読書報告 黒田俊雄氏「権門体制論」・永原慶二氏「荘園」・呉座勇一氏「戦国武将、虚像と実像」
今どんな本を読んでいるかをぐだぐだ書くだけです。書評とかじゃないし、本の紹介でもないので、期待はしないでください。黒田俊雄氏は権門体制論を主張した方ですが、「権門体制論」という本は、ありません。昔々、、、「中世の国家と天皇」で、初めてまとまった形で「権門体制」を主張しました。公家、武家、寺社を「中世における支配層」と考え、「荘園に基盤を置く点において同質性を持っている」としました。上皇は「公家」に含まれます。何度読んでもやや難解です。ただし短い論文です。「公的存在としての天皇」はこの3つの勢力に「公のお墨付き」を与えるとしました。錦の御旗みたいなもんです。中世を支配していたのはあくまで公家、武家、寺社。それらはかなり私的な勢力なのですが、「あたかも公的」に見えるのは天皇の「お墨付き」のおかげというわけです...読書報告黒田俊雄氏「権門体制論」・永原慶二氏「荘園」・呉座勇一氏「戦国武将、虚像と実像」
2022/08/10 19:46