ひとりっこだし、母嫌いだし。5年目に突入の介護生活といまさら浮上した毒母問題まで。理不尽な思いを抱える、ほぼ還暦の毒娘の独白。きれいごとやウソは書きたくないので、恥をさらすつもりで吠えます。
しばらくサボっていたこの毒母と毒娘のブログ。 まだまだ書き綴りたい愚痴(本音ですみません)が たくさんある気がして。 しかも、アタシも仕事のやり方が変わって、 時間にゆとりが持てるようになったので、 再開しようと思い立ったものの。 ママオに関する介護の展開が早すぎて、 書ききれないというか追いつきません。 オミクロン株は感染力が高く、 既往症を持っている高齢者への感染が問題となっていま…
ママオは相変わらず。 あきらかに身体能力が落ちたし、 心なしか表情が乏しい。 行きたいところにも行けず、 会いたい人にも会えなくなって、 どれくらいの歳月が経ったのか… 作家の佐藤愛子さんの著書に 『90才。何がめでたい。』 というタイトルの著書があったと思うけど、 ほんとうに。 これが年老いていくということか。 昨日は、 カラーもとれて半白髪になった頭をとかさずに、 ボサボサ頭で、 ヨ…
最近、ママオが2回も 室内で転倒したので、 ケアマネさんに報告の電話をした。 ケアマネさん曰く、 「88才にもなれば、よくあることです。 むしろ、ママオさんはがんばっている方ですよ」と。 明らかにママオは弱っている。 病気というわけではなく、 老化が次の段階に進んだかんじ。 それでもママオはいつかよくなる…と信じている。 アタシが自主トレと呼んでいる マンションの廊下歩きをしたり、 室内…
ママオがキッチンのテーブルの上に設置した、 電子レンジの位置を変えたいと… ずっといっている。 以前はいつの間にか 区が紹介する何でも屋さんに頼んで、 大きな食器棚を処分したママオ。 今回もそうしようか… それともヘルパーさんに頼もうか… そう、ママオはアタシには頼まないのだ。 この7年余りの介護に関する攻防の中で、 ママオはママオなりに考えて、 なんでもカタリナ(アタシのこと)に頼むの…
気分良くカーリングを観ていたら、 ケータイが鳴って、ママオから 「また、転んだ」と。 冷静に状況を聞くと、大した転倒ではなく、 部屋で立って服を選んでいたら、 何かの拍子に体を捻って(前回と同じらしい)、 転倒したらしい。 そして這って、ソファの下まで行って アタシに電話しているとのこと。 前回と同じく、 夫を呼んで二人でソファに抱え上げたら、すぐに復活。 立ち上がって歩き回っていた。 …
友人C子のお毒母さんは… お毒母さんなんていっては悪いけど …トシをとって、特に軽い認知症になってから、 以前は文句ばかり言っていたのに、 あまり話をしなくなって、 大人しい、いいお婆さんになってしまったらしい。 そう聞いているけど。 ママオにも、ほんの少し、そういうところがある。 自分のことしか考えない数十年を経て、 最近はちょっとだけ人のことを考える…ような態度も。 まあ、まるくなっ…
これまでアタシは ママオにはあまりネガティブな報告を してこなかった。 ママオは アタシの口からネガティブなこと …自分にとって都合の悪いことを聞かされるのを、 毛嫌いしているように思えたからだ。 いつもいい報告だけを期待されて、現在に至る。 でも、人生なんていいことだらけのはずがない。 そう。 ここ数年で、アタシの考え方が変わったのだ。 年寄りは年寄りというだけで特別扱い… たとえ…
12月30日、 ママオが室内で転倒したと大騒ぎした。 ちょうどその頃、 アタシ自身の具合が実はとても悪かった。 当然、アタシは、ママオよりは若い。 ママオは一生、 アタシを頼ればいいと思っているんだろうけど。 アタシとてすでに60代。 すでにあちこちガタがきていて、 いくつかの病院に通院している身だ。 一番の大病では、50代で血液がんに罹患した。 悪性リンパ腫だ。 そんなアタシは、 昨年の12…
年末の12月30日に ウチの中で転倒したと訴えるママオ。 一度、転んで救急車で運ばれ、 確かに尾骶骨を骨折していたことはあった。 それ以来、転べば病院に運んでもらえると 信じてやまないところが、ママオにはある。 今回は「どこも痛くない」と言うし、 大騒ぎした直後に、 一人で立ち上がってトイレにも行けたわけだし。 はあ… こんなことがこれまでに何度繰り返されたことか。 いざ救急車で搬送さ…
ママオの茶番劇場�Aを書く前に。 いい話を聞いたので、優先しまーす。 小学校からの友人M子の老母の話。 もちろん、M子の母もママオも真っ青の毒母だ。 M子の母はたぶん…、 自分の価値観を娘に押しつけるタイプ。 籠の中の小鳥のようにM子を管理して、 M子の人生をカタチづくるあれこれに指図していた。 そのせいで M子はチック症で吃音のある子供だった。 子供の頃は母のいいなりだったM子も、 大…
この年末、12月30日のこと。 その朝、いつもの生存確認のために、 アタシは近居のママオの部屋に 様子を見に行った。 ママオはリビングに置いた ベッドの脇に仰向けになって横たわっていた。 …床の上に倒れていたとも言える。 そして…アタシに 「来てくれてよかった〜」とフツウに言った。 「トイレに行こうと思って立ち上がった時、 カラダを捻って倒れちゃったの。」 みたいなことを言って… 「どうし…
ママオブログも1年以上も放置してしまった。 でも。 ママオとアタシの関係性に変わりはなく、 相変わらずの日々は続いている。 ママオは88才になった。 ずいぶんとヨボヨボになった。 病院や健康チェックには余念がなく、 検査結果は年齢なりにあれこれあるけれど、 歩き以外に身体上に大きな問題はないと思う。 歩きは杖を使えば、歩ける程度。 アタマの方は身体以上にしっかりしている。 電話1本で、な…
ママオがアタシとの約束を破って、 髪を切って、白髪染めをしてから 1週間が経った。 別に 美容院に出かけて行ったわけでもなく、 ママオが美容師さんを ウチに招いて、やってもらったわけで。 ママオも美容師さんもマスクをして やったというし、 まさに精一杯の対策をして、 髪を切って、白髪染めをしたのだ。 だから、 ホントのところ別にいいのだけれども。 ママオはアタシとの約束を破ったのだ。…
子供の頃、ママオはアタシに お小遣いというものを いっさいくれなかった。 小学生の頃は駄菓子屋で、 他の子供が買い食いなんかしているのを ただ見ていることしかできなかった。 親戚にもらったお年玉すら、 ママオに取り上げられた。 「ウチはひとりっ子だけど 向こうは3人も兄弟がいるんだから」と。 ウチのマイナス分を アタシのもらったお年玉で補うから寄越せと きっぱり言ってた。 ひどい親だなあ…
昨日、ママオから 「どうしても美容院に行きたい」 という電話があって… 「もう、好きにしなさい」 的な返事をして… 今日の午後遅めに、 いつもの生存確認のため ママオの部屋に様子を見に行くと、 「ジャ〜ン」とかなんとかいいながら、 ママオが部屋から玄関へと続く廊下に ひょっこり出てきた。 誰がどう見ても ヤマンバだったあのママオが なんと 真っ黒な黒髪のショートカットのばあさんに 変…
先日、 美容院の話を書いたばかりだけど。 今日、ママオが 「やっぱり美容院に行く」 と、わざわざ電話をかけてきた。 確かに、 最近のママオは不安定ながらも 自力で歩けるようになったのに… なんだかパッと見がさえないのだ。 まず、カラーが取れてきて まだら白髪になっていること。 そして、中途半端に伸びきった髪が バサバサで、 …そう、まさに「ヤマンバ」だから。 うっかり「髪、染めたら…
コロナ禍になってから アタシは美容院に行ってない。 それまではワンレングスの ショートボブのようなヘアスタイルで、 半年くらいそのまま伸ばして 今は後ろでひとつに結んでいる。 夏は汗をかくので 結んだ方がスッキリしてちょうどいい… と思っていたけど。 結んでいたゴムを取ると どうもヘアスタイルがもっさりしている。 そろそろ美容院に行きたいけど…。 8月にママオがアタシに 「美容院に…
アタシも60才を過ぎて… もう自分がおばあさん領域に足を突っ込んでいる というのに。 ふっと半世紀くらい前のことを思い出して 頭にくることがあるのだ。 そう、50年以上も前のことを。 このブログは単なる介護ブログじゃない。 アタシはアタシの母であるママオに ずっとネガティブな気持ちを持っているのだ。 ママオは毒親だったと思うし。 結果、アタシも鬼娘になってしまったと思う。 今も思い出すの…
あれから… ママオの穏やかな生活は続いている。 ママオにしてみれば… テレビなんて 時代劇を見るための道具と化している。 あと「渡る世間」ね。 ワイドショーも見ないので、 ニュースは入ってこないも同然。 最近は不安で心乱されることも あまりないのだろう。 1週間のタイムスケジュールは ほぼほぼ決まっていて、 優しくて、ママオの話を聞いてくれる ヘルパーさんや療法士さんが訪問する日々…
ママオ回復の理由の続きを書かないまま 2ヵ月近くが経ってしまいました。 もしも、もしも、読んでくださる方がいたなら、 申し訳ありませんでした。 ごめんなさい。 ケジメの意味でも、今回は 理由を最後まで書くつもりです。 ママオが歩けなくなると、当然ですが ママオの介護ゾーンがぐんと拡がってしまいます。 アタシは無理をして、 毎日、幾度となくママオに関わるようになる。 食事、買い物、洗濯…
前回のブログで 「詳しくは次回にて」などと、 思わせぶりな終わり方をしたにもかかわらず。 また日が経ってしまいました。 この問題… アタシにとっては 介護の問題だけではなくて、 その根本に「毒親問題」があるので… いざ語ろうとなると、 なんだか気持ちがしんどくなってしまって ついつい(後回しにしたくなる、今日この頃)。 そう、コロナストレスで ママオが突然歩けなくなりまして。 子供の頃…
5月には謎の痛みで歩けなくなり、 6月はトイレに間に合わずに そそうをしていたママオ… すべてはストレスのせい… テレビでコロナのニュースばかりを見て、 強迫観念が高まり、 ウツになってしまったのではないか… アタシはそう思っています。 ママオは尋常じゃない神経質な性質なもので。 あれからいろいろありました。 歩けなくなったので 歩行器をリースしたものの、 ストッパーのかけ忘れで転倒。…
ママオが再々度、歩行困難になって 2ヶ月ほどになりますでしょうか。 ママオの部屋は荒れ放題、カオスです。 キッチンもヤバいかんじです。 ですが、いちばんの問題はトイレです。 特に夜中、歩いてトイレに行くのが間に合わず… という、ついにこのフェーズに突入しました。 骨折した時は要介護4だったので オムツでしたが、入院してましたので。 数年前までは、こういった問題は 家庭内で解決するのが…
まず、グログを更新しなかった この2週間の間に 状況は大きく変化した。 ママオはあいかわらず食事をとらなくなり、 それが足腰の痛みのせいなのか… なんらかのアピールなのかわからないけど、 とにかく10キロ以上体重が減った。 本人曰く、61キロあった体重が 46キロになったというが、 それは彼女特有の大言相互(大袈裟にものをいう)だろう。 コロナ禍の中、 感染者を受け入れていることを公表している …
昨日はコロナの症状として、 肺炎以外にも、 血栓で亡くなる人がいる… というニュースを見たママオは、 どうも、運動のために 急に無理に歩き回ったり、 脚のマッサージを必要以上にしたらしい。 朝はまあまあフツウに元気だったのに、 夜、様子を見にいくと、 明らかにげっそりしている。 もう、夕食も食べたくないと言い張る。 ウチでつくった豚汁があったので、 火を入れようとすると 激しく「いい、…
ママオの家に様子を見に行くと、 ママオはテーブルや壁につかまって よたよたと… それはもう… やっとの思いで歩いている。 そして顔を合わせるたびごとに、 足のここが痛い、 脚のこっちも痛い…と訴える。 長くは立っていられないので、 座るわ…などと言う。 あまりにも訴えるので、 「今はコロナもあるから、 なるべく病院には行かない方がいいと思うけど。 そこまで痛いなら… 以前、手術し…
1日に2回は ママオのウチに様子を見に行く。 いわば生存確認のために。 最近のママオは比較的優等生おばばで、 あまり悪口を書く気にも ならなかったのだけれども。 今日は玄関口でちょっと… ママオは近所のスーパーに頼んで、 食料品を段ボールでまとめて 届けてもらっている。 夕方、ウチで仕事を終えた、 ちょっとした隙間時間に ママオの様子を見にいくと… いかにももったいをつけて、 「ほ…
コロナ禍の中、 ストレスも溜まっているだろうと、 「来週あたり アタシのウチで焼肉でもやろうか?」 と誘ったのが3日前のこと。 ちなみにアタシのウチと ママオのウチは アタシの脚で3分もかからない距離。 今日、ママオのウチに様子を見に行くと、 言いにくそうに… 「あのね。 焼肉の話だけど… 今、食事はいっしょにしない方がいいと思うの」 とアタシの申し出は、断られました。 そう、…
このブログの基本のスタンスは、 幼い頃から、ママオに 偏見に満ちた価値観の中で育てられた、 アタシの呪いのつぶやき…です。 子供だったアタシはその頃は気づかなかったれども、 ママオは確実に、変だった。 ほんの一例を示すと… アタシが中学でテニス部に入ろうとして、 ラケットをねだった時、 なぜかなかなか買ってもらえず…、 何日も何週間も説得して、 だんだんママオの サディスティック…
東京では、 トイレットペーパーを手に入れるのも困難だ。 もう1ヵ月もの間。 在庫はあるといわれているけれど、 とにかくいつも売り切れの状態なんだから 仕方ない。 ママオは年々、足腰がダメになっていて 一人で、ちょっと離れたスーパーへの買い物には 行けなくなってしまった。 (昨年までは行けてたのに) アタシが開店前からドラッグストアに並んで 買ったりもしているけど、 自分でもなんとかしない…
またもご無沙汰です。 最後の記事から4ヵ月ですか。 アタシはデジタルに弱いので、 このブログに不具合があって… でもどうしても自分で修復するのは不可能で。 もう(アタシにとっての)ブログの時代も終わりだな と思い込もうとしていたんです。 アタシの仕事は新しい環境になって、 ようやく慣れつつあったという今、 コロナ禍に巻き込まれました。 で、ほぼほぼ すべての仕事が止まってしまったのです。…
竜宮城ヵから帰ってきて、 玉手箱を開けた・・・気分。 最後の記事から3ヵ月も経ったなんて、 信じられない。 ブログをサボったのは、 アタシの生活に大きな変化があったからです。 仕事をがらりと変えました。 その後始末と準備が予想以上にたいへんで、 毎日やるべきことをやっていたら・・・ あっという間に3ヵ月が経ってしまったのです。 ママオは・・・おかげさまで相変わらず。 お医者さん、ヘルパ…
ママオは夕方、アタシのケータイに メールをすることになっている。 ママオにとって、メールを打つことは 頭と指を使うのでボケ防止になる。 アタシにとっては、単なる生存確認。 アタシの仕事は残業も多いので、 夕方ママオのメールさえくれば、 「ああ、生きてるな」と 毒娘ながらも、 安心して夜中まで仕事きるのだ。 ただママオはたびたびメールすることを 忘れることもあるので、 アテにならないといえ…
介護に関して・・・ 特に毒娘の立場で 毒母を介護することに関して・・・ 5年前の介護スタート時点と 今では、実はアタシの心情も ずいぶんと違ってきている。 それを早く ここに書きたいのだけれども、 まずは5年前の主なエピソードを 書いてからだと思いつつ・・・ あの頃、 ママオは入院していて、 大学病院からは、 リハビリのための入院はやめてほしい と言われているにもかかわらず、 わがまま…
前回の記事に登場の ヨーコといえば、思い出す アタシが中学生の時の とある出来事・・・ これは、 アタシが大人になってから ママオから聞いた話だ。 ヨーコの毒母が、 中学の父母会の帰り道に ママオに話しかけてきたという。 ヨーコは幼い頃から才能があって、 音大を目指すために、 日々レッスンに暇がなかった。 ヨーコのお母さんは、 中学生になったヨーコに もっと練習に集中させたいと 思っ…
ヨーコもアタシの幼友達。 そう、彼女の母親は もっとも毒母らしい毒母だった。 アタシが小中学校の頃の ヨーコの母親はの印象は、いつも早口で ヨーコを叱り飛ばしているイメージ。 眉間にくっきりと1本タテ皺が入った、 こわいおばさんだった。 彼女は仕事を持ち、 キャリアウーマンタイプの どんな人にもマウンティングしたがる プライドの高い人に見えた。 なぜか、いつも イライラしていたように思…
テレビを見ていると・・・ 最近のお年寄りの若いこと。 さすが「人生100才時代」と思います。 90歳で農業や稼業を続けている人・・・ をたびたび目にします。 女優さんなんかも、ママオと同い年で 舞台やドラマで演じている人もいる。 頭の回転も早く きちんと意見をいい、 ジョークのキレもよかったりする。 それに比べて、ママオの情けないこと。 今、86才だけど、 ここ数年でみるみる老人化が進んで…
たとえば、 自分の体調が悪い・・・ とアタシに言う前に、 いかにももったいをつけて 「今日のアンタの仕事の予定は、 どうなっているの?」 などと、 微妙な話題から話を持っていく。 そんな、ママオの小さな受け答えの いちいちにも腹が立つ。 5年前までは、 ママオとの会話にイラつくアタシ自身を 「未発達」な大人だと アタシは自分を責めているところがあった。 なぜ、アタシはこうも 母親にや…
5年前に始まったママオの介護。 それからママオが どうなったかというと・・・ もちろんいろいろあった。 一番は体調の問題で。 アタシのウチで食後に 突然意識を失ったり、 散歩の帰り道でぶっ倒れたり そんなこんなで たびたび救急車を呼んだ。 で、不思議なことに 搬送された病院では、 毎回、即刻治療を要するような 深刻な病状は発見されなかった・・・ ママオは病院が大好きで ちょっと「入院…
5年前、ママオが 骨盤骨折をして入院した時ほど ママオに振り回されたことは なかったと ・・・今さらながらしみじみ。 入院も1ヵ月が経ち、 ママオは介助があれば けっこう歩けるようにもなった。 都心のERもある大学病院なだけに リハビリだけ、の入院は許されない。 もっと深刻な病状で 入院のためのベッドの空き待ちの 患者さんがたくさんいると聞き、 専門のリハビリ病院に転院してください …
5年前のリハビリ病院事件の前に。 ママオの不思議行動の一例を 書いておこう。 これは骨盤骨折の入院ではなく、 その前にやった 股関節の置換手術の時のできごと。 そう、入院直前に・・・ ママオは、なぜか、故郷、鹿児島から 自分の末弟(アタシの叔父)を 突然、呼び寄せたのだ。 ママオよりも 10才くらいトシの離れた叔父は、 幼い頃からママオの奴隷だったのだ。 やさしい性格の叔父は 70才にな…
81才で骨盤骨折・・・ 再び歩けるようになるなんて まず、ないだろう。 そう考えると、 アタシは絶望的な気持ちになった。 その時点で介護保険というものを 初めて使うことになった。 ママオの要介護は4。 このランクだと 「老健」というモノに入れるのでは。 ・・・でもここいらへんの地区は 何百人待ちといわれているし。 そう、あの頃は、 なんとかしてママオの介護から逃れることと 一人娘…
5年前の夏・・・ ママオは自主的なリハビリの最中に フローリングの床に 尻もちをついてから、 ついにほんとうに歩けなくなった。 ママオは寝たきりで しばらく様子をみたいと言い張る。 アタシはすぐに介護パンツを 買いに走り・・・ 仕事をしながら、 3食の食事の世話だけでもだいへんだ。 ましてや、ママオの 神経質で細かな要望を いちいち聞いていたら・・・ 身が持たない。 ああ、こ…
数年前にたまたま知り合った 某大手マスコミに勤務の 女性部長 裕美さん・・・ これもたまたま 二人で飲みにいくことになって 初めて差しで話す相手なのに、つい 酔っぱらって・・・ 「アタシ、母親がダメで・・・」 と言ってしまった。 すると裕美さんも 「ウチもですよ・・・」と。 それから大いに話は盛り上がり、 その後もたびたび会うようになった。 毒娘同士として、話が合う合う。 裕美…
最近、主治医の勧めもあって、 ヘルパーさんと連絡帳を始めた。 ヘルパーさんがくる、その1時間は あまりにも短く、 ママオの世話をした後に 事務所への報告書を書き、 さらにアタシとの連絡帳を書くのも 迷惑かも・・・と思ったけど 発見はあるもので。 さっそく 今週のヘルパーさんのからのメッセージに ママオが 「立って、 あれやこれやと指図なさってました」 とあった。 さらに 「私流のや…
現在に話を戻そう。 介護スタートから 5年が経ったのが、今。 ママオも80代後半に入った。 これまでに 骨盤骨折したり、 原因不明でぶったおれたり、 何度も救急搬送された。 グラグラになった歯を 一度に4本抜歯する際も、 両目の白内障手術や、 眼瞼下垂の手術の時も入院した。 体調が良くなったり悪くなったり、 日課は病院通い。 リハビリも延々と続けている。 着々と老いてはいるものの、 …
5年前の 暗黒の2週間を振り返ろう。 すべては あそこから始まったのだから。 会社勤めをしながら、 寝たきりのママオの世話をするのは無理 なんとかしなければ アタシは「死ぬ」・・・とさえ思っていた。 アタシはその4年前に、 がんに罹患した。 抗がん剤のおかげで寛解してはいたけど、 経過観察を続けるがんサバイバーなのだ。 仕事には完全復帰していたものの、 担当案件を進行させるだけで…
吉本の社長記者会見の 質疑応答を見ていて思った・・・ Qに対するAが返ってこない・・・ こちらの質問に対する答えが 延々と得られないもどかしさ・・・ これって、まさにママオだ。 アタシだって、ママオとは、 話すべきことを話しておくべきだった ・・・とよく思う。 とくにアタシの子供の頃のこと。 あの時、ママオはどうして 罪も犯していないアタシに 大泣きをさせ、土下座をさせたのか・・・…
前記事のつづき・・・ 「歩けない」と訴えても 医者は何もしてくれない・・・ それを知って、ついに介護か ・・・と落胆したアタシだけど もっと気落ちしたのがママオだ。 実はママオは「入院好き」だ。 病院も医者も大好き・・・ 神とも思っている主治医から 見捨てられることほど つらいことはなかったはず。 病院から帰らされたママオは 自宅での「寝たきり」を決め込んだ。 食事の世話をはじ…
5年前、 股関節の置換手術後、ママオは・・・ リハビリも上手くいったのに、 突然、「歩けない」と言い出した。 それまで介護の「か」の字も 知らなかったアタシは、 当然、介護保険の手続きも していなかったし、 ネットで調べた介護タクシーを 手配して、 高額なお金を支払って なんとかママオを病院まで 連れて行ったのだ。 医者に連れていけばなんとかなる と信じていたアタシだけど、 置換手術…
あずさがいうには、 介護なんてカンタンという。 彼女は今でも 遠方の実母の面倒をみながら、 自分の家では、 同居の義母の介護もしているのだ。 お義母さんは 股関節や膝の手術を繰り返し、 今はほぼ寝たきり。 認知症などはないけれど、 食事とトイレの世話を しなければならない。 いわゆる下の世話に関して、 ポータブルトイレにやってもらって さっと片付ければいいだけ。 ごはんもプレートに載せ…
あずさはアタシの幼友達。 だから、彼女の母親が毒母だったことは よく知っている。 小学校の頃、当時流行っていた 着せ替え人形スカーレットちゃんの洋服まで あずさの母親は厳しく管理していた。 着物とウエディングドレスは 母親立ち合いの元に特別な日にしか 着せてはいけないとか。いろいろ。 あずさは優等生で、成績もよく、 クラスの人気者で学級委員だったけれども チック症で吃音があった。 …
昨日のママオの 手づくりコロッケパーティは、 まあまあ問題なく終わった。 ママオが下ごしらえをして、 アタシが粉・卵・パン粉をつけた コロッケをダンナが揚げた。 テーブルの上には きつね色に揚がった 美味しそうなコロッケとお惣菜 ・・・お刺身も奮発した。 ダンナとアタシとママオの 3人でご飯を食べる・・・ いやいやながら、 たまにそれをやっている。 3人でご飯を食べることが ママオの…
アタシは、20代になってから数十年間、 ママオを避けて生きてきたんだもの。 年老いたからといって ママオが変わるわけもなく、 今さら、うまくやっていけるわけがない。 ここに書いてみると、あらためてそう思う。 それでもママオは 自分が産んだという縁を信じている。 産んだ子は、母親の所有物なのか。 今朝もママオと言い争い。 ここでは ママオをディスってばかりだけれども アタシだって抗戦…
梅雨に入ったころから、 ママオは歩けなくなってきた。 足元がおぼつかなくなり、 ついには玄関で転んだのだ。 「誰かがいっしょだと歩ける」と ママオはいうのだけれども、 アタシはそれは ママオの昔からの依頼心の強さで 言っていることだな・・・と思ってしまう。 あんなに強気で、 私が私が・・・という性格のママオなのに、 ママオは人生で自立できた試しがない。 アタシはひとりっ子で、 父は…
レストランで見かけた、 老母と年配の母娘。 老母の声は小さすぎて よく聞き取れないけれども、 老母が何かを言うたびに 年配娘はかなきり声を出して 「何言ってるのよ、お母さん・・・」 といちいちつっかかっている。 娘の声は店中に響き渡って 他の客の失笑を買っていた。 アタシはその娘の態度を否定できない。 それは、アタシそのものだから。 毒母に育てられた子供も年をとる。 アタシはこ…
20年くらい前か。 変な電子健康器具にはまったママオが、 それをアタシにも使うようにと 執拗に説得するのだが、 あの時も異常だった。 わざわざ喫茶店に呼び出されて、 「がんが治った人もいる」という、 絶対にウソの宣伝文句の チラシを出してきた。 そんなモノにだまされる人がいるのか ・・・20年前でも、そう思った。 後にその健康器具の会社は詐欺の疑いで 書類送検されるのだけれども。 当然、…
アタシの文章力が足りなくて、 ママオの病的な「指示出し」の細かさを 十分に表現できなかった。 なので捕捉的なコトを書こうかな。 5年前にママオが骨盤を骨折して ほぼ寝たきりだった時など、 朝のカーテンの開け具合を 何cm単位でアタシに指示したものだ。 しかも、太陽の傾き具合によって・・・ つまり時間によって変動していくのだ。 それは、当然 天気によっても変わってくる。 少しでも間違っ…
去年までは自分でやっていた 衣替えを、 ついにママオはできなくなった。 「やってくれ」とは言わないので、 アタシはそれにずっと気づかずにいた。 変な服を着ているので尋ねたら、 「まだ夏物を出してない」という。 しかも、 「足がよくなったら、やろうと思って」と。 仕方がない・・・ 「アタシがやってあげるよ」 と言うしかない。 ママオの衣替えのために、 今日はママオの部屋に滞在時間、…
86才にもなって カラダがいうことをきかなくなって、 もう自分ひとりで 自由にどこへもいけない・・・ そんな人を、人として かわいそう・・・とアタシだって思う。 ママオをディスる時に、 常にどこかにうっすらともやっている 罪悪感・・・ これはもしかして、 ママオへの愛情だったらどうしよう・・・ という嫌悪の気持ちと共に、 いやいや、これは人間が根底にもっている 「博愛」の精神だろうと …
昨夜、会社から帰宅したアタシは、 マンションの下で ヘルパーさんに付き添われて 帰宅するママオに ばったり会ってしまった。 そして、アタシを見つけるなり、 いきいきとした口調で 「あたし、廊下で ぶっ倒れたよ!」と。 そう、これがママオ。 「ぶっ倒れた」という言葉を聞いて、 フツウなら、脳梗塞などで 意識を失って倒れることを想像しないか。 ヘルパーさんに訊くと、 昼間、いっしょに…
一時は要介護4だったママオも 杖があれば、なんとか歩けるようになった。 まあ、いろいろあるのだけれども。 おいおい書くとして・・・ ママオが通う病院・・・ 内科、整形外科、眼科、皮膚科、歯科へは、 すべてフツウの人なら歩いて10分くらい。 でも、ママオはその10分を歩くことはできず、 タクシーを使って通っている。 拾った場合は、片道410円。 だいたいは一人で行ってくれる。 これは、偉い! …
アタシは 朝、起きてコーヒーを入れたら、 ママオの部屋に様子を見に行く。 ママオは 「今日はフラフラする」だとか 「病院に行くから、 タクシーは呼んである」とか。 自分の体調や、 今いちばん自分が気になっていることを 一方的に話すのみ。 老人だから仕方ない・・・って、 ママオは若い頃からそんな人だった。 人の話は聞かない。 常に自分のことばかり・・・ 人が話していても、 それを遮っ…
ちょうど5年前のある日、 アタシの実母、ママオが ピノッキオのようになってしまった 棒みたいな両脚を床に投げ出して 「歩けない」と言い出したあの日から、 アタシの介護人生は始まった。 アタシはひとりっ子の一人娘で 幼い頃からママオの過干渉が過ぎて 「自由が許されない」環境に育ち、 つねに足かせをつけられているような 窮屈さを感じていて、 子供の頃の思い出はほどんどが 色でいったらグレー、…
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