彫るだけではなく、のめり込んで石を削る
先日、いつもの書道教室で、書道歴の話題になって、「誰でも長くやっていれば上達しますよね」と尋ねたところ、わが師藤原先生が、真顔で「それは違いますね。何十年やってもうまくなるとは限らないのです。」と。さらに「〇〇さん(ワタシ)は、全く他の人と違う。」と言い出したのです。身振り手振りで、「皆さんは背中を伸ばして書に距離をとっているのに、ワタシは背中を丸めのめり込んでいるように見える」、というようなお話で、それ以上の言葉は何もありませんでした。ワタシの筆を持つ姿勢が悪いという意味か、あるいは、ただ長くやっているよりのめり込んでいるのが大事だと言いたかったのかは分かりません。ほかの書道仲間がいる前で、変な意味でとらえられて気を悪くされるのを心配されたのかもしれません。篆刻を始めて、その魅力や奥深さに惹かれてのめり...彫るだけではなく、のめり込んで石を削る
2023/01/31 07:14