読書人口倍増計画・お勧め本6「デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場」
今回お勧めしたい本は、数年前にネット上で話題になった登山家である栗城史多(くりき のぶかず)氏の半生を描いたノンフィクション「デス・ゾーン栗城史多のエベレスト劇場」である。 筆者が初めて栗城史多氏を知ったのは、定期購読していたオピニオン雑誌でのインタビュー記事だ。当時は栗城氏にあまり関心がなかった為、それほど真剣に記事も読まなかった。 だが、2018年5月にエベレストで滑落事故で亡くなった後、ネット上では栗城氏の登山に対する取り組みなどに対する批判的な意見が多く見られたことで、俄然興味が湧いてきたのである。 栗城氏のインタビュー記事には関心を持てなかったが、筆者は山岳小説や登山家を描いたノンフ…
2022/12/23 10:13