ひとりっこだし、母嫌いだし。5年目に突入の介護生活といまさら浮上した毒母問題まで。理不尽な思いを抱える、ほぼ還暦の毒娘の独白。きれいごとやウソは書きたくないので、恥をさらすつもりで吠えます。
数年前にたまたま知り合った 某大手マスコミに勤務の 女性部長 裕美さん・・・ これもたまたま 二人で飲みにいくことになって 初めて差しで話す相手なのに、つい 酔っぱらって・・・ 「アタシ、母親がダメで・・・」 と言ってしまった。 すると裕美さんも 「ウチもですよ・・・」と。 それから大いに話は盛り上がり、 その後もたびたび会うようになった。 毒娘同士として、話が合う合う。 裕美…
最近、主治医の勧めもあって、 ヘルパーさんと連絡帳を始めた。 ヘルパーさんがくる、その1時間は あまりにも短く、 ママオの世話をした後に 事務所への報告書を書き、 さらにアタシとの連絡帳を書くのも 迷惑かも・・・と思ったけど 発見はあるもので。 さっそく 今週のヘルパーさんのからのメッセージに ママオが 「立って、 あれやこれやと指図なさってました」 とあった。 さらに 「私流のや…
現在に話を戻そう。 介護スタートから 5年が経ったのが、今。 ママオも80代後半に入った。 これまでに 骨盤骨折したり、 原因不明でぶったおれたり、 何度も救急搬送された。 グラグラになった歯を 一度に4本抜歯する際も、 両目の白内障手術や、 眼瞼下垂の手術の時も入院した。 体調が良くなったり悪くなったり、 日課は病院通い。 リハビリも延々と続けている。 着々と老いてはいるものの、 …
5年前の 暗黒の2週間を振り返ろう。 すべては あそこから始まったのだから。 会社勤めをしながら、 寝たきりのママオの世話をするのは無理 なんとかしなければ アタシは「死ぬ」・・・とさえ思っていた。 アタシはその4年前に、 がんに罹患した。 抗がん剤のおかげで寛解してはいたけど、 経過観察を続けるがんサバイバーなのだ。 仕事には完全復帰していたものの、 担当案件を進行させるだけで…
吉本の社長記者会見の 質疑応答を見ていて思った・・・ Qに対するAが返ってこない・・・ こちらの質問に対する答えが 延々と得られないもどかしさ・・・ これって、まさにママオだ。 アタシだって、ママオとは、 話すべきことを話しておくべきだった ・・・とよく思う。 とくにアタシの子供の頃のこと。 あの時、ママオはどうして 罪も犯していないアタシに 大泣きをさせ、土下座をさせたのか・・・…
前記事のつづき・・・ 「歩けない」と訴えても 医者は何もしてくれない・・・ それを知って、ついに介護か ・・・と落胆したアタシだけど もっと気落ちしたのがママオだ。 実はママオは「入院好き」だ。 病院も医者も大好き・・・ 神とも思っている主治医から 見捨てられることほど つらいことはなかったはず。 病院から帰らされたママオは 自宅での「寝たきり」を決め込んだ。 食事の世話をはじ…
5年前、 股関節の置換手術後、ママオは・・・ リハビリも上手くいったのに、 突然、「歩けない」と言い出した。 それまで介護の「か」の字も 知らなかったアタシは、 当然、介護保険の手続きも していなかったし、 ネットで調べた介護タクシーを 手配して、 高額なお金を支払って なんとかママオを病院まで 連れて行ったのだ。 医者に連れていけばなんとかなる と信じていたアタシだけど、 置換手術…
あずさがいうには、 介護なんてカンタンという。 彼女は今でも 遠方の実母の面倒をみながら、 自分の家では、 同居の義母の介護もしているのだ。 お義母さんは 股関節や膝の手術を繰り返し、 今はほぼ寝たきり。 認知症などはないけれど、 食事とトイレの世話を しなければならない。 いわゆる下の世話に関して、 ポータブルトイレにやってもらって さっと片付ければいいだけ。 ごはんもプレートに載せ…
あずさはアタシの幼友達。 だから、彼女の母親が毒母だったことは よく知っている。 小学校の頃、当時流行っていた 着せ替え人形スカーレットちゃんの洋服まで あずさの母親は厳しく管理していた。 着物とウエディングドレスは 母親立ち合いの元に特別な日にしか 着せてはいけないとか。いろいろ。 あずさは優等生で、成績もよく、 クラスの人気者で学級委員だったけれども チック症で吃音があった。 …
昨日のママオの 手づくりコロッケパーティは、 まあまあ問題なく終わった。 ママオが下ごしらえをして、 アタシが粉・卵・パン粉をつけた コロッケをダンナが揚げた。 テーブルの上には きつね色に揚がった 美味しそうなコロッケとお惣菜 ・・・お刺身も奮発した。 ダンナとアタシとママオの 3人でご飯を食べる・・・ いやいやながら、 たまにそれをやっている。 3人でご飯を食べることが ママオの…
アタシは、20代になってから数十年間、 ママオを避けて生きてきたんだもの。 年老いたからといって ママオが変わるわけもなく、 今さら、うまくやっていけるわけがない。 ここに書いてみると、あらためてそう思う。 それでもママオは 自分が産んだという縁を信じている。 産んだ子は、母親の所有物なのか。 今朝もママオと言い争い。 ここでは ママオをディスってばかりだけれども アタシだって抗戦…
梅雨に入ったころから、 ママオは歩けなくなってきた。 足元がおぼつかなくなり、 ついには玄関で転んだのだ。 「誰かがいっしょだと歩ける」と ママオはいうのだけれども、 アタシはそれは ママオの昔からの依頼心の強さで 言っていることだな・・・と思ってしまう。 あんなに強気で、 私が私が・・・という性格のママオなのに、 ママオは人生で自立できた試しがない。 アタシはひとりっ子で、 父は…
レストランで見かけた、 老母と年配の母娘。 老母の声は小さすぎて よく聞き取れないけれども、 老母が何かを言うたびに 年配娘はかなきり声を出して 「何言ってるのよ、お母さん・・・」 といちいちつっかかっている。 娘の声は店中に響き渡って 他の客の失笑を買っていた。 アタシはその娘の態度を否定できない。 それは、アタシそのものだから。 毒母に育てられた子供も年をとる。 アタシはこ…
20年くらい前か。 変な電子健康器具にはまったママオが、 それをアタシにも使うようにと 執拗に説得するのだが、 あの時も異常だった。 わざわざ喫茶店に呼び出されて、 「がんが治った人もいる」という、 絶対にウソの宣伝文句の チラシを出してきた。 そんなモノにだまされる人がいるのか ・・・20年前でも、そう思った。 後にその健康器具の会社は詐欺の疑いで 書類送検されるのだけれども。 当然、…
アタシの文章力が足りなくて、 ママオの病的な「指示出し」の細かさを 十分に表現できなかった。 なので捕捉的なコトを書こうかな。 5年前にママオが骨盤を骨折して ほぼ寝たきりだった時など、 朝のカーテンの開け具合を 何cm単位でアタシに指示したものだ。 しかも、太陽の傾き具合によって・・・ つまり時間によって変動していくのだ。 それは、当然 天気によっても変わってくる。 少しでも間違っ…
去年までは自分でやっていた 衣替えを、 ついにママオはできなくなった。 「やってくれ」とは言わないので、 アタシはそれにずっと気づかずにいた。 変な服を着ているので尋ねたら、 「まだ夏物を出してない」という。 しかも、 「足がよくなったら、やろうと思って」と。 仕方がない・・・ 「アタシがやってあげるよ」 と言うしかない。 ママオの衣替えのために、 今日はママオの部屋に滞在時間、…
86才にもなって カラダがいうことをきかなくなって、 もう自分ひとりで 自由にどこへもいけない・・・ そんな人を、人として かわいそう・・・とアタシだって思う。 ママオをディスる時に、 常にどこかにうっすらともやっている 罪悪感・・・ これはもしかして、 ママオへの愛情だったらどうしよう・・・ という嫌悪の気持ちと共に、 いやいや、これは人間が根底にもっている 「博愛」の精神だろうと …
昨夜、会社から帰宅したアタシは、 マンションの下で ヘルパーさんに付き添われて 帰宅するママオに ばったり会ってしまった。 そして、アタシを見つけるなり、 いきいきとした口調で 「あたし、廊下で ぶっ倒れたよ!」と。 そう、これがママオ。 「ぶっ倒れた」という言葉を聞いて、 フツウなら、脳梗塞などで 意識を失って倒れることを想像しないか。 ヘルパーさんに訊くと、 昼間、いっしょに…
一時は要介護4だったママオも 杖があれば、なんとか歩けるようになった。 まあ、いろいろあるのだけれども。 おいおい書くとして・・・ ママオが通う病院・・・ 内科、整形外科、眼科、皮膚科、歯科へは、 すべてフツウの人なら歩いて10分くらい。 でも、ママオはその10分を歩くことはできず、 タクシーを使って通っている。 拾った場合は、片道410円。 だいたいは一人で行ってくれる。 これは、偉い! …
アタシは 朝、起きてコーヒーを入れたら、 ママオの部屋に様子を見に行く。 ママオは 「今日はフラフラする」だとか 「病院に行くから、 タクシーは呼んである」とか。 自分の体調や、 今いちばん自分が気になっていることを 一方的に話すのみ。 老人だから仕方ない・・・って、 ママオは若い頃からそんな人だった。 人の話は聞かない。 常に自分のことばかり・・・ 人が話していても、 それを遮っ…
ちょうど5年前のある日、 アタシの実母、ママオが ピノッキオのようになってしまった 棒みたいな両脚を床に投げ出して 「歩けない」と言い出したあの日から、 アタシの介護人生は始まった。 アタシはひとりっ子の一人娘で 幼い頃からママオの過干渉が過ぎて 「自由が許されない」環境に育ち、 つねに足かせをつけられているような 窮屈さを感じていて、 子供の頃の思い出はほどんどが 色でいったらグレー、…
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