発達障害ともの忘れ(8)
前回は、発達障害の人は覚醒度が低下することで、もともと持ち合わせている「注意障害」が前景化し、そのために「もの忘れ」を訴えることもあり得るというお話をしました。 さらにその原因として、発達障害の人は「覚醒度」を保つうえで中心的な役割を果している「前頭葉」機能がそもそも低下傾向にあることが考えられるというお話もしました。 今回は、その続きになります。 発達障害の気質のある人が「もの忘れ」を訴えるようになるパターンを整理すると 前回までに、20~50歳代で発達障害の気質のある人が「もの忘れ」を主訴に受診されてくる場合、その「もの忘れ」は認知症疾患が原因で生じたものではないことが多く、何らかの原因で…
2021/03/31 17:46