(1989年 アメリカ)イーストウッドがアクション・コメディから足を洗うきっかけになった大コケ映画。アクションとしてもコメディとしても中途半端で、決して面白い映画ではないが、さくっと見るには程よい温度感なので、特に嫌いになることもなかった。
【凡作】ピンク・キャデラック_大コケアクションコメディ(ネタバレあり・感想・解説)
(1989年 アメリカ)イーストウッドがアクション・コメディから足を洗うきっかけになった大コケ映画。アクションとしてもコメディとしても中途半端で、決して面白い映画ではないが、さくっと見るには程よい温度感なので、特に嫌いになることもなかった。
【良作】フィラデルフィア・エクスペリメント2_舞台はナチス領アメリカ(ネタバレあり・感想・解説)
(1993年 アメリカ)ビデオスルーのB級SFだが、かと言って切って捨てられない魅力がある。前作とちゃんとつながった設定、世界規模の背景を持った物語など、よくぞこれだけ大風呂敷広げられたなぁと。低予算なので多くは期待できないが、やれることは
【良作】フィラデルフィア・エクスペリメント_SF好きほど騙される(ネタバレあり・感想・解説)
(1984年 アメリカ)懐かしの映画だけど、あらためて見ると記憶以上に作り込みの細かい良作だった。SF好きほど騙されそうな意外性あるストーリーに、地に足の着いたドラマ。総合的に完成度が高く、VFXのショボさには目を瞑りたくなる。 感想 子供
【良作】ワイルド・スピード10 ファイヤーブースト_筋肉の宝石箱やぁ(ネタバレあり・感想・解説)
(2023年 アメリカ)3億ドルもの製作費がかけられた空前絶後の10作目。ストーリーにまとまりはないが、ジェイソン・モモア、ブリー・ラーソンら新キャストの魅力と、途方もないことになった見せ場の物量・熱量で何とかなっている 感想 今回が初鑑賞
【凡作】ワイルド・スピード9 ジェットブレイク_車である必然性がない(ネタバレあり・感想・解説)
(2021年 アメリカ)ついに宇宙にまで飛び出した第9作目だけど、ここまでくるともはや車である必然性がなく、ド派手な見せ場の連続にもちょっと引く自分がいた。ドム&ジェイコブ兄弟の確執も分かったような分からんような微妙なものだったし、
【良作】ワイルド・スピード8 ICE BREAK_車の雪崩現象(ネタバレあり・感想・解説)
(2017年 アメリカ)ドムが敵の手に落ちる第8作。お話の方はいつもに輪をかけて適当だが、新監督F・ゲイリー・グレイのアクション演出が冴え渡っており、見せ場の楽しさはシリーズ随一と言える。 感想 これも映画館に見に行ったけど、特に面白いとは
【良作】ワイルド・スピード7 SKY MISSION_エピローグが感動的(ネタバレあり・感想・解説)
(2015年 アメリカ)シリーズ第7弾にして、現時点で最大のヒット作。話は相変わらず適当で、都合が悪くなると方向転換を繰り返すが、ジェイソン・ステイサムを悪役に据えたことで戦いには緊張感が漂っており、アクション映画しては筋が通っている。また
【凡作】ワイルド・スピード6 EURO MISSION_滑走路長すぎ(ネタバレあり・感想・解説)
(2013年 アメリカ)ミッションもののフォーマットを確立したシリーズ第6弾。ただしお話の方はいつも以上に適当で、敵を仕留められるチャンスを何度も逃し、何のために戦ってんだかも次第に分からなくなってくる。派手な見せ場は楽しいけど、所々やりす
【良作】ワイルド・スピード5 MEGA MAX_金の亡者と化したドム(ネタバレあり・感想・解説)
(2011年 アメリカ)シリーズの超大作化のきっかけとなった第5弾であり、過去作品の仲間を集合させてファミリー化していくのも本作から。シリーズ中興の祖ともいえる重要作だが、ドムにあまりにも大義がなさすぎることは気になった。ほぼ金目的で動いて
【凡作】ワイルド・スピード4 MAX_ドムの学習能力ゼロ(ネタバレあり・感想・解説)
(2009年 アメリカ)右肩下がりだった興行成績を上向かせたシリーズの起爆剤的4作目。カーアクションにはさらに磨きがかかり、シリーズのルックスは本作で完成されたと言えるが、お話の方が…。ドムが狭量すぎて感情移入できなかった。 感想 ソフト化
【駄作】ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT_柴田理恵の名演が見せ場(ネタバレあり・感想・解説)
(2006年 アメリカ)シリーズ最低作品。主人公を高校生の年齢にまで引き下げた割に、その成長譚としてまったく機能していないし、しかも主演が老け顔でまったく17歳に見えない。また日本人が重要な役を演じていないので、東京を舞台に移した意義も感じ
【凡作】ワイルド・スピードX2_話はマズイがカーアクションはイケる(ネタバレあり・感想・解説)
(2003年 アメリカ)ヴィン・ディーゼル抜きの第二作。前作以上に話は面白くなかったけど、予算倍増でカーアクションの迫力は向上しており、特に大スケールのチェイスが繰り広げられるクライマックスは大いに楽しめた。 感想 第一作に引き続き、ソフト
【凡作】ワイルド・スピード(2001年)_当時のドムはトラック強盗(ネタバレあり・感想・解説)
(2001年 アメリカ)アクションフランチャイズの第一作目だが、直近作品とは比較にならないほどこじんまりとしている。主人公ドミニクは魅力的ではあるけれど、この時点での彼の言動にはツッコミどころも多く、また潜入捜査ものらしいスリル感もなく、作
【凡作】エクスペンダブルズ4 ニューブラッド_キャスティングが弱い(ネタバレあり・感想・解説)
(2023年 アメリカ)アクション映画界のレジェンドたちが出演しなくなった『エクスペンダブルズ』。ジェイソン・ステイサム一人が走り回っている状態で集団アクションでもなくなっており、もはやシリーズの維持が難しくなっていることがはっきりとわかっ
【駄作】クライシス2050_映画の出来がクライシス(ネタバレあり・感想・解説)
(1990年 日本・アメリカ)バブル期の日本がハリウッドにぼったくり価格で作らせたSF超大作。標準的なハリウッド映画2本分の予算をかけて、よくここまで面白くない映画を作れたもんだと感心するほどの仕上がりで、現場の誰もやる気がなく、ただただ金
【駄作】ハイランダー2 甦る戦士_設定ブチ壊し続編(ネタバレあり・感想・解説)
(1991年 アメリカ)カルト的な人気を博した『ハイランダー 悪魔の戦士』(1986年)の続編だけど、急な設定変更により"ハイランダーの悲劇の物語"はぶち壊しだし、チャンバラも随分と雑になった。余計なことしかしていない、
【良作】インナースペース_ユルくて楽しい80年代い娯楽作(ネタバレあり・感想・解説)
(1987年 アメリカ)いかにも80年代らしい緊張感皆無のSFアクションコメディだけど、クセ強めのキャラクター達による気の抜けたやり取りが楽しい。作品全体の温度感とは裏腹に気合入りまくりのVFXにも一見の価値がある。 作品解説 本作は『グレ
【良作】グレムリン2 新・種・誕・生_ネジの飛びまくったブラックコメディ(ネタバレあり・感想・解説)
(1990年 アメリカ)世間的には不評とされる続編だけど、個人的には大いに楽しめた。ジョー・ダンテの悪ふざけが頂点に達した怪作で、前作をもメタ的に破壊するという高度なジョークが炸裂する。無駄にストップモーションを使った特撮魂にも恐れ入った。
【凡作】グレムリン_ブラックなクリスマス映画(ネタバレあり・感想・解説)
(1984年 アメリカ)クリスマス映画の定番だけど、コメディにしては毒が強すぎるし、ホラーにしては刺激が足りないし、なんだか中途半端な印象。ギズモの奇跡的なデザインに救われているだけで、実はそれほど大衆にフィットする作品でもないような気がす
【凡作】コマンドーニンジャ_愛ある素人芸(ネタバレあり・感想・解説)
(2018年 フランス)80年代B級アクションのパロディ映画。「あの頃の映画が大好きなんだろうなぁ」ということは十分に伝わってくる内容だし、元ネタのチョイスも結構ツボで、趣向が近い人は楽しめると思う。ただし内輪のパロディの域は越えていないの
【凡作】地獄のヒーロー2_チャック・ノリス捕まる!(ネタバレあり・感想・解説)
(1985年 アメリカ)チャック・ノリス(神)の名物シリーズ第2弾。不埒な捕虜収容所所長相手に神が怒りの鉄槌を下す話かと思いきや、意外とどっこいの勝負をするので痛快さがない。この頃のメナハム・ゴーランは、神の見せ方を心得ていなかったようだ。
【凡作】大脱走(1963年)_今観るとしんどい(ネタバレあり・感想・解説)
(1963年 アメリカ)スター勢ぞろいの圧倒的な華、ジョン・スタージェスの骨太演出、有名なテーマ曲と、名作の条件を楽々クリアした古典ではあるけど、今観るとしんどい。脱走プロセスが意外とヌルいし、後半はまぁまぁの鬱展開だ。 感想 昔は地上波放
【凡作】ターミナル・ベロシティ_テンポがいいだけの娯楽作(ネタバレなし・感想・解説)
(1994年 アメリカ)チャーリー・シーン主演の娯楽アクション。スカイダイビング場面はなかなかの迫力だし、テンポが良いのでサクサク見られるが、それ以上のものにもなっていない、ごくごく標準的な90年代アクション映画。ナスターシャ・キンスキーは
【凡作】F.L.E.D./フレッド_逃亡者×48時間(ネタバレあり・感想・解説)
(1996年 アメリカ)豪華キャスト出演の劇場未公開・未ディスク化作品。そんな見る機会の限られた作品がアマプラに上がっていたので鑑賞してみたけど、90年代アクションとしては類型的すぎる内容に、あまり高くない演出力ゆえに、パッとしない仕上がり
【良作】96時間/レクイエム_話はマズイがアクションはイケる(ネタバレなし・感想・解説)
(2014年 フランス・アメリカ)リーアム・ニーソンが家族のために殺戮の花を咲かせる名物シリーズの最終章。本国アメリカが舞台になったためかキル数は減ったが、それを補って余りあるほどスケールが拡大しており、これはこれでイケるアクション映画とな
【凡作】96時間/リベンジ_性懲りもなく海外旅行(ネタバレなし・感想・解説)
(2012年 フランス・アメリカ)前作でこらしめたマフィアの家族が復讐にやってくる続編。ただし獲物を追ってこそのブライアンであり、追われる側に回ると魅力半減。 感想 公開前には誰からも期待されていなかったが、ふたを開けると観客からの全面的な
【傑作】96時間_娘のためなら誰でも殺す(ネタバレあり・感想・解説)
(2008年 フランス・アメリカ元CIA工作員のパパが、家族のためならいかなる暴力をも厭わないことで人気となったシリーズの第一弾。『コマンドー』(1985年)とほぼ同じ話に、当時は演技派として認識されていたリーアム・ニーソンを起用したプロデ
【凡作】ブルドッグ(2003年)_友人をコキ使いすぎ(ネタバレなし・感想・解説)
(2003年 アメリカ)麻薬組織に奥さんを殺されたヴィン・ディーゼルが、その復讐に立ち上がるというバイオレンスだけど、展開にも見せ場にも尖った部分がなく、復讐劇に必要な熱を帯びていない。チラシに描かれているような大爆発もないし。 感想 本作
【凡作】48時間PART2_前作の劣化コピー(ネタバレあり・感想・解説)
(1990年 アメリカ)前作で相互理解が進んだはずのバディが、再び仲違いするところから始めるという滅茶苦茶な続編。ドラマは重複しているし、それを補うほどのアクションがあるわけでもないし、前作の劣化コピーという言葉がここまで当てはまる続編も珍
【良作】48時間_バディアクションの教科書(ネタバレあり・感想・解説)
(1982年 アメリカ)映画デビュー作から個性全開のエディ・マーフィがとにかく凄い。ストーリー全般は70年代風なのだけど、エディが時代を10年進めている。ポスターではニック・ノルティが前面に出ているけど、これは紛れもなくエディの映画。 作品
【良作】スクリーマーズ_見てくれはチープだが話は面白い(ネタバレあり・感想・解説)
(1995年カナダ)見てくれこそ安っぽいが、キレのあるショック描写や疑心暗鬼のスリラーで引っ張る良作。設定もストーリーも奇抜であり、見る者の裏をかき続ける面白い作品に仕上がっている。作品解説フィリップ・K・ディック著『変種第二号』の映画化原
【凡作】シューター/女スパイ・標的の罠_ドルと文芸女優の化学反応(ネタバレあり・感想・解説)
(1995年アメリカ)内容面でもアクション面でも平凡な、ドルらしいと言えばドルらしい作品なのだが、どういうわけだか欧州の文芸女優が相手役なので演技面では充実しており、見て損のない仕上がりにはなっている。感想高校時代に地上波深夜枠で見た映画だ
【凡作】アート・オブ・ウォー_ユルめのサスペンスアクション(ネタバレあり・感想・解説)
(2000年アメリカ)国連直属の工作チームを主人公にした一風変わったサスペンス・アクションだけど、硬派な政治劇とウェズのやりすぎアクションの喰い合わせが悪く、黒幕の正体もバレバレで、いろいろとうまくいっていない。感想Netflix配信版は新
【凡作】イグジステンズ_あんかけまみれの銃(ネタバレあり・感想・解説)
(1999年アメリカ)虚構と現実、無機物と有機物が混濁とした作風は紛れもなくクローネンバーグで、骨から組み立てる銃など印象に残る場面もいくつかあるが、全体としてはまぁまぁ。娯楽作にしては盛り上がりに欠けるし、同じことを何度も繰り返しているだ
【凡作】ザ・デプス_コミュニケーションの少ない職場は危ない(ネタバレあり・感想・解説)
(1989年アメリカ)肝心の深海モンスターのお姿はほとんど拝めず、大半の問題は特定のクルーが引き起こしているという、何とも壮絶なモンスターパニック(実は人災)だった。ただしこの問題児のキャラに妙な味があるので、駄作とは切って捨てられない魅力
【良作】パニッシャー(1989年)_暴力の連鎖を描いた秀作(ネタバレあり・感想・解説)
(1989年オーストラリア)一般的には評判の悪いドルフ・ラングレン版パニッシャーだが、終わりなき暴力の連鎖の不毛さを描いた、実は奥深い映画。「みせてやる、オレの必殺猟法。」という勇ましい宣伝コピーから連想される内容ではない点には留意が必要。
【良作】シーバース/人喰い生物の島_クローネンバーグ衝撃のデビュー作(ネタバレあり・感想・解説)
(1975年カナダ)ヒットはしたが、そのエログロな作風に抗議が殺到したデヴィッド・クローネンバーグの商業デビュー作。肉体と精神の変容というテーマや、妙に合理的な背景など、その後のクローネンバーグ作品の構成要素がデビュー作の時点でほぼ網羅され
【凡作】フラッシュ・ゴードン_ミン皇帝はフェアな奴(ネタバレあり・感想・解説)
(1980年 アメリカ)良くも悪くも漫画レベルの映画。お話も見てくれもチープで、大予算をかけてなぜこのようなものを作ろうと思ったのか、ラウレンティスがこの企画のどこに勝機を見出していたのかはサッパリ分からない。あまりにも愚直すぎて唯一無二の
【凡作】トランスポーター_あんまり運んでないよね(ネタバレあり・感想・解説)
(2002年 フランス)ステイサムのアクションはキレッキレなんだけど、お話の方は全然キレッキレではない。職人気質風なのにすぐにルールを破る主人公とか、途中から運び屋要素ゼロになるとか、最終的に何のために戦ってるのか分からなくなるとか。感想簡
【凡作】ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART1_イーサンはニキータ!?(ネタバレあり・感想・解説)
(2023年 アメリカ)ず~っとアクションをやってて飽きは来ないけど、話は妙に込み入ってて分かりづらいし、二部作の宿命で未消化の構成要素も多いし、満足度はイマイチだった。来年公開の続編の出来次第だと思う。作品解説製作自体がインポッシブルなミ
【凡作】ダブル・インパクト_ダブルゼータヴァンダム(ネタバレあり・感想・解説)
(1991年 アメリカ)ヴァンダムが製作・脚本にまで口を出した結果、「俺をかっこよく撮れ」だけになってしまった凡作。滅茶苦茶ひどいわけでもないが、インパクトはダブルになっていない。感想ヴァンダムの俺様映画中学生の頃に金曜ロードショーで見たけ
【駄作】孔雀王_地獄にパンツがあるのか(ネタバレあり・感想・解説)
(1988年 日本・香港)日本の漫画を日本・香港合作で実写化した作品だが、本来は緻密に構築すべき物語を、基本的に脚本を作らない時代の香港で作ってしまったために、ハチャメチャなことになっている。バブル全盛期の日本社会特有の、何か新しいことにチ
【良作】サイボーグ2_アンジェリーナ・ジョリーが眩しすぎる(ネタバレあり・感想・解説)
(1993年 アメリカ)ビデオスルーのB級SFだが、かと言って切って捨てられない魅力がある。限られた予算の中でもちゃんとSFできているし、出演者は思いのほか豪華。アンジェリーナ・ジョリーは無名時代から輝いていた。作品解説『サイボーグ』(19
【凡作】サイボーグ(1989年)_話はマズイがヴァンダムは素晴らしい(ネタバレあり・感想・解説)
(1989年 アメリカ)さほど難しくないはずなのに、一度見ただけでは分からない話はアルバート・ピュン節全開で、映画としての出来は決してよろしくない。ただし若い頃のヴァンダムのアクションはキレッキレだし、顔もイケメンだ。アクションスターを見る
【凡作】キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2_驚くほど印象に残らない(ネタバレあり・感想・解説)
(1984年 アメリカ)前作『コナン・ザ・グレート』(1982年)からエログロを抜いて王道ファンタジーに寄せた続編。ファンタジーの定石を丁寧に守っているので面白いのは面白いけど、驚くほど印象に残らない。感想小学生の時に日曜洋画劇場でやってる
【凡作】マスターズ/超空の覇者_コナンとスターウォーズのハイブリッドパクリ(ネタバレあり・感想・解説)
(1987年 アメリカ)子供の頃には好きな映画だったけど、あらためて見るとつまらなかった。こういうのを子供騙しと言うのだろう。年代を考慮してもVFXはチープだし、暴力性を排除されたドルフ・ラングレンも魅力に欠ける。作品解説キャノン・フィルム
【まとめ】アクション映画の勝てる気がしない強敵【深い絶望感】
随分前に『主人公が強すぎる映画トップ5』を書かせていただいたが、逆に敵が異常に強いアクション映画も存在する。今回は「いったいどうやって倒すんだ」と見ている側がハラハラさせられるほどの強敵をリストアップさせていただいた。立ちふさがる巨大な壁
【駄作】テロリスト・ゲーム_グダグダのB級アクション(ネタバレあり・感想・解説)
(1993年 アメリカ)そこそこの豪華キャストによるB級アクションだけど、ストーリーの一番面白い部分を冒頭でネタバラシしたかと思えば、アクションはグダグダだったりで、芳しい出来ではなかった。感想存在は知っていたが見たことはなかった映画だけど
【良作】メン・オブ・ウォー_ラングレンの最高傑作(ネタバレあり・感想・解説)
(1994年 アメリカ)戦闘マシーンのドルが任務を放棄して原住民を守るというほぼ『アバター』(2008年)な話なんだけど、腕の立つ脚本家が複数参加しているおかげで人間ドラマがうまくまとめられており、侮れない仕上がりとなっている。ドル単独主演
【駄作】ブーメラン_エディがトレンディ(ネタバレあり・感想・解説)
(1992年 アメリカ)エディ・マーフィによる都会のラブコメディだが、同時代にフジテレビが作ったドラマのようなノリで、あの時代には全世界的にこの手のノリが流行っていたことが分かった。現代の目で見るとま~ったく面白くはないが。感想あの吹替を復
【凡作】レッド・スコルピオン2_話はマズイがアクションはイケる(ネタバレあり・感想・解説)
(1994年 アメリカ)レッド・スコルピオンは団体名だったという、驚きの後付け設定が披露される続編。新しいレッド・スコルピオンには前作のドルに匹敵する個性こそないが、ジョン・ウースタイルのアクションのレベルは高く、多くを期待しなければそれな
【凡作】レッド・スコルピオン_ホットパンツでザクマシンガン乱射(ネタバレあり・感想・解説)
(1989年 アメリカ)『ランボー/怒りの脱出』や『コマンドー』のエピゴーネンで、映画としての出来は決して良くはないのだが、クライマックスのド派手すぎる戦闘で多くを取り戻しており、アクション映画としては決して間違っていないと思う。感想小学生
【良作】ザ・フライ2 二世誕生_ティーン向けホラー(ネタバレなし・感想・解説)
(1989年 アメリカ)前作の出来には及ばないが、ホラー映画としては依然として高水準を維持している。脚本家フランク・ダラボンの構成力が光っており、ティーン向けホラーとして生まれ変わった本作には本作の良さがある。作品解説難産だった第2弾前作『
【良作】ヒッチャー(2007年)_これはこれでイケる(ネタバレあり・感想・解説)
(2007年 アメリカ)主人公は美女に、見せ場はより派手に、ストーリーはより分かりやすくと、観客の間口を広げたリメイク。オリジナルのファンには不評らしいが、同一素材の別アレンジ版としては十分に楽しめる出来だと思う。感想マイケル・ベイのサービ
【傑作】ザ・フライ_グロ切ない純愛ドラマ(ネタバレあり・感想・解説)
(1986年 アメリカ)トラウマ級描写が何度も何度も炸裂する完全無欠のホラー映画だが、そこに純愛や嫉妬心といった人間ドラマが巧妙に絡められており、ただの悪趣味映画に終わっていない。理系にも明るいクローネンバーグによるモンスターの構築も神がか
【良作】エクスタミネーター_ランボーの先輩(ネタバレあり・感想・解説)
(1980年 アメリカ)脚本の筋は通っていないし、ゴア描写は少ないしと、映画としての出来はイマイチだが、病んだアメリカ(©水野晴朗)の描写には成功しており、全編を貫くハードな空気感には一見の価値がある。感想出来は良くないが妙に残る映画初見は
【凡作】オーメン_悪魔以上に冷徹な親父(ネタバレあり・感想・解説)
(1976年 アメリカ)ホラーの古典だが、個人的にはあまりいただけなかった。ショックシーンの数は少ないし、退屈な場面は長いし、養子縁組の手続きも経ずに赤の他人の子供をもらってくる主人公の行動がおかしいしと、妙な点ばかりが目についた。作品解説
【良作】男たちの挽歌_左遷サラリーマンの意地(ネタばれあり・感想・解説)
(1986年 香港)キャリアが途中で砕けたヤクザが己のプライドをかけて巻き返しを図る物語であり、ヤクザ映画ながらもサラリーマンがわが身を投影できる物語になっている点が本作のミソである。ままならない人生を送る人向けのアクションドラマ。感想大人
【良作】エイリアン_モンスター映画の金字塔(ネタバレあり・感想・解説)
(1979年 アメリカ)モンスター映画の金字塔であり、現在の目で見ても、何度見ても、怖くて面白い。スラッシャー映画としての演出がよく出来ている上に、エイリアンの設定や美術デザインなども優秀で、死角が全くないのが凄い。作品解説新人脚本家ダン・
【駄作】ブラックジャック_ジョン・ウーのポンコツテレビ映画(ネタバレあり・感想・解説)
(1998年 アメリカ)全盛期のジョン・ウーが監督したテレビ映画だが、これが驚くほど面白くない。キャラクターの設定は雑だし、戦力描写は安定していない。ストーリーはいい加減で必要なエピソードがいくつも抜けているような状態だし、肝心のアクション
【凡作】ソルジャー(1998年)_40歳の童貞ソルジャー(ネタバレなし・感想・解説)
(1998年 アメリカ)ダメな方のポール・アンダーソンの悪いところがドバっと出てしまったSFドラマ。解任されたソルジャーのその後というドラマ性の高い作品であるにも関わらず、ソルジャー自身も、ソルジャーに関わる人々もうまく描写できておらず、彼
【凡作】サロゲート_時代を先取っていた凡作(ネタバレあり・感想・解説)
(2009年 アメリカ)SFアクションの凡作。テクノロジーを扱ったSFの割に世界観に魅力がないし、アクションにもこれと言ったものがない。浅いドラマに重いメッセージを乗っけたことで作品全体が崩壊気味で、90分未満というかなり短い上映時間にも関
【凡作】スターゲイト_牧歌的な宇宙革命(ネタバレあり・感想・解説)
(1994年 アメリカ)前半は面白いのに、後半に向けて計ったようにつまらなくなっていくという、いつものエメリッヒ作品。お膳立てはいいんだけど、ドラマをやりきる演出力がないということなのだろう。作品解説若手スタッフ多数起用公開当時は「構想12
【駄作】氷の接吻_サイコキラーにストーカーする諜報員(ネタバレあり・感想・解説)
(1999年 アメリカ)諜報員の男が、サイコキラーの女のストーカーになるという、着想の時点では面白そうな話なのに、ミスキャストやら細部の詰めの甘さやらで、違和感しかない映画になっている。アシュレイ・ジャッドは魅力的に撮られているので、美人を
【傑作】ブレーキ・ダウン_おすぎと私が愛した映画(ネタバレあり・感想・解説)
(1997年 アメリカ)アクションスリラーの中では一番かもしれないほど好きな映画。世間一般からはほぼ忘れ去られている作品だが、圧巻の構成力と素晴らしい演技力に支えられた傑出した映画だと思う。感想おすぎと私が愛した映画高校時代に金曜ロードショ
【凡作】サラマンダー_そのドラゴン、人類滅ぼせます?(ネタバレなし・感想・解説)
(2002年 アメリカ)ドラゴン、文明崩壊後の世界、クリスチャン・ベールと、男子の好きなものがぎっしり詰まった作品のはずが、驚くほど盛り上がらずに終わった企画倒れ映画。好きなものをいくつ積み重ねても、面白さが数倍になるわけではないということ
【凡作】ブラック・レイン_日本社会とヤクザが元気だったころ(ネタバレなし・感想・解説)
(1989年 アメリカ)日本へのリスペクトが感じられるハリウッド大作ながらも、バディ刑事ものとしては類型的すぎるメインプロットや、主人公ニックの物語が脆弱すぎることなど、明らかな弱みもある凡作。日本人以外が見ると、きっとつまらないと思う。作
【駄作】コレクター(1997年)_犯人モロバレ吹き替えの脅威(ネタバレあり・感想・解説)
(1997年 アメリカ)90年代のサイコスリラーブームの折に製作された駄作の一つ。脇役では魅力的なモーガン・フリーマンも主演になった途端に精彩を欠くし、主人公アレックス・クロスの異能が筋書きに生かされていない。そしてとある事情から、吹替版で
【駄作】ハリウッド的殺人事件_ハリソンさん、スベりまくる(ネタバレあり・感想・解説)
(2003年 アメリカ)刑事ものとしてもサスペンスとしてもコメディとしても中途半端で、全部一緒にやろうとして何一つモノにならなかったという作品であり、暇つぶしであっても見るんじゃなかったと後悔した。感想駄作・オブ・駄作公開当時からめちゃくち
【ホームシアター】わが6畳間をドルビーアトモス化(DENON AVR-X2800H)
以前から気になっていたドルビーアトモスを我が6畳間に導入したので、そのプロセスについて備忘的にまとめてみた。Google DiscoverにしてやられるGoogle Discoverは恐ろしい仕組みだ。なぜなら、ほんの些細な興味でも本格的な
【良作】ショーガール_ロバート・デヴィに泣かされるとは(ネタバレなし・感想・解説)
(1995年 アメリカ)最低映画の称号を欲しいままにする作品だが、腰を据えて見てみるとそんなに悪くない。エンタメ業界の魑魅魍魎をかなり極端な形で描いた作品で、一定の真理を突く鋭さはある。作品解説『氷の微笑』トリオ再び『氷の微笑』(1992年
【良作】アバター:ウェイ・オブ・ウォーター_圧巻の映像美、話は前と同じ(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)並みの大ヒットどころでは回収できないというシャレにならない製作費を投じた大作中の大作であり、金とこだわりを炸裂させた映像美は圧巻の一言だった。ただしお話自体は前作とほぼ同じなので、映画館以外で見るとすんごいつまんない
アバター:ウェイ・オブ・ウォーターが上映トラブルで見られなかった件
(2022年 アメリカ)『アバター2』に関しては凄い凄いという評判の一方で、各地で機材トラブルが多発している。運悪く私もそのトラブルに巻き込まれて初日に観る機会を逃したので、備忘的に当日の様子を書いておく。アバター2への思い『アバター』(2
【凡作】キャット・ピープル_ナタキンの魅力のみ(ネタバレあり・感想・解説)
(1982年 アメリカ)古典のリメイクだが雰囲気作りに全力を投じたのか、ショックシーンは少ないし、ドラマは盛り上がらない凡作だった。主演のナタキンは素晴らしかったが。作品解説往年のホラーのリメイクホラー映画の古典『キャット・ピープル』(19
【凡作】デッド・カーム/戦慄の航海_見れなくもないレベル(ネタバレなし・感想・解説)
(1989年 オーストラリア)海洋サスペンスの一作で、犯人の設定など首を傾げざるを得ない点はいくつかあるものの、まぁそれなりには見ていられる水準には達しています。若い頃のニコール・キッドマン(撮影開始時点で19歳)を堪能できる作品ではあるの
【駄作】ザ・ターゲット(1997年)_バレバレの黒幕(ネタバレあり・感想・解説)
(1997年 アメリカ)ホワイトハウスの陰謀に若い大統領補佐官とジャーナリストが挑むという大風呂敷広げまくったポリティカルアクションなのですが、持たざる主人公でも太刀打ち可能なよう陰謀側の行動がユルユルになった結果、どうしようもなく緊張感の
極限にまで追い込まれた主人公の元に到着した救援。アクション映画においても特に盛り上がるくだりだが、そんな中でも最高に素晴らしかった作品をピックアップして紹介したい。かっこよかった救援シーンジュラシック・パーク(1993年)/千両役者T-RE
【凡作】グレートウォール_東西折衷闇鍋怪獣映画(ネタバレあり・感想・解説)
(2017年 アメリカ・中国)中国の時代劇×モンスターパニック×マット・デイモンという闇鍋映画。最後まで絶妙なブレンドには至らなかったので、映画としての出来はイマイチと言える。しかし巨匠チャン・イーモウの持てる技術を駆使した見せ場の迫力は圧
【良作】猿の惑星:創世記_人間より猿を応援したくなる(ネタバレあり・感想・解説)
(2011年 アメリカ)架空の戦記ものとしては破格の完成度を誇っている。猿達を組織化して人類に対抗しうる軍隊を作り上げる過程や、不意打ちで勝利を収めるという戦術など、シーザーの策士ぶりが最高だった。作品解説『猿の惑星 征服』のアップグレード
【傑作】猿の惑星:新世紀_戦闘と独裁のリアル(ネタバレあり・感想・解説)
(2014年 アメリカ)モロにイラク戦争をモチーフにしたガチ路線に恐れ入った。現実社会の写し鏡だった猿の惑星シリーズは、本作でついに戦争のメカニズムを解き明かすことに成功した。感想正義が起こした戦争前作ラストではシーザーによる猿達の蜂起と、
【凡作】猿の惑星:聖戦記_迷走するシーザーと脚本(ネタバレあり・感想・解説)
(2017年 アメリカ)リーダーの責任を放棄するシーザーと、反撃されたくてやってるとしか思えない人間の軍隊の泥仕合。素晴らしいクォリティで来ていた新シリーズも、3作目でコケた。感想戦闘場面は驚異的な完成度開始早々戦闘場面から始まるが、これが
【凡作】ドミニオン_内面描写に特化した前日譚(ネタバレなし・感想・解説)
(2005年 アメリカ)ホラーの名作『エクソシスト』(1973年)の前日譚だけど、人間ドラマの方が面白すぎて相対的に悪魔の登場場面がつまらなくなっている。悪魔さえ出さなければ面白かったんだけど、それをやるともはや『エクソシスト』ではなくなる
【凡作】エクソシスト ビギニング_ゴア描写に特化した前日譚(ネタバレなし・感想・解説)
(2005年 アメリカ)ホラーの名作『エクソシスト』(1973年)の前日譚だけど、ゴア描写に特化してドラマ部分はかなり置き去りになっている。見て損をするレベルではないが、見なかったからと言って損もしない。そういう凡作。作品解説いろいろ大変だ
【良作】猿の惑星_言論封殺の恐ろしさ(ネタバレあり・感想・解説)
(1968年 アメリカ)SF史上の古典なんだけど、本編でやってることはモロに赤狩裁判。こちらは正しいことを言っている、相手の主張をちゃんと崩せているつもりなのに、それがまったく通らない場の恐ろしさが最も印象に残った。感想異端審問会≒赤狩り裁
(1970年 アメリカ)当時のベトナム反戦運動をダイレクトに反映した部分には見ごたえがあるんだけど、全体としては前作の劣化コピーという感じだし、猿vsミュータントの最終戦争らしからぬスケールの小ささもあって、良い出来だとは感じなかった。作品
【凡作】新・猿の惑星_猿が動物園の檻に入れられただけ(ネタばれあり・感想・解説)
(1971年 アメリカ)驚天動地のアイデアには唸らされたが、アイデア止まりの映画。細かい設定は前作、前々作と矛盾しているし、逃亡劇の緊張感ゼロだし、映画としては実に凡庸。感想無理な続編もここまでくれば天晴れ『続・猿の惑星』のクライマックスで
【凡作】猿の惑星・征服_人類が阿呆すぎる(ネタバレあり・感想・解説)
(1972年 アメリカ)ついに猿による革命が始まるのだけど、終始人類側の対応が阿呆すぎて主人公にとって都合よく話が進んでいくので、見ていてハラハラドキドキすることはなかった。企画意図は高尚なのに、その実現で失敗した凡作。感想脚本家のポール・
【良作】最後の猿の惑星_戦争を起こすメカニズム(ネタバレあり・感想・解説)
(1973年 アメリカ)シリーズ最終作で、製作費もジリ貧になっていて映像的には厳しい面もある。しかし為政者の苦悩や戦争のメカニズムを端的に描いたシナリオが光っており、第一作並みに深く考えさせる作品だった。作品解説シリーズ最終作ほぼ毎年のよう
【良作】アポロ13_眼鏡やハゲのおっさんが輝いている映画(ネタバレあり・感想・解説)
(1995年 アメリカ)ロン・ハワード監督が得意とする職業映画であり、派手なスペクタクルや宇宙飛行士たちの奮闘以上に、地上で対応策を考える眼鏡や禿げのおっさん達が輝いていました。おっさんというカッコ悪い生き物が輝いている映画はまず間違いなく
【良作】アサインメント_硬派なスパイアクション(ネタバレあり・感想・解説)
(1997年 カナダ・アメリカ)地味だが緊張感に溢れる隠れた名作。派手なドンパチこそないが、わずかなミスが命取りになりかねないという緊張感の連続で、イヤ~な汗をかかされる。また危険な任務に送り込まれる者と、送り出す者との間のドラマもしっかり
【凡作】ゴーストバスターズ2_ほぼ前作の蒸し返し(ネタバレなし・感想・解説)
(1989年 アメリカ)語るべきドラマを見失った前作の劣化コピー。ビル・マーレイがゴネまくって製作に5年もかかったらしいが、この出来ならばマーレイが正しかったと思う。感想ほぼ前作の蒸し返し前作から5年後。あれほどの人気と知名度を獲得し、最終
【良作】ゴーストバスターズ_80年代らしいおおらかさ(ネタバレあり・感想・解説)
(1984年 アメリカ)設定やドラマは適当に流されていき、映画としての出来は決して良くはないと思う。ただし80年代特有の軽い空気がうまく取り込まれており、嫌いにはなれない魅力を持っている。作品解説突貫工事で作られた映画本作のオリジナル脚本を
【傑作】A.I._ハートフルを笠に着た残酷映画(ネタバレあり・感想・解説)
(2001年 アメリカ)悪趣味な見せ場がパンパンに詰まった狂った映画でありながら、最後の最後で観客の涙を搾り取るという、スピルバーグの才気が溢れまくった傑作。こんなに凄い映画はなかなかない。感想何度か見てやっと良さが分かる映画なぜかバイト先
【良作】奴らを高く吊るせ!_人を裁くことの難しさ(ネタバレあり・感想・解説)
(1968年 アメリカ)西部劇の皮を被った社会派作品で、正義とは、司法とはというテーマをかなり深く考察している。派手な見せ場がない、ヒロインが中途半端などの欠点もあるが、全体的には重厚で見ごたえがあった。感想イーストウッドのハリウッド凱旋作
【凡作】ジャッカル_口だけで腕の悪い殺し屋(ネタバレあり・感想・解説)
(1997年 アメリカ)70年代ポリティカルスリラーと90年代爆破アクションが互いに打ち消し合っているようなおかしな作品で、往年の名作のリメイクなのに馬鹿っぽさだけが増加して緊迫感がないし、2大スター共演のアクション大作なのに際立った見せ場
【良作】アバター_キャメロン版『デューン/砂の惑星』(ネタバレあり・感想・解説)
(2009年 アメリカ)映画館で見ないとほとんど意味のない映画。映像体験に全振りした内容であり、ストーリーなんて飾りに等しい。『デューン/砂の惑星』とほぼ同じ話だったし。作品解説全世界歴代興行成績No.1本作は2009年12月に公開されるや
【良作】ナイトホークス_熱血スタローンvs冷血ハウアー(ネタバレあり・感想・解説)
(1981年 アメリカ)マッチョ化する前のスタローンがハードボイルドでかっこいいし、悪役のルトガー・ハウアーの猛禽類のような佇まいも良い。派手さはないが、男の対決映画としてはスッキリまとまった佳作である。作品解説いろいろ大変だった製作現場も
【凡作】サマリタン_スタ版ラスト・アクション・ヒーロー(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)設定やドラマが不安定で面白い映画ではなかったが、御年70歳を過ぎても立派なガタイを維持し、アクションスターとしての風格も凄みもあるスタさんは最高だった。クライマックスの大暴れはぜひとも見ていただきたい。感想スタ版ラス
【良作】パーフェクト・ストーム_男には行かねばならない時がある(ネタバレあり・感想・解説)
(2000年 アメリカ)身もふたもない言い方をすると判断ミスをして嵐に突っ込んでいった漁師の話なのですが、そうまでしてでも金を持って帰んなきゃいけない男たちの物語として見ると、実に熱く切ないものがあります。そこに素晴らしいVFXが被さり、人
【凡作】レリック_死体に気合入りまくり(ネタバレあり・感想・解説)
(1997年 アメリカ)人間のキャラクターにもモンスターにも魅力がなく、おまけに画面が暗すぎて何が起こっているのか分からないという、何とも困ったモンスターパニックだが、激しく損壊した死体の描写だけには異様なこだわりがあって見ごたえがあった。
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(1989年 アメリカ)イーストウッドがアクション・コメディから足を洗うきっかけになった大コケ映画。アクションとしてもコメディとしても中途半端で、決して面白い映画ではないが、さくっと見るには程よい温度感なので、特に嫌いになることもなかった。
(1993年 アメリカ)ビデオスルーのB級SFだが、かと言って切って捨てられない魅力がある。前作とちゃんとつながった設定、世界規模の背景を持った物語など、よくぞこれだけ大風呂敷広げられたなぁと。低予算なので多くは期待できないが、やれることは
(1984年 アメリカ)懐かしの映画だけど、あらためて見ると記憶以上に作り込みの細かい良作だった。SF好きほど騙されそうな意外性あるストーリーに、地に足の着いたドラマ。総合的に完成度が高く、VFXのショボさには目を瞑りたくなる。 感想 子供
(2023年 アメリカ)3億ドルもの製作費がかけられた空前絶後の10作目。ストーリーにまとまりはないが、ジェイソン・モモア、ブリー・ラーソンら新キャストの魅力と、途方もないことになった見せ場の物量・熱量で何とかなっている 感想 今回が初鑑賞
(2021年 アメリカ)ついに宇宙にまで飛び出した第9作目だけど、ここまでくるともはや車である必然性がなく、ド派手な見せ場の連続にもちょっと引く自分がいた。ドム&ジェイコブ兄弟の確執も分かったような分からんような微妙なものだったし、
(2017年 アメリカ)ドムが敵の手に落ちる第8作。お話の方はいつもに輪をかけて適当だが、新監督F・ゲイリー・グレイのアクション演出が冴え渡っており、見せ場の楽しさはシリーズ随一と言える。 感想 これも映画館に見に行ったけど、特に面白いとは
(2015年 アメリカ)シリーズ第7弾にして、現時点で最大のヒット作。話は相変わらず適当で、都合が悪くなると方向転換を繰り返すが、ジェイソン・ステイサムを悪役に据えたことで戦いには緊張感が漂っており、アクション映画しては筋が通っている。また
(2013年 アメリカ)ミッションもののフォーマットを確立したシリーズ第6弾。ただしお話の方はいつも以上に適当で、敵を仕留められるチャンスを何度も逃し、何のために戦ってんだかも次第に分からなくなってくる。派手な見せ場は楽しいけど、所々やりす
(2011年 アメリカ)シリーズの超大作化のきっかけとなった第5弾であり、過去作品の仲間を集合させてファミリー化していくのも本作から。シリーズ中興の祖ともいえる重要作だが、ドムにあまりにも大義がなさすぎることは気になった。ほぼ金目的で動いて
(2009年 アメリカ)右肩下がりだった興行成績を上向かせたシリーズの起爆剤的4作目。カーアクションにはさらに磨きがかかり、シリーズのルックスは本作で完成されたと言えるが、お話の方が…。ドムが狭量すぎて感情移入できなかった。 感想 ソフト化
(2006年 アメリカ)シリーズ最低作品。主人公を高校生の年齢にまで引き下げた割に、その成長譚としてまったく機能していないし、しかも主演が老け顔でまったく17歳に見えない。また日本人が重要な役を演じていないので、東京を舞台に移した意義も感じ
(2003年 アメリカ)ヴィン・ディーゼル抜きの第二作。前作以上に話は面白くなかったけど、予算倍増でカーアクションの迫力は向上しており、特に大スケールのチェイスが繰り広げられるクライマックスは大いに楽しめた。 感想 第一作に引き続き、ソフト
(2001年 アメリカ)アクションフランチャイズの第一作目だが、直近作品とは比較にならないほどこじんまりとしている。主人公ドミニクは魅力的ではあるけれど、この時点での彼の言動にはツッコミどころも多く、また潜入捜査ものらしいスリル感もなく、作
(2023年 アメリカ)アクション映画界のレジェンドたちが出演しなくなった『エクスペンダブルズ』。ジェイソン・ステイサム一人が走り回っている状態で集団アクションでもなくなっており、もはやシリーズの維持が難しくなっていることがはっきりとわかっ
(1990年 日本・アメリカ)バブル期の日本がハリウッドにぼったくり価格で作らせたSF超大作。標準的なハリウッド映画2本分の予算をかけて、よくここまで面白くない映画を作れたもんだと感心するほどの仕上がりで、現場の誰もやる気がなく、ただただ金
(1991年 アメリカ)カルト的な人気を博した『ハイランダー 悪魔の戦士』(1986年)の続編だけど、急な設定変更により"ハイランダーの悲劇の物語"はぶち壊しだし、チャンバラも随分と雑になった。余計なことしかしていない、
(1987年 アメリカ)いかにも80年代らしい緊張感皆無のSFアクションコメディだけど、クセ強めのキャラクター達による気の抜けたやり取りが楽しい。作品全体の温度感とは裏腹に気合入りまくりのVFXにも一見の価値がある。 作品解説 本作は『グレ
(1990年 アメリカ)世間的には不評とされる続編だけど、個人的には大いに楽しめた。ジョー・ダンテの悪ふざけが頂点に達した怪作で、前作をもメタ的に破壊するという高度なジョークが炸裂する。無駄にストップモーションを使った特撮魂にも恐れ入った。
(1984年 アメリカ)クリスマス映画の定番だけど、コメディにしては毒が強すぎるし、ホラーにしては刺激が足りないし、なんだか中途半端な印象。ギズモの奇跡的なデザインに救われているだけで、実はそれほど大衆にフィットする作品でもないような気がす
(2018年 フランス)80年代B級アクションのパロディ映画。「あの頃の映画が大好きなんだろうなぁ」ということは十分に伝わってくる内容だし、元ネタのチョイスも結構ツボで、趣向が近い人は楽しめると思う。ただし内輪のパロディの域は越えていないの
(1979年 アメリカ)モンスター映画の金字塔であり、現在の目で見ても、何度見ても、怖くて面白い。スラッシャー映画としての演出がよく出来ている上に、エイリアンの設定や美術デザインなども優秀で、死角が全くないのが凄い。作品解説新人脚本家ダン・
(1998年 アメリカ)全盛期のジョン・ウーが監督したテレビ映画だが、これが驚くほど面白くない。キャラクターの設定は雑だし、戦力描写は安定していない。ストーリーはいい加減で必要なエピソードがいくつも抜けているような状態だし、肝心のアクション
(1998年 アメリカ)ダメな方のポール・アンダーソンの悪いところがドバっと出てしまったSFドラマ。解任されたソルジャーのその後というドラマ性の高い作品であるにも関わらず、ソルジャー自身も、ソルジャーに関わる人々もうまく描写できておらず、彼
(2009年 アメリカ)SFアクションの凡作。テクノロジーを扱ったSFの割に世界観に魅力がないし、アクションにもこれと言ったものがない。浅いドラマに重いメッセージを乗っけたことで作品全体が崩壊気味で、90分未満というかなり短い上映時間にも関
(1994年 アメリカ)前半は面白いのに、後半に向けて計ったようにつまらなくなっていくという、いつものエメリッヒ作品。お膳立てはいいんだけど、ドラマをやりきる演出力がないということなのだろう。作品解説若手スタッフ多数起用公開当時は「構想12
(1999年 アメリカ)諜報員の男が、サイコキラーの女のストーカーになるという、着想の時点では面白そうな話なのに、ミスキャストやら細部の詰めの甘さやらで、違和感しかない映画になっている。アシュレイ・ジャッドは魅力的に撮られているので、美人を
(1997年 アメリカ)アクションスリラーの中では一番かもしれないほど好きな映画。世間一般からはほぼ忘れ去られている作品だが、圧巻の構成力と素晴らしい演技力に支えられた傑出した映画だと思う。感想おすぎと私が愛した映画高校時代に金曜ロードショ
(2002年 アメリカ)ドラゴン、文明崩壊後の世界、クリスチャン・ベールと、男子の好きなものがぎっしり詰まった作品のはずが、驚くほど盛り上がらずに終わった企画倒れ映画。好きなものをいくつ積み重ねても、面白さが数倍になるわけではないということ
(1989年 アメリカ)日本へのリスペクトが感じられるハリウッド大作ながらも、バディ刑事ものとしては類型的すぎるメインプロットや、主人公ニックの物語が脆弱すぎることなど、明らかな弱みもある凡作。日本人以外が見ると、きっとつまらないと思う。作
(1997年 アメリカ)90年代のサイコスリラーブームの折に製作された駄作の一つ。脇役では魅力的なモーガン・フリーマンも主演になった途端に精彩を欠くし、主人公アレックス・クロスの異能が筋書きに生かされていない。そしてとある事情から、吹替版で
(2003年 アメリカ)刑事ものとしてもサスペンスとしてもコメディとしても中途半端で、全部一緒にやろうとして何一つモノにならなかったという作品であり、暇つぶしであっても見るんじゃなかったと後悔した。感想駄作・オブ・駄作公開当時からめちゃくち
以前から気になっていたドルビーアトモスを我が6畳間に導入したので、そのプロセスについて備忘的にまとめてみた。Google DiscoverにしてやられるGoogle Discoverは恐ろしい仕組みだ。なぜなら、ほんの些細な興味でも本格的な
(1995年 アメリカ)最低映画の称号を欲しいままにする作品だが、腰を据えて見てみるとそんなに悪くない。エンタメ業界の魑魅魍魎をかなり極端な形で描いた作品で、一定の真理を突く鋭さはある。作品解説『氷の微笑』トリオ再び『氷の微笑』(1992年
(2022年 アメリカ)並みの大ヒットどころでは回収できないというシャレにならない製作費を投じた大作中の大作であり、金とこだわりを炸裂させた映像美は圧巻の一言だった。ただしお話自体は前作とほぼ同じなので、映画館以外で見るとすんごいつまんない
(2022年 アメリカ)『アバター2』に関しては凄い凄いという評判の一方で、各地で機材トラブルが多発している。運悪く私もそのトラブルに巻き込まれて初日に観る機会を逃したので、備忘的に当日の様子を書いておく。アバター2への思い『アバター』(2
(1982年 アメリカ)古典のリメイクだが雰囲気作りに全力を投じたのか、ショックシーンは少ないし、ドラマは盛り上がらない凡作だった。主演のナタキンは素晴らしかったが。作品解説往年のホラーのリメイクホラー映画の古典『キャット・ピープル』(19
(1989年 オーストラリア)海洋サスペンスの一作で、犯人の設定など首を傾げざるを得ない点はいくつかあるものの、まぁそれなりには見ていられる水準には達しています。若い頃のニコール・キッドマン(撮影開始時点で19歳)を堪能できる作品ではあるの
(1997年 アメリカ)ホワイトハウスの陰謀に若い大統領補佐官とジャーナリストが挑むという大風呂敷広げまくったポリティカルアクションなのですが、持たざる主人公でも太刀打ち可能なよう陰謀側の行動がユルユルになった結果、どうしようもなく緊張感の
極限にまで追い込まれた主人公の元に到着した救援。アクション映画においても特に盛り上がるくだりだが、そんな中でも最高に素晴らしかった作品をピックアップして紹介したい。かっこよかった救援シーンジュラシック・パーク(1993年)/千両役者T-RE
(2017年 アメリカ・中国)中国の時代劇×モンスターパニック×マット・デイモンという闇鍋映画。最後まで絶妙なブレンドには至らなかったので、映画としての出来はイマイチと言える。しかし巨匠チャン・イーモウの持てる技術を駆使した見せ場の迫力は圧