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マメチュー先生の調剤薬局 https://www.mamechu.com/

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の豆知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

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2019/06/30

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  • 薬局で錠剤を粉砕する その4

    前回のお話 イチイさんが外出中、てんやわんやだったオウギさんたち。 ようやく閉店時間が訪れました。 「やっと仕事のピーク過ぎましたね」 「焦ったぁ。そういえば、イチイさんまだ来てないじゃん」 「よかったですよ。さっき来てたらやばかった」薬剤師たち皆、だいぶホッとしています。 医療従事者の立場として、ミスは許されません。 よほど肝を冷やしたのでしょう。「イチイさんも別にキレたりはしないだろうけど、いるだけでこっちが焦るからな」 「そういえばロクジョウさん、さっき乳鉢で錠剤をすりつぶしてたよね」 「粉砕用のミルないんだっけ?」 「あったと思うんですけれど、焦っていたからか見つからなくて」 「えー。…

  • 薬局で錠剤を粉砕する その3

    前回のお話 患者さんから錠剤を粉薬にするよう頼まれたオウギさんたち。 さらに他の処方箋には、医師から間違った指示が記載されていました。 「たまにですけど、お医者さんによっては患者さんに希望されたことを、そのまま処方箋に書いてしまう人、いますよねー」 医師は病気についてはもちろん専門家なので詳しいですが、薬剤についてはあまり知識がない方も中にはいるようです。 「俺が疑義照会すんの?川原先生に?」 「早く錠剤潰さないと。患者さんお待ちですから。監査は新人にはできませんもの」 「俺と大してキャリア変わらないじゃんか。あ、ロクジョウさん」 「えっは、はいいぃ」 「じゃ、みんな手を出して!」 「じゃーん…

  • 薬局で錠剤を粉砕する その2

    前回のお話 医師に無駄に薬の在庫を用意するように言われ、ご立腹だったイチイさん。 今は外出中ですが、もう少しで戻ってくるようです。 「イチイさん、イライラしてたなぁ。うちの調剤薬局グループの息子だしね。今はまだエリマネだから、経営には直接関わってないかもしれないけど」 「たまにいますよね。癒着じゃないかなって思わせる医師からの注文。確認のしようがないから決めつけるわけにもいきませんけど」 「でも今回は癒着だろうなぁ。新薬が出来たタイミングでさ。処方するよう言ってきたくせにさ。結局いつまでたっても使わねぇんだもん、新薬。だけどさー、勉強会とかで出る弁当レベルでも製薬会社のってめっちゃ豪華じゃん?…

  • 薬局で錠剤を粉砕する その1

    イチイさんの調剤薬局 イチイさんは、前に注文していた新薬を眺めながらむすっとしています。 「これ、この新薬ってさぁ、篠井先生に頼まれて注文したやつだよな?使うからっつってさぁ」 篠井先生「あ、そうですね。そうでしたね」 チョウジさんがびくびくしながら答えます。 一方オウギさんとロクジョウさんは、仕事で忙しいふりをしているようです。 「頼まれてからだいぶ経つなー。篠井先生のところの患者、けっこう来てるよな?」 「で、ですねー」 「なのに誰にも処方されていないなぁ。いったいいつ使用するんだろうなぁ!?」 新薬を使用すると言われていたのに、篠井医師からはちっともその新薬の処方箋がこないようです。 「…

  • のど飴大好き その8

    前回のお話ポ村住民や村長と、やけに仲良く話すペモリンさんに対して、不信感を抱いている様子のUSAさん。 しかし…「USA、ペモリンさんさ。実はポ村産の梅味ののど飴についてリサーチしてたんだって。あ、マメチュー先生お帰りなさい」 「ただいま帰りました」 マメチュー先生は製薬会社の勉強会に参加していました。 「これ製薬会社に選んでいいって言われたお弁当ですよね。2500円の」 製薬会社が行う説明会では豪華なお弁当が出がちです。「お土産にって余計に頂いたんです。こんな高額なお弁当、いいんですかね」 「いいんですよ、マメチュー先生。うちの薬局だって、そこ製薬会社の薬、いっぱい買ってんですから」 「で、…

  • のど飴大好き その7

    前回のお話ポ村住民や村長と、やけに仲良く話すペモリンさんに対して、不信感を抱いている様子のUSAさん。 「は?なんの話?」 「この間のペモリンさんの話」「え?まだ言ってんの?だいたいやろうとして、簡単に出来るもんじゃないと思うんだけど」 「だって前に見たのよ。あの人がポ村梅のパンフレットを持っている所」 「ふうん」 「さっきは、もっとお偉方っぽい人も来ていたの。村長が一緒に出掛けていくのも見たわよ」 「どこに?」 「分かんないけど。お土産屋さんのほうだった」 「お土産?でも多分ペモリンさんって、ただのおしゃべり好きだよ」「ばかね。単におしゃべり好きなんて、そんなことないわよ」 「そんな怪しい行…

  • のど飴大好き その6

    前回のお話ポ村住民や村長と、やけに仲良く話すペモリンさんに対して、不信感を抱いている様子のUSAさん。 「あの人行動がいちいち疑わしいのよ。あたしが警察官だったら職務質問してるわよ」まゆさんは実際に警察官にからまれたエピソードをUSAさんに話していました。「ガマの親分みたいな警察の人をイライラさせるようなこと言ったんじゃない?」 「だからそうやって疑うのはよくない。言ってないよ、なんにも。一緒にいた新人っぽい若い警察官は何も言ってなかったし。ってか困ったようにガマの親分の後ろをうろうろしてたから、彼に対しては悪かったなと思ったけど」なぜそうなる?「上司をイライラさせちゃったからさー。そのあと若…

  • のど飴大好き その5

    前回のお話 ポ村住民や村長と、やけに仲良く話すペモリンさんに対して、不信感を抱いている様子のUSAさん。「あの人行動がいちいち疑わしいのよ。あたしが警察官だったら職務質問してるわよ」 そんな噂の村長とペモリンさんは、村役場でお話をしています。村役場「ほあぁぁぁぁ」村長は何やら興奮をしているみたい。 「ポ村の梅味シリーズの商品、ついにのど飴まで出来たのですねぇ」 「ちょっと時間かかってしまいましたけれどね。弊社のものたちが頑張ったようです」 「とても美味しかったですよ。甘酸っぱくて、それでいて爽やかで、すっきりした味わいで…感動いたしました」 「ポ村のみなさんにお話を伺った所、のど飴を好きな方が…

  • のど飴大好き その4

    前回のお話ポ村住民の方たちとポ村産の青梅の話をするMRのペモリンさん。村長とも仲良く話すペモリンさんに対して、USAさんは不信感を抱いているようです。「最近しょっちゅうポ村にいるでしょ?ペモリンさん。村長とも密会というか密談してるっぽいしさ、なんか変じゃない?」密会?「そうだっけ?ペモリンさんのこと、久しぶりに見た気がするけど」 「もうっ、近頃いつもポ村に来てるじゃないのよ。っていうかあれよ、ペモリンさんは村長に会いに来てると思うのよ」 「はぁ?USAはミスリード要因だからな。勘違いフラグが立ったのが見える気がする」 「失礼ねー。どういう意味よー」 「だいたい何が言いたいわけ?ふたりが付き合っ…

  • のど飴大好き その3

    前回のお話ポ村住民の方たちとポ村産の青梅の話をするMRのペモリンさん。 村長とも話をしているペモリンさんの様子を、USAさんは訝し気にみつめていました。そんな彼女は、まゆさんと梅について語っています。「梅って健康にいい部分もあるんでしょ?」 「確かに日本最古の医学書に梅干しが載ってたって話は聞いたことあるけど」「昔は薬だったってこと?」 「中国でも梅の実は黒焼きにして漢方薬に使ってたんだって」「ほら!健康にいいんじゃない。梅干し婆さんの由来、説が二つになっちゃったわね」 「なってないし、長尺でどうでもいいこと話すな!仕事中だ!!」 「あー、それにしても今日もよくしゃべった。のど飴舐めようー。そ…

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