(2025年 アメリカ)還暦過ぎて頑張り続けるトム・クルーズの超絶スタントこそ見ごたえあるものの、一度見ただけでは把握しきれないほどの難解な物語と、それを理解させるために繰り返される説明の連続で、アクション映画としての勢いは削がれていた。感...
アイランド【凡作】マイケル・ベイに知的な映画は無理だった(ネタバレなし・感想・解説)
(2005年 アメリカ)マイケル・ベイ印の見せ場は迫力があるし、20歳そこそこのスカーレット・ヨハンソンは魅力的だし、決して見所のない映画ではないのですが、SF映画としてはまるで完成されておらず、「もっと面白くできたはずなのに」と歯痒い思いのする出来に落ち着いています。 ©Warner Bros.あらすじ2019年、地球は汚染されて生命の住めない土地となっており、僅かな生き残りはコロニーと呼ばれる施設に隔離され、完璧な管理下での生活を送っていた。そん
ターミネーター:新起動/ジェニシス【凡作】アイデアは凄かったが演出悪すぎ(ネタバレあり・感想・解説)
(2015年 アメリカ)2029年。機械と人類との戦争は人類の勝利に終わろうとしていたが、窮地に陥ったスカイネットは、人類抵抗軍リーダー・ジョン・コナーの母であるサラを殺害するために、タイムマシーンを使って1984年にターミネーターT-800を送り込んだ。人類抵抗軍の兵士カイル・リースはその後を追うことを志願したが、到着した1984年で待ち構えていたのはT-1000であり、カイルが本来追いかけていたはずのT-800はサラの味方になっていた。©Paramaount P
ターミネーター4【凡作】画だけは最高なんだけど…(ネタバレあり・感想・解説)
(2009年 アメリカ)2003年の死刑囚マーカスは、サイバーダイン社への死刑執行後の検体提供に同意した。刑の執行により死んだはずのマーカスは目を覚ますが、そこは核戦争後の世界だった。©Sony Picturesスタッフ・キャスト監督は『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのマックG1968年ミシガン州出身。大学卒業後に音楽会社のカメラマンとしてスタートさせ、続いてコカ・コーラやGAPなどのCM演出を手掛けました。日本文化への造詣があり、AKB
ターミネーター3【良作】ジョン・コナー外伝としては秀逸(ネタバレあり・感想・解説)
(2003年 アメリカ)葬ったはずのスカイネット計画は時期と形を変えて存続しており、核戦争と、その後の人類vs機械の衝突という歴史は変わってはいなかった。そして成人後のジョン・コナーを巡り、2032年から2体のターミネーターが送り込まれてくる。 © 2003 IMF Internationale Medien und Film GmbH & Co. 3 Produktions KG スタッフ・キャスト製作はマリオ・カサール&アンドリュー・G・
ターミネーター2【良作】興奮と感動の嵐!ただしSF映画としては超テキトー(ネタバレあり、感想、解説)
(1991年 アメリカ)1994年のロサンゼルスに、2029年から2体のターミネーターが送り込まれた。一体は少年期のジョン・コナーを守るための旧型モデルT-800、もう一体はジョンを抹殺するための最新型モデルT-1000。2体はそれぞれの目的のために、10歳のジョンを探し始める。 Carolco Pictures - © 1991 スタッフ・キャスト監督・脚本はジェームズ・キャメロン1954年カナダ出身。大学中退後に結婚してトラック運転手をし
ターミネーター【傑作】どうしてこんなに面白いのか!(ネタバレあり・感想・解説)
(1984年 アメリカ)核戦争と人類抵抗軍vs機械軍の戦争で荒廃した未来から、1984年のロサンゼルスに1体のサイボーグと一人の戦士が送り込まれた。サイボーグの目的は人類抵抗軍のリーダーを産むこととなる女性を抹殺することであり、戦士の目的はその阻止である。現在のロサンゼルスで、未来の人類の運命を決する戦いが始まるのだった。 © 1984 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. スタッフ・キャ
ディープ・インパクト【良作】よく考えられたシミュレーション映画(ネタバレなし・感想・解説)
(1998年 アメリカ)高校生のリオ・ビーダーマンが天体観測中に彗星を発見した。その報告を受けた天文台のウルフ博士の計算によって、地球との衝突コースにあることが判明。その後、米国政府はロシアと共同で彗星を破壊するためのメサイア計画を進める。©Paramount Pictures and Dream Works スタッフ・キャスト『ジョーズ』(1975年)のチームが製作リチャード・D・ザナック:1934年ロサンゼルス出身。20世紀フォックスのト
アルマゲドン【凡作】酷い内容だが力技で何とかなっている(ネタバレなし・感想・解説)
(1998年 アメリカ)地球に迫りくる小惑星が発見された。衝突すればバクテリアすら生き残れないというこの脅威に対して、人類に残された時間は僅か18日間。この短期間で実現可能な唯一の対策として、NASAは石油掘りを小惑星に送り込み、表面を掘削してあけた穴に核弾頭を仕掛けて真っ二つに割るという作戦を思いつく。 ©Touchstone Picturesスタッフ企画当初の製作はゲイル・アン・ハード本作の原案となった脚本『Premonition(予言)
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(2025年 アメリカ)還暦過ぎて頑張り続けるトム・クルーズの超絶スタントこそ見ごたえあるものの、一度見ただけでは把握しきれないほどの難解な物語と、それを理解させるために繰り返される説明の連続で、アクション映画としての勢いは削がれていた。感...
(1997年 アメリカ)全米年間興行成績No.1となった大ヒット作。大作らしい爆発的な盛り上がりには欠けるものの、黒スーツ&サングラスという主人公たちのファッションが決まっていたり、随所に挿入される小ネタが面白かったりと、細部の出来が非常に...
(1988年 アメリカ)大量破壊兵器シュワがコメディに進出したという話題性で公開当時には大ヒットとなったが、改めて見ると「シュワがコメディをやっている」「弟はダニー・デヴィート」という意外性の他には何もない凡作だった。感想『コナン・ザ・グレ...
(1974年 アメリカ)エアポートシリーズ第2弾だが、実に格安で製作されているので見せ場らしい見せ場がない。その分フィーチャーされるのがヒロインの顔芸なのだが、そのヒロインが田中真紀子というか、冝保愛子というか、柳沢慎吾というか・・・、とも...
(1981年 アメリカ・イタリア・オランダ)ジェームズ・キャメロンの監督デビュー作はB級ホラーだった!という若い人にはにわかには信じがたい作品。いろいろアレな映画扱いされてはいるけれど、ちゃんと向き合えばコンパクトにまとまった良作であること
(1988年 アメリカ)殺人鬼の警官がNYをパニックに陥れ、市民はもう何を信じていいんだかという着想だけはいいんだけど、それ以外の要素がいろいろとっ散らかっているし、肝心のパニック要素も中盤から消え失せるし、映画としてのクォリティは低い。で
(1997年 アメリカ)ウェズリー・スナイプスがヴェネツィア国際映画祭で主演男優賞を受賞したという、にわかには信じがたい作品。しかもアクションではなく不倫ドラマで。着地点は想像の斜め上をいっており、かなりの珍作と言えるが、それゆえに見る価値
(2010年 アメリカ)アンジェリーナ・ジョリーのスパイアクション。意表を突く展開が連続する前半部分は文句なしに面白いのだが、後半に向けて説明不足だらけとなり、ドンデンへの納得感がどんどん薄くなっていく。 ブラックリスト入りした名脚本 本作
(1992年 アメリカ)スタローンが自身の最低作と認める駄作で、コメディなのにまったく笑えない前半部分は確かに酷い。しかし親子のバディで事件解決する後半部分は、割と真っ当なクライムアクションでそこそこ楽しめる。 感想 中学時代の私は、ランボ
(1999年 アメリカ)映画史上最大クラスの損害を出した空前の大コケ映画だが、アラブ人旅行家視点で英国の叙事詩を再構築したインテリな内容と、ジョン・マクティアナンのアクション演出の組み合わせは決して悪くない。騙されたと思って見て欲しい良作で
(1978年 アメリカ)ド迫力の波乗り場面が見せ場のサーフィン映画だが、人生という荒波に乗れなかった人々を描いた、実は暗い話だったりもする。良い映画だとは思うけど、個人的には合わなかった。 感想 存在こそ知っていたが、今の今まで見たことのな
(1998年 アメリカ)豪華スター共演によるシミュレーション映画で、後のアメリカ同時多発テロを予見する内容には驚かされるが、ポリティカルスリラーとしてはさほど盛り上がらない。エドワード・ズウィック監督はハイテクを描くことに不慣れだし、戒厳令
(2024年 アメリカ)世界観、テクノロジー、恐怖演出、グロ描写、すべてが完璧な作品で、その根底には『1』への深い深い愛情がある。さらには『2』~『4』、おまけに『プロメテウス』の構成要素まで取り込み、それでいて一切の破綻がないのだから、こ
(1981年 アメリカ)戦時下におけるサッカー親善試合と、捕虜による大脱走計画を絡めるという驚天動地の闇鍋企画だが、正直あまり盛り上がらない。ただし後のスタ作品につながる要素も多いので、ファンとして切って捨てられない魅力があるのも確か。 感
(1996年 アメリカ)シュワが「コメディもいける!」と勘違いしていた時期に主演した凡作。ウケを取りにいっているシュワの姿が痛々しいが、かといって見ていられないほど酷くもない。まさに凡作。 感想 むか~しゴールデン洋画劇場で見たけど、シュワ
(2024年 アメリカ)誰が望んだのか90年代の大ヒット作『ツイスター』、28年ぶりの続編。豪勢な見た目に対する貧弱なストーリーは前作譲りで、あまりおもしろくなかった。 感想 ここ最近の投稿を見ると、砂の惑星だの猿の惑星だのマッドマックスだ
(1993年 アメリカ)アパッチ族の勇者ジェロニモと騎兵隊の戦いが題材だけど、先住民への弾圧を声高に糾弾する内容ではなく、お互いをリスペクトしあう戦士たちの激アツドラマだった。ウォルター・ヒル監督×ジョン・ミリアス脚本はダテじゃない。 作品
(1983年 アメリカ)マイケル・マン監督の長編第2作にして、唯一のホラー映画。編集が粗く、ストーリーもつじつまが合っていない、主人公が何者だか分からないなど、いろいろ問題を抱えた作品ではあるけれど、一部に光る部分もあるので一見の価値はある
(2024年 アメリカ)『オーメン』(1976年)の前日譚で、オリジナルとの間で整合性を図りつつも独自性も織り込んだ着想は素晴らしかった。ただし映画のテンポまでが70年代風なので、現代のホラー映画として見ると間延びして感じられるのが弱点。
(2024年 アメリカ)人気シリーズの第4弾だが、ここに来てシリーズ最高を更新。今までで一番面白いと感じた。ストーリーには適度に捻りがあり、キャラクターの動かし方も良い。そしてアクションは楽しくて、全方位的によくできている。 感想 6/28
(2024年 アメリカ)人気シリーズの第4弾だが、ここに来てシリーズ最高を更新。今までで一番面白いと感じた。ストーリーには適度に捻りがあり、キャラクターの動かし方も良い。そしてアクションは楽しくて、全方位的によくできている。 感想 6/28
(2024年 アメリカ)待ちに待った30年ぶりの続編。アクセルの親子関係が雑、前作メンバーが歳行きすぎて成立していないなど、少々強引な部分もあるが、それでもちゃんとビバリーヒルズ・コップしていたので、十分合格点だと言える。 感想 90年代か
(1996年 アメリカ)野球バカが高じて人まで殺してしまうアブナイ人を名優デ・ニーロが演じたサイコ・スリラー。人生八方ふさがり状態でヤケを起こした主人公の姿には、物の憐れが宿っている。 感想 ダメ人間ほど自意識が高い 昔、日曜洋画劇場で見た
(1987年 アメリカ)80年代に流行したバディ刑事ものに、刑事と監視対象とのロマンス要素をトッピングしたアクション・コメディ。どんなジャンルでも卒なくこなすジョン・バダム監督が卒なく作った結果、可もなく不可もない凡作となった。 感想 中学
(2024年 オーストラリア・アメリカ)『怒りのデスロード』で気を吐いたフュリオサのスピンオフ。強さと脆さを両立したアニャ・テイラー=ジョイが素晴らしかったが、それ以上に悪役のクリス・ヘムズワースの狂いっぷりが最低かつ最高だった。 感想 フ
(1990年 アメリカ)ドルフ・ラングレンが人間を狩猟対象とするエイリアンと戦うというプレデター風アクション。さほど面白いわけでもないが、馬鹿みたいな威力のエイリアン銃の描写など、見所はちゃんとある。なおジェームズ・キャメロン制作の連続ドラ
(1980年 アメリカ)かつてイーストウッドが量産していたライト系の娯楽作だけど、家父長制的なイーストウッドの価値観は、現代目線では少々厳しい。めちゃくちゃ面白い展開があるわけでもなく、最後までノリ切れずに終わってしまった。 感想 午後ロー
(2024年 アメリカ)期待せずにみたらなかなか面白かった新章。アドベンチャーとして王道の筋書きに当てはめつつも、ミステリー要素を加えることで先読みができそうでできない物語になっている。アクション演出もキレッキレで、続編への期待値も高まった
(1986年 アメリカ)実は昏睡状態で生きながらえていたコングを、巨大な人工心臓とレディコングからの輸血で復活させるという力技の続編。アクションコメディ『ビッグ・ヒット』(1998年)でネタにされるなど駄作中の駄作ともいわれる作品だが、そこ
(2024年 アメリカ)人間を完全に脇役に追い込み、怪獣を名実ともに主人公に据えたエポックメイキングな怪獣映画。怪獣映画の行きつく果てを見せてくれる、実はすごい映画だと思う。 感想 IMAXにて鑑賞。やはり大怪獣映画はなるべく大きなスクリー
(2024年 アメリカ)映像美は相変わらず素晴らしく高品質な映画であることは間違いない。決して低い評価にはできないけど、娯楽作としての抑揚を頑なに拒否しているかのようなドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のもったいぶった演出は、もっと柔軟にならないもの
(1989年 アメリカ)トビー・フーパー監督が「月刊ムー」感あふれる題材をシリアスかつ複雑に映画化した意欲作だけど、完成した作品はあまりに説明不足で分かりづらいし、分かろうと努力をするほど面白くはないし、結果、パッとしない仕上がりとなってい
(1989年 アメリカ)イーストウッドがアクション・コメディから足を洗うきっかけになった大コケ映画。アクションとしてもコメディとしても中途半端で、決して面白い映画ではないが、さくっと見るには程よい温度感なので、特に嫌いになることもなかった。
(1993年 アメリカ)ビデオスルーのB級SFだが、かと言って切って捨てられない魅力がある。前作とちゃんとつながった設定、世界規模の背景を持った物語など、よくぞこれだけ大風呂敷広げられたなぁと。低予算なので多くは期待できないが、やれることは
(1984年 アメリカ)懐かしの映画だけど、あらためて見ると記憶以上に作り込みの細かい良作だった。SF好きほど騙されそうな意外性あるストーリーに、地に足の着いたドラマ。総合的に完成度が高く、VFXのショボさには目を瞑りたくなる。 感想 子供
(2023年 アメリカ)3億ドルもの製作費がかけられた空前絶後の10作目。ストーリーにまとまりはないが、ジェイソン・モモア、ブリー・ラーソンら新キャストの魅力と、途方もないことになった見せ場の物量・熱量で何とかなっている 感想 今回が初鑑賞
(2021年 アメリカ)ついに宇宙にまで飛び出した第9作目だけど、ここまでくるともはや車である必然性がなく、ド派手な見せ場の連続にもちょっと引く自分がいた。ドム&ジェイコブ兄弟の確執も分かったような分からんような微妙なものだったし、
(2017年 アメリカ)ドムが敵の手に落ちる第8作。お話の方はいつもに輪をかけて適当だが、新監督F・ゲイリー・グレイのアクション演出が冴え渡っており、見せ場の楽しさはシリーズ随一と言える。 感想 これも映画館に見に行ったけど、特に面白いとは
(2015年 アメリカ)シリーズ第7弾にして、現時点で最大のヒット作。話は相変わらず適当で、都合が悪くなると方向転換を繰り返すが、ジェイソン・ステイサムを悪役に据えたことで戦いには緊張感が漂っており、アクション映画しては筋が通っている。また
(2013年 アメリカ)ミッションもののフォーマットを確立したシリーズ第6弾。ただしお話の方はいつも以上に適当で、敵を仕留められるチャンスを何度も逃し、何のために戦ってんだかも次第に分からなくなってくる。派手な見せ場は楽しいけど、所々やりす