▼山の軽口ばなし「尾瀬鳩待峠・八幡太郎義家とハト」
【説明概略文】尾瀬ヶ原入口にある鳩待峠。その昔八幡太郎義家がハトを放して、旅の吉凶を占ったのが由来といいます。「前九年の役」の時、義家が奥州「衣川の戦い」で安倍貞任(あべのさだとう)を滅ぼし、弟の宗任(むねとう)を捕虜にしました。そして京へ凱旋しようと、奥州からいまの群馬県利根郡を通りかかりました。しかし安倍の家来たちが、主人宗任の身を案じて、大勢ぞろぞろうしろからついてきます。いくら追い返そうとしてもききません。義家は「その方たちが主人の身を気遣うのはまことにふびんである。しかし逆賊となっているその方たちが次第に都へ近づくことなれば、朝廷に対してもまことに恐れ多い。この地は奥州と都との半ばの地なれば、ここにとどまり結果を待つように。宗任については、自分が必ず赦免を願うであろう」。八幡太郎義家の言葉に家来...▼山の軽口ばなし「尾瀬鳩待峠・八幡太郎義家とハト」
2024/08/18 11:29