法華玄義 現代語訳 126
『法華玄義』現代語訳 126 g.四悉檀によって考察する。 第七に、「四悉檀」によって考察するとは次の通りである。 問う:十種類の「三法」および他のすべての説が、みな「三軌」ならば、ただまさに「三軌」のみとなるはずではないか。なぜいろいろな説を述べるのか。 答える:衆生の能力がさまざまであるので、その能力に従って説き、「四悉檀」の「方便」をもって導くのである(注:大乗経典にさまざまなものがあるのは、それぞれ創作したグループが違うからであり、それ以外の理由はない。しかし、それが明らかになったのは、日本の明治以降である。それまでは、すべての経典は釈迦一人の説法を記したものであり、その経典の間の主張…
2022/07/31 13:35