る伝承秀衡の家臣団が手助け 岐阜新聞Web(gifu-np.co.jp)義経と弁慶がいかにして東北まで逃れたのかは諸説あり、どれも興味深い。しかし今回の記事に出てくるように、虚空菩薩座像が奥州藤原氏より白山に奉納されたことは事実で有り、かつての家臣であった上村衆が、今もこれを護り続けている事に悠久のロマンを感じる。勝山平泉寺から始まり、遠く奥州にまで波及した白山信仰の歴史は奥が深く未来へと続いている。南無白山妙理大権現合掌白山信仰と奥州平泉

  • 山の法話 20

    本日、還暦を迎えました。過去は捨てて、新しく産まれ代わり、第二の人生の出発です。過去の栄光にしがみつくことなく、全てを新しい考え方で迎える準備は出来ていると覚悟しています。過去は捨てると申しましても、白山の登山道管理に費やしたノウハウは引き継いで行こうと思います。次に目指すはいよいよ「閑古錐」の境地です。これからは登山道整備での出来事など、微塵も感じられないような快適な登山道に仕上げて参りたいと思います。管理人はあくまでも黒子に徹する。登山道の主役は登山者です。白山の登山道情報は山アプリをご覧頂ければ情報が溢れています。よほど登山者の安全を脅かすような事があればまたこの場で情報提供をさせていただければ幸いです。登山者の皆様に於かれましても、白山各所をくまなく楽しんでいただければと存じます。山の法話20

  • 山岳遭難を減らす取り組みについて

    中宮温泉までの石川県側ホワイトロード開通が4/28(木)と決定した。今年のGWはややコロナから解放された気分で山に出かける方々も増加すると思われれる。中宮温泉を拠点とする笈ヶ岳も例年全国から多数の登山者で賑わう。しかし残念なことに、必ず毎年遭難事故や行方不明者が後を絶たない。北部白山管理人として、この状況を大変憂慮している。何とか対策は無いものか?色々考えた結果、ココヘリ10台を借り上げ北部白山登山者(特に単独行)に無償で貸し出す事とした。本日発信器、受信機、関連用品がくろゆりに届いた。貸出窓口は中宮温泉くろゆりカウンターで、笈ヶ岳を含む北部入山者全員を対象とし、11月下旬中宮温泉閉鎖まで続ける予定だ。この試みに理解を示していただいたココヘリ社とは特別契約を交わし、今回の取り組みが実現した。笈ヶ岳の場合は日帰り...山岳遭難を減らす取り組みについて

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