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「通っている…どういうことですか…?」この反論を見て裁判官は前夫の弁護士にそう言ったらしい。その後も反論しては無かったことの様にまた違う主張を繰り返す。 「相手方の弁護士先生は、優秀な方です。こんな無茶苦茶な反論をしてくるとは同職として、考えられない
その後も前夫の信じがたい主張は続いていく。当事者の私はその都度、怯え、怒りを感じたが所詮は『嘘』でしかない。「弁護士」と言われる人にとってはそれは穴だらけの反論であり理不尽極まりない要求と言い分の数々だったに違いない。 いつも先生は余裕の面持ちで穏やか
「一体なんなんでしょうか…こんなもの全部嘘ばかりです!これが通用するんですか先生…」怒りで私の体も声も震えていた。相手側の答弁書は弁護士がコピーを取り私にも郵送されてくる。それを確認し、また弁護士と相談しながらそれに対しての主張や反論文書を作っていくのだ
子供が産まれた翌月には離婚裁判の手続きが始まった。相手側が弁護士を付けたと事から完全に争う姿勢であることが伺えた。「慰謝料や養育費の請求もなく親権と離婚のみの請求。しかもこの現状で弁護士を付けてくるというのですから長引くかもしれません。覚悟しておきましょ
数日後、知らない番号からの着信。「法務局」からだった。行政機関の連携で「無戸籍児童」の知らせを受け連絡をくれたのだ。そこからその担当の田中さん(仮名)とは二年程の付き合いが始まる事になる。毎月二回程のペースで連絡をくれ子供と私がどうしているか生活が出来てい
まだ生まれて間もない子を連れて現れた私達を見て職員は「おめでとうございます。」と、微笑んでくれた。「すみません…実は…」と、一通り軽く事情を説明すると慌てたその職員は困った顔で、あちらこちらに走り回りすぐさま個室に私達は案内された。そこから半日程かけて様
調停が不成立に終わった頃そう、私はもう「臨月」を迎えていた。調停には、いつも大きめの黒いワンピースを着用し不釣り合いな大きなカバンを持っていきお腹を隠して挑んでいた。元々お腹が目立つ方ではなかったのも幸いし、弁護士にも調停員にも気付かれずに終わったのだ。
「時間がない」入室してものの5分でそう言って引き止める調停員に目もくれず出ていったそうだ。当然これで終了。不調になるかと思ったが、それも違った。カウントはゼロ。私達はこの後も何度もこれを繰り返される。勿論「離婚拒否」「暴力否認」の一点張りだった。 離婚訴訟
「着きましたよ。くるりさんどこにいらっしゃいますか?」 電話口から聞こえた弁護士の声に「トイレにいます!多分すぐそこに夫がいます!!先生!出れません!どうしたら!!!!」ちょっとしたパニック状態だった。静かな所内に響き渡る大きな声で夫は電話をしている様だ
調停は大体1ヶ月から1ヶ月半に一度のペースで行われる。またそれから1ヶ月半後に次の呼び出しがあった。結果、次の調停にも当日約束の時間ギリギリの連絡により前夫は現れなかった。弁護士先生は「次も来ないでしょうね。もうこのまま不調に持っていきましょう。離婚訴訟
前夫宅に家庭裁判所からの通知がいったと思われる夜遅く。携帯には何件もの着信と「無駄な事をするな」「どうなるかわかっているな」 などと、メッセージ。逆上されるのが一番危険なので鳴り続ける電話に出た。今も耳に残っている。酒に酔っていると思われる前夫は笑いなが
「弁護士に依頼する事」その敷居を高く感じる人はどれくらいいるだろう。私も勿論その内の一人だった。今のご時世、知らない方の方が少ないのかもしれないが記憶を辿る為にも書き出していきたい。まず、私は「カリスマ離婚弁護士」などを頼めるほどの金銭的余裕もなく、手始
少し話しは戻る。妊娠が判明した私は、それはもう絶望した。 正に「望まない妊娠」だった。世の中には色々な苦しみを抱えている人達がいる事もそんな事、軽々しく言い放ってはいけない事も解っている。だけど素直な感情は「どうしよう…」ただ、それだけだ。「産みたい」と
「離婚後300日問題」~離婚後に、元夫以外の男性の子供を妊娠出産したとしても産まれてくる子供は、元夫の子供で無いにも関わらず元夫の子供として自動的に元夫の戸籍に入ってしまう問題~簡単に言うと、 離婚から300日以内に妊娠、または産まれた子供がいたらその子が誰の
家を出てから離婚までに費やした時間は8年以上に及んだ。何せ相手はDV夫である。「常識」や「普通」などは通用しない。いつ連れ戻されるかもわからない娘との生活になるべく期待をしない様にそう、娘への感情を殺す様に暮らしていた。離婚届けを郵送したり離婚をメールなどで
「持参金100万円はないと…。」それが生活安全課の刑事と役所を訪れた私が言われた一言だった。前夫のDVから実家に逃げた私は、DV被害者の登録をする為に市内の警察署へ行った。生活安全課の刑事は、とても親切で書類への書き込みや事情の聞き取りを終えた後シェルターへの
今日もダラダラと手抜き家事、育児をしながら夕暮れ…そんな毎日を打破する為こんな毎日を過ごせる様になった私のお話しを少し…私は40代の専業主婦性格は至って真面目、どちらかと言えば小心者である。平和主義者で愛想は良い方。この年齢になっても、
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