書評:ピエール・ルメートル著、『英雄』(ドイツ語版) (Klett Cotta)
ピエール・ルメートルはフランス人作家なので、邦訳がなければフランス語原文で読むべきなのでしょうが、この短編『英雄(Unhéros)』のドイツ語版の電子書籍で99セントで販売されていたので安さに惹かれて買ってしまいました。1929年のフランスの片田舎Saint-Sauveurサン・ソベールのIsidoreChartierイシドール・シャルティエ市長が再選を目指して、その村出身の唯一の有名人Paul-RémyDelpratポール・レミ・デルプラという詩人(?)の遺骨をハンガリー・ブダペストから50キロ北にあるミシュコルツという街から取り戻す事業に取りかかります。市長が様々な外交手続きを済ませた後、墓堀人JosephMerlinジョセフ・メルランが実際に遺骨を取りに行くことになります。物語はこの墓堀人の苦労物語...書評:ピエール・ルメートル著、『英雄』(ドイツ語版)(KlettCotta)
2022/08/25 05:24