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2019/05/05

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  • 「学び」と「考える」の両方がなければならない:論語に学ぶその3(学んで思わざれば則ち罔し。思うて学ばざれば則ち殆し)

    コンサルティング業界は一般的に優秀な人材が集まる場として認識されている。実際その通りだとは思うし、いわゆる「つかえないおじさん」的な社員はいない(そもそも40代以上はぐっと減り、役員でもない限り50代はいない業界ということもあるが)。 が、しかし「過去の経験だけで食っているな」「特定のソリューション知識をただ単に切り売りしているだけだな」と感じる人もいるし、また「もっともらしいことを言っているけど論理的な裏付けがないな」と思ってしまう人も、少なからずいる。ただそれでもクライアント企業に対して「売れて」いるわけであるし、人材の質、より正確に言えばランクに対する人材の質のバラつきはチーム編成でカバ…

  • 瀧本哲史氏を偲ぶ書評:僕は君たちに武器を配りたい

    昨日2019年8月16日に、スタートアップ企業を対象としたエンジェル投資家、作家、京都大学で「起業論」を教える准教授として知られる瀧本哲史氏の突然の訃報が流れました。lightingup.hatenablog.com 自分自身の話になりますが、実は自分は瀧本氏の教える京都大学出身でして、一般教養で瀧本先生の授業を受けていたこともあり、また先生の書かれた書籍「僕は君たちに武器を配りたい」は新卒での入社先にベンチャー企業を選んだ自分の背中を強く押して、そして支えてくれた一冊でもあり、今回の訃報は本当に残念でなりません。 学生時代の自分を支えてくれた一冊 瀧本先生の教えや書籍に書かれていることは、ま…

  • 訃報:エンジェル投資家兼人気作家の瀧本哲史氏が死去

    突然の訃報です。 エンジェル投資家・京大客員准教授・作家の瀧本哲史氏が47歳という若さでお亡くなりになられたとのニュースが流れており、驚きを隠せません。 www.huffingtonpost.jp 東京大学卒。同大大学院助手を経て、マッキンゼーという輝かしい経歴だけでなく、マッキンゼー卒業後はスタートアップに投資し支援する「エンゼル投資家」として活躍しながら、作家としても「僕は君たちに武器を配りたい」「武器としての交渉思考/決断思考」「戦略がすべて」などのマッキンゼー投資家としての経験、そして瀧本氏独特の鋭い洞察と論理展開に基づく人気のビジネス書を数多く執筆するなど、若くして幅広く大活躍されて…

  • 物事の本質を捉える:お盆に考える「色即是空 空即是色」

    お盆なので仏教ネタを。 言わずと知れた有名な「般若心経」の中の、これまた有名な一説である「色即是空 空即是色(しきそくぜくう くうそくぜしき)」。このフレーズは聞き覚えがあるという方も多いのではないだろうか。 意味としては、まず漢文を訓読文にすると、「色はすなわちこれ空」 「空はすなわちこれ色」 となり、もう少し平たく言えば、 「色とは、空」 「空とは、色」 となる。 そのため、「色即是空 空即是色」を理解するためには、「色」と「空」とは何かを知る必要がある。 「色」とは何か。「空」とは何か Wikipediaを見てみると、次のように書いてある。 色(ルーパ)は、宇宙に存在するすべての形ある物…

  • 書評:ニュータイプの時代 〜 「意味」の重要性の増す時代を生き抜くために

    面白いブログ記事があった。GoogleやAppleなどの新興IT企業がそれほど戦略コンサルティングファームを利用しないのはどうしてか、という考察だ。 digitalbizpro.hatenablog.com 挙げている理由は3点。 戦略自体の重要性が低い 実行力(言い換えれば戦略ではなく「戦術力」)に重きを置いている 戦コンのケイパで欲しいのは「地頭の良さ」だけで、それなら卒業生を雇った方が早い・安い この戦略自体の重要性が低いというのは、記事でも言及されているがGAFAはすでに優れた戦略を持っているという面と、新興IT企業たちにとって重要な「技術の栄枯盛衰」の見極めをコンサルティングファーム…

  • 自分の強みを知る方法:ドラッカーのフィードバック分析とストレングスファインダー

    これまで行なってきた系統のプロジェクトとまったく異なる性質のプロジェクトにチャレンジすることになり、最近これまで以上に忙しい日々を過ごしてる(そのためブログ更新頻度も著しく低下してしまった)。 だが幸いにも、キャッチアップというか、新しいことを学ぶのは好きであるとともに得意なので、なんとか勘所を掴めてきたところである。 そこで、ふと思った。 強みを活かす人生と、弱みを克服する人生、どちらの方が満足のいく人生なのだろうか。 基本的には強みを活かすことが大事 一般的には、強みを活かすことが大事だとされているのではないか。ドラッカーも次のように強みを活かすことの重要性を様々な言葉で語っている。 何事…

  • 生きていることそのものを噛み締める 〜 淡きこと水のごとし:安岡正篤の教えその3

    びっくりするぐらい中身の無いどうでも記事がプレジデントオンラインに掲載されていた。 オッサンは会議用途で炭酸飲料を買う傾向があり、若者は水を買う傾向だそうだ。 打ち合わせや会議などをおこなう際、その場でもっとも年齢の低い若手がペットボトル入りの飲料を人数分買ってくる姿は、ビジネスにおける定番の風景のひとつだろう。 だが、こうした場面で「どんな飲みものを買ってくるか」が原因の“世代間断絶”が発生している、という声を耳にした。 50代の男性カメラマンが、取材先でこうぼやいていたのだ。 「撮影の合間、アシスタント(20代)に人数分(10人弱)のドリンクを買いに行かせたら、ミネラルウォーターばかり買っ…

  • 恋愛や婚活にも使えるマーケティング手法「STP分析」

    マーケティング用語にSTP分析という言葉がある。 マーケティングの大家であるフィリップ・コトラーの提唱した理論で、業種業界会社規模問わずに利用できる考え方で、ビジネスだけでなく私生活を戦略的に生き抜くためにも活用できる優れたフレームワークである(例えば転職活動とな婚活でも使える考え方だ)。 STP分析とは STP分析とは、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの3つの頭文字からなる。 https://deepvisionlab.jp/branding-positioning/ Segmentation セグメンテーション:市場を細分化し標的にする市場を決定する Targeting …

  • 論語から読み解くリーダーシップに必要な要素:論語に学ぶその2

    自身の学びの意味も合わせて、実践的な教えである論語をビジネスに活かす方法を取りまとめており、今回は第2弾としてリーダーシップのあり方を考えてみた。 なお前回の投稿はこちら。 lightingup.hatenablog.com 論語に「民は之を由らしむべし。之を知らしむべからず」という言葉がある。 子曰、民可使由之、不可使知之。 民は之を由らしむべし。之を知らしむべからず 民にすべてを教えることは難しく、信頼させるべきである、という意味だ。 少し補足すると、はじめの「べし」は命令、後半の「べからず」は不可能的推量と断定を一にした意味の助詞で禁止の助動詞ではないのだが、「知らしむべからず」を誤訳し…

  • コンサル男子は料理が好き!?美味しい焼きそばの作り方

    土日のお昼は焼きそばを作ることが多い。理由は単純で、簡単に作れるさら。 そしてせっかく作るのであれば、美味しく作りたいと思い試行錯誤を繰り返し、かなり美味しい焼きそばを作れるようになった。 なので今回は、焼きそばを100回以上作っている身として、これまで調べたり実践して得た「美味しい焼きそばを作るコツ」を伝授しようと思う。 美味しい焼きそばの作り方 麺は水洗いし、先に焼く 一般的な市販の麺は油でコーティングされており余計な味・においがするのでまずそれを洗い落とす。そしてその後麺を一度焼いてしまう。 そうすることで、臭みをとり、麺自体を美味しく香ばしく仕上げることができる(麺に焦げ目が欲しい人は…

  • 雑巾掛けのできる掃除ロボットブラーバをオススメする理由

    ルンバで有名な iRobot が掃除機ではなく拭き掃除ロボットシリーズ「ブラーバ」の最新モデルを発表し、本日から販売開始とのこと。 www.irobot-jp.com 私は去年の夏頃にお掃除ロボットを欲しくなり複数製品比較検討したのだが、結果としてお掃除ロボットではなく拭き掃除ロボットのブラーバに行き着いた。 拭き掃除ロボットはどういうものかというと、下の画像の通りゴミを吸うのではなく、専用のシートを使って床を拭いてくれるロボットだ。 なお上の写真の通り水を吹きかけながら拭き掃除するブラーバジェットと、吹きかけはない無印のブラーバがあり、私は後者を購入し、愛用している。 ルンバではなくブラーバ…

  • 外資コンサル流タスク管理は「完了基準」を考える

    次のプロジェクトの実行計画・スケジュール・タスク作成を今行っているのだが、それに関連して失敗しない計画作りの勘所をお伝えしようと思う。 プロジェクト管理ツール WBS コンサルティング業界や、またはSIerさんなどのプロジェクト単位で働く企業では、WBSというプロジェクト管理ツールが使われるケースが多い。 WBSとは「Work Breakdown Structure」の略称で、プロジェクトにおける必要な作業(Work)を切り分けて(Breakdown)、それを構造化(Structure)したものを指す。 イメージで言えば、「何を」「いつまでにするのか」を管理するToDoリストに「誰がするのか」…

  • アラサーですがいまだにセカイ系が好きです

    新海誠の天気の子が公開された。たぶん、近々見に行くと思う(ので本投稿は天気の子のネタバレ無しです)。 ただ、ネットで評判を見てみると、つまらないという意見もちらほら。 でも数字だけならば、出足は君の名よりも順調のようだ。 初日3日間で『君の名は。』対比128.6%となる16億円超えの興行成績を記録したことが分かった。 www.cinemacafe.net ではなぜ賛否分かれたり、つまらないという意見も多いかというと、きっとセカイ系を嫌いだという人、受け付けないといつ人が一定数いるからかもしれない。 セカイ系とは? オタク用語なのでいらない方も多いと思うが、2000年代に生まれたアニメや漫画、ラ…

  • 主体的に生きるということ:「7つの習慣」と「夜と霧」と「東洋思想」

    読書の面白さの1つに、様々な書籍を読んでいると、時代や洋の東西、ジャンルが違っていたとしても、共通した考えや意見・主張を見つけられることが挙げられる。そういったものは「普遍的な教え」である可能性が高いとともに、一方でそれれはそれぞれ異なった書き方や切り口、文脈で説明してくれているわけであるから、多面的に学び取ることもできる。 今回は、そのような「普遍的な教え」だと思われる『主体的に生きる』ことについて、まとめてみたい。 主体的に生きるということ 主体的に生きるとは、自分で物事を選択し、行動していくということだ。 現状に対して言い訳をせずに何事も「自分ごと」と捉え、自らの行いの責任を自ら引き受け…

  • プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)の勘所と活用方法

    プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)というビジネスフレームワークをご存知だろうか。 ボストンコンサルティングが提唱しGEが活用したことで非常に有名になったフレームワークなので、名前を聞いたことがある、またはどういうものなのか知っている、という方も多いのではないだろうか。 簡単に説明すると、主に複数事業を運営する企業が事業の選択と集中の意思決定の道具として使われるツールであり、縦軸「市場成長率」と横軸「相対的な市場シェア」のマトリックスで自社の事業を整理する方法である。 各事業は市場成長率の高低とシェアの高低の4マスのいずれかにプロットされることになるが(なおバブルチャートにして売…

  • 世代間の一票の格差は最大3.7倍!若者よ、選挙に行こう!

    日曜日は参議院選挙の投票日である。 みなに等しく付与される投票券だが、人口と投票率の違いにより、20代と60代とでは、3倍も票の重みに格差があるのはご存知だろうか。 3倍の差。これは選挙においては壊滅的な差をもたらす。シンプルに言えば、20代と60代だけを切り取ると、20代1人と60代3人で多数決をしているようなものだ。 どうあがいても、勝てるはずがない。 実際の数字を見てみよう 以下は 直近の国政選挙であるH29年の衆議院選挙での投票率と、最新の人口であるH30年6月の人口をもとに試算した、次回の参議院選挙でも同様の投票率だった場合の年齢別の投票数と、一番ボリュームのある65-69歳の投票数…

  • 素して行い自らを得る:論語に学ぶその1

    論語が好きな身として、前々から論語をテーマにしたブログを書きたいと思っていた。 新一万円札の顔になる渋沢栄一を引き合いに出すまでもないかもしれないが、論語を愛読する人は政治の世界でも経済の世界でも多く、またリーダー研修でも題材として使われもしており、21世紀の現代でも普遍的に読み継がれている実践的な書物である。lightingup.hatenablog.com 私も好きな言葉がいくつもあり、ブログをはじめたのであれば紹介したいなと考えていた。しかしながら一方で、論語を語れる程の知識や経験をまだ持ち合わせていない身である。あくまで、論語がちょっと好きで、ちょっと知っているだけだ。 そのため、自分…

  • セミナー/研修講師の心得とテクニック

    職業柄人前で話をしたり会議のファシリテートをすることが多いのだが、それだけでなく、キャラも関係しているかもしれないが、私は社内外に対しセミナー/研修講師やワークショップ主催者として駆り出されて何かを伝えたり教えることがよくある。 経験値としては、規模感は数名〜30名程度で、講義形式で知識を教えるというよりも、ハンズオンで一緒に何かを行うという形式が多い。テーマはお客さんの業務プロセス変更に再してのトレーニングだったり、ユーザーサイドのちょっとしたテクノロジカルなツールの研修だったり、業務改善スキル習得のためのワークショップだったり。 「高度に専門的なことを教える」というよりも、「ちょっとだけ専…

  • 最新の SaaS(Software as a Service)事情

    NewsPicで面白い記事を見つけた。(Sponsored記事のため最後は求人広告やイベントに繋がるので、その点悪しからず) 「最新SaaS事情」と題され、インターネット経由で提供されるサービスであるSaaSをクライアントリレーションの文脈で「嘘のない、最高のビジネスモデル」と斬新な切り口で称し、解説している。 以下は記事のリード文の引用。 昨今よく耳にする「SaaS(Software as a Service)」。直訳すれば「サービスとしてのソフトウェア」、つまりは「インターネット経由で提供されるソフトウェア」のことだが、その真価を説明できる人間がどれほどいるだろう。「SaaSは嘘のない、最…

  • 祇園祭に、京フレンチ

    完全にただの食レポです(レポとも言えない、ただの感想・・・)。 三連休利用してコンチキチンを聞きに京都の祇園祭に。 (あまり良い写真撮れなかった) ディナーは川床で風情を味わいたいと思いつつも雨がリスキーなので辞めておいて、せっかくなので美味しいものを食べたいと思い、知り合いが薦めてくれた「祇園びとら、」という京フレンチのお店にお邪魔してきた。 祇園の町屋などが並ぶ一角にひっそりと門を構える、小ぶりな隠れ家的なレストラン。 まずはアミューズから。 手前からキス、カンパチ、エビとつぶ貝、奥はマッシュルーム+イカ。旬の魚介を少しづつ楽しめる構成。和のお皿もいいね。 続いて前菜はオープンサンド。左手…

  • 書評:「Insight ー いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力」が教えてくれたこと

    巻末付録まで含めると500ページを超える大作「Insight ー いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力」を読み終えたので感想を。 帯に書かれているキャッチコピーは、 『成功と失敗を左右する、最も重要なのに最も見逃されている要素、「自分を知る力」』 『仕事での成果や良好な人間関係、その鍵は「自己認識」。自分に対する思い込みを乗り越え、気づきを行動に変える方法とは?』 就活では「自己分析」をやらされるが、それ以外ではなかなか自分自身を振り返る場はないのではないか。しかし、誰しもが必要とは思っているであろう「自分を知る」ということ。 筆者は「自分を知る力=自己認識力」について…

  • 生活の安定のための最低賃金アップの議論は明らかに論点が間違っている。論じるべきことは、いかに生産性を上げるかだ

    興味深く、かつ鋭いコラムがあった。 首都圏青年ユニオンの事務局次長として労働問題に取り組んでいる方の記事だ。なおこのコラムの著者は1995年生まれらしい。素晴らしい若者だ。 4割超の人が最低賃金水準で働く現実。最賃はもはや家計補助賃金ではない hbol.jp 要点は以下の通りである。 まとめ:最低賃金をめぐる従来の「常識」が通用しなくなってきている今、「生活賃金=最低賃金」とするために、最低賃金を1,500円にするべきである かつて最低賃金、またはその付近の賃金で働くのは、家計補助のための主婦のパートや学生アルバイトが中心であった しかし最近では、最低労働賃金付近の従業員が激増しており、「最低…

  • メールにおける FYI (For Your Information) の使い方に物申す

    転送されてきたメールを開くと「FYI」とだけ書かれていることがある。 この FYI という単語。For Your Information の略で「ご参考までに」という意味である。 英語の略称なので、外資系企業やグローバルにビジネスを展開している企業であれば日常的にメール転送時などに使われていることもあると思う。実際、私も前職のベンチャーでは見かけなかったが、コンサルティングファームに転職してからこの表現を知った。なお内資の客先でもメールで使われているのを目撃しているので、外資系企業だけの独自文化でもなさそうだ。 さてこの FYI だが、正直なところ、「FYI」とだけ書かれた転送メールが送られて…

  • 採用面接で面接官は何を見ているのか(3)過去・現在・未来の一貫性

    夏休みが近づき、21年卒大学生/大学院生向けのサマーインターンのエントリーや選考も本格化してきたであろう。 私の所属するコンサルティングファームでは、コンサルタント・シニアコンサルタントが10〜15分程度の1次面接の面接官を担当し、私もこれまで何回か担当してきた。その経験を踏まえ、面接官がどういう視点で面接を行なっているのかを取りまとめようと思う。 なお全3回構成のうち今回は最後の第三弾。第一弾ではコミュニケーション力を「自分が言いたいことを話すのではなく、相手が聞きたいことを話すこと」と定義しまとめ、 lightingup.hatenablog.com 第二弾では「結果ではなくどのように達成…

  • 採用面接で面接官は何を見ているのか(2)定量情報に興味はない。結果ではなくプロセスを語れ

    夏休みが近づき、21年卒大学生/大学院生向けのサマーインターンのエントリーや選考も本格化してきたであろう。 私の所属するコンサルティングファームでは、コンサルタント・シニアコンサルタントが10〜15分程度の1次面接の面接官を担当し、私もこれまで何回か担当してきた。その経験を踏まえ、面接官がどういう視点で面接を行なっているのかを取りまとめようと思う(全部で3回構成を考えており、今回は第二弾。第一弾ではコミュニケーション力を「自分が言いたいことを話すのではなく、相手が聞きたいことを話すこと」と定義してみた。興味のある方は下記ご参照ください)。 lightingup.hatenablog.com な…

  • 相手が「聞きたい」と思っていることを話すための方法

    一昨日に、採用面接を題材に「ビジネスのコミュニケーションにおいては、自分が話したいことではなくて、相手が知りたいことを話すのが大事」と書いたのだが、 lightingup.hatenablog.com そうしたところ「相手が知りたいことを話せる人は稀有な存在」というコメントをいただいた。 採用面接で面接官は何を見ているのか(1)コミュニケーション力とは? - 点灯夫のように生きよう 〜 外資系コンサルタントの小さなつぶやき いやー、ビジネスの場においても相手が聞きたいことを話せる人ってのは稀有な存在。 2019/07/05 01:07 b.hatena.ne.jp そのような指摘を頂戴し、確か…

  • 採用面接で面接官は何を見ているのか(1)コミュニケーション力とは?

    多少のズレはあると思うが、21年卒大学生/大学院生向けのサマーインターンのエントリーや選考が始まったのではないだろうか。(ちなみに一番若い大学3年生は1998年生まれ!信じられない!) 私は新卒コンサルではないので各社の新卒採用フローをよく知らないのだが、多くのコンサルティングファームはサマーインターンで一定数の内定を出すらしい。 コンサル第一志望の人であれば、早くも学部3年生/修士1年生の夏に就職先が決まり、就活終了となるわけである。 さて、私の所属するファームでは新卒採用の一次面接の面接官はシニアなコンサルタントとシニア手前のコンサルタントで行っており、私も人事から依頼を受ける場合がある。…

  • コンサルティングファームも事業会社

    今日はちょっとした小話を。 よくコンサルティングファームではない会社を、実業を行っていないコンサルと対比して事業会社と呼ぶ。 しかし私は最近「事業会社」という言葉をあまり使わなくなった。 そのきっかけとなったのは、とある社内での飲み会だ。私の所属するファームのパートナー(割と偉い方のパートナーさん)と話していた時に、月並みな質問だったがそのパートナーに「これまで事業会社に移りたいと思ったことってなかったのですか?」と聞いてみた。※コンサルティングファームでパートナーとはファームの共同経営者を指す。端的に言えば会社の経営者のことだ すると、ちょっと予想外の答えが。曰く、 「フィールドを変えるなら…

  • 表現方法をもっと磨きたい ~ 他の方々のブログを通じて

    昨日ブログを開設して2ヵ月たった感想を書いたが、少しその補足を。 lightingup.hatenablog.com インプットする力、思考する力、アウトプットする力がそれぞれ向上したと書いたが、正直「アウトプットする力」自体はそれほど変わっていないと認識している。 より正確に言うと、インプットする力や思考する力が伸びたので、結果としてアウトプットの質は向上していると思う。しかし、自分で何かを表現するという点に関しては、正直大きな変化を感じていない。 特にブログ開設にともない他の人のブログを見る機会が増えるにしたがい、自身の表現力の乏しさを痛感している。 ということで、ここからは私が日々チェッ…

  • ブログを開設してから少し賢くなったと思う:意図的戦略と創発的戦略

    このブログは令和が始まった日に開設した。 ブログを書き始めてからちょうど2ヶ月経ったわけだが、1つ大きな変化が現れている。 最近、以前と比べて賢さレベルが上がっている気がする。 どういうことか、コンサルらしくインプットする力、思考する力、アウトプットする力の3つのポイントに添って、過去の記事を整理しながらまとめるとともに、最後にそこから言えることを考えてみた。 インプットする力 この2か月で事象から得られるインプット量が増えたと感じている。 これは、単に読書量が増えたとか、調べる量が増えたとか、それだけの話ではない。 日々の生活の中で物事を見るメッシュが細かくなったというか、ブログネタは無いか…

  • スマートロック Qrio Lock を購入した理由:人は何かの課題を解決するために購入の意思決定をする

    最初にオチを言ってしまおう。 昨日 Amazon で購入したスマートロックの Qrio Lock が届き、さっそく使っている。玄関の鍵がオートロックになった!凄い!クール! しかし私がスマートロックを購入した理由は少し変わっている。それは、夫婦円満のためだ。 スマートロックってご存知ですか? さてみなさんそもそも「スマートロック」というものをご存知だろうか? ガジェット好きの方はご存知かもしれないが、まだ一般的な言葉とはなっていないので、知らない方も多いだろう。 最近いろいろなものがどんどんスマートフォンに集約されているが、スマートロックはスマホを家の鍵にしてしまう、とてもクールなアイテムだ。…

  • コンサルタントは常駐先で聞き耳を立てている

    プロジェクトが始まると、コンサルタントは客先に常駐することが多い。 クライアント企業に社員登録してもらってPCやらアカウントやら入館用のカードも用意してもらい、クライアント企業の社員のように毎朝出社する。場合によってはクライアント企業の名刺まで用意してもらって、他社との会議にコンサルの身分隠して出席することもある。 さてこの常駐には多くのテーマやネタが潜んでいるが、今回はどこで仕事をするかという点に注目したい。 常駐の2つの形式 常駐場所には大きく分けて、2つのパターンがある。 まず1つはどこか会議室を長期間お借りし「プロジェクトルーム」てして占有させてもらうパターン。※会社によってはコンサル…

  • 抽象的な方針は超具体的な話まで落とし込まない限り、現実は何も変わらない

    先日、抽象的思考と具体的な思考を行き来することで、思考を深めていく方法を書いた。 lightingup.hatenablog.com これは、自分の頭の中で思考を深める時だけでなく、人とディスカッションする時であっても有効だ。 経営コンサルタントという職業柄、クライアントと抽象的な議論を行うことが非常に多い。何かの方針だったり、あるべき姿だったり、テーマは様々である。 こと私に関しては、正直クライアントとの抽象的な議論を抽象的なまま進めるのは苦手である。中には抽象論でどんどん話を進め、かといってそれが妄想ではなく現実味というか、語っていることは抽象論だけれども強固な論理やFactに裏付けされ、…

  • 伝わる資料・スライド作成のためにコンサルタントが必ず行うこと

    経緯コンサルタントの仕事とは、一義的にクライアントの経営上あるいは業務上の課題を解決することである。 しかし、課題解決というものは短期的には目に見えないものであることが多い(仮にシステム導入だとしても、システム導入=課題解決ではない)。そのため、コンサルタントの仕事ではほとんどの場合において報告書などの資料作りがセットとなっており、たいていの場合は資料こそが成果物となる。 また資料は最終報告書だけではなく、提案書に始まり、定期的に行われる定例会や、プロジェクト中の論点を議論するためのディスカッションペーパーだったり、クライアントが中で内覧や稟議を通すための資料だったり、場合によっては社内説明会…

  • 幸福学第二弾:動きに多様性のある組織の方が幸福度は高い

    先日「幸福学」に関する投稿をしたが、その後ネットで興味深い記事を見つけたのでもう少し考察を進めてみようと思う。 ※幸福学に関する投稿はこちら。幸せな従業員は創造性が3倍高く、生産性が30%高いと言われており、労働人口の減少やイノベーションの必要性が叫ばれている現在、注目を集め始めている考え方だ lightingup.hatenablog.com 幸せな組織のために必要なこと、必要な人 紹介したい記事は、みなさんご存知星野リゾートの星野佳路氏と日立製作所の研究開発グループ技師長矢野和男氏の対談記事だ。 www.foresight.ext.hitachi.co.jp 星野リゾートはフラットな組織や…

  • 「幸福学」について経営コンサルタントとして真面目に考えてみた

    幸せな従業員は、不幸せな従業員よりも、創造性が3倍高く、生産性が30%高い。欠勤率が低く、離職率が低く、組織を助け、外交的で、知的で、創造的で、情緒が安定し、健康的であり、長寿でもある。(心理学者ソニア・リュボミアスキー、ローラ・キング、エド・ディーナーらの研究) 最近書店やネットの記事などで、「幸福学」という学問、考え方を目にすることが増えたと感じる。冒頭に書いた通り、幸せな従業員は「創造性が3倍高く、生産性が30%高い」そうだ。 なお今回の記事を書くにあたり、主に以下の書籍をインプットとし、そこに自分自身の考えを交えながらアウトプットしている(書籍の紹介は一番最後に)。 「幸福」の定義 ま…

  • 最強である一方で最も軽視されているフレームワーク「5W1H」:当たり前のことを当たり前にやることは難しい

    5W1Hは誰でも聞いたことがあるとがあるだろう。いつ(When)、誰が(Who)、何を(What)、どこで(Where)、どうして(Wht)、どうやって(How)の頭文字をとったものだ。 この基本的すぎるかもしれない、また今更かよと思われるかもしれない5W1Hだが、個人的には仕事をする上での最強のフレームワークだと思っている。 シンプルであり、汎用性が高く、どんなシーンでも使えるフレームワークは他に思いつかない。 敢えて弱点を挙げると、5W1Hはどちらかというと網羅性を担保するための考え方なので、深さの議論に向かない点。ただしこれは How を細かく定義することでカバーできる。 もう一つの弱点…

  • 外資系コンサルタントあるあるネタ10選

    社内の飲み会に時間通りに行くと誰もいない 飲み会の日の方がむしろ早く帰れる(二次会に行かない場合) MECEという言葉はちょっと恥ずかしいからあまり使わない どんな時間でも誰かしらはスカイプオンライン 将来を決めきらずモラトリアムの延長でファーム入りした人が結構多い プロジェクト内でマニアックな Excel のショートカットを教えあう ポイントは3つと宣言し、話しながら3つ目を考える なんでもマトリックスで整理し始める ミーティングはホワイトボードに何か書かないと気が落ち着かない プライベートでも頼まれてもないのに課題解決しようとして女性からひんしゅくを買う ブログ開設50個目記念でネタ投稿。…

  • 「顧客視点で語っている」と相手に思わせる小手先のテクニック(でも意外と本質論かも)

    「顧客視点に立て」「クライアントの立場で考えろ」 よく聞く言葉ですね。営業やマーケターであれば提案時に口酸っぱく言われるでしょうし、コンサルタントもクライアントに納得して動いてもらわなければ現実は何も変わらないので、こちらからの視点だけでなくクライアント視点で考えることはとても大事なことだ。しかし、せっかくクライアント視点で考えてても、説明(資料やプレゼンテーション・コミュニケーション)で伝わなければ意味がない。そこで、小手先かもしれないが「クライアント視点で語っている」と相手に「思わせる」テクニックを紹介したい。 なお本質的には、あまりにも酷いプレゼンテーションでもないかぎり、相手企業のこと…

  • 部下の育成と仕事の成果を両立させる仕事依頼術

    先日紹介した成長を加速させるために学びを「質と量の面積」で考えるの思考法がなかなか評判が良かったようなので、その考え方が書かれていた『BCGの特訓』という書籍からもう1つ、自分自身の仕事に役立った考え方・仕事術を紹介しようと思う。それは、「育成」と「成果」は両立するという考え方とそのための方法論だ。 なおこの考え方は、先輩社員や上位者だけでなく、仕事を受ける若手にも「賢い仕事の受け方」ができるようになるための助けになるはずなので、ぜひ知っておいてもらいたい。 ※学びを「質と量の面積」で考えるの思考法はこちら lightingup.hatenablog.com はじめて下位スタッフを任された時の…

  • 渋沢栄一と「論語と算盤」:論語で世の中を変えていきたい

    少し前に、お札の肖像画が変更になるニュースが流れましたね。 中には「渋沢栄一って誰?福沢諭吉の方が有名じゃないの?」と言っている人もいたようですが、そこは因果関係が逆で、ロジカルに考えると一万円札の肖像画だったから福沢諭吉の認知度が高いのではないかと思っています。 ※ロジカルに関しての投稿はこちら lightingup.hatenablog.com 福沢諭吉にしても、学問のすすめをちゃんと読んだことのある人はどれだけいるのでしょうか。恥ずかしながら、僕は福沢諭吉の書物を読んだことはないです。 一方で、渋沢栄一の書物でしたら、現代語訳版や解説付きではありますが、本棚を眺めると何冊か読んだことがあ…

  • 新人・若手ビジネスパーソン必見!「成長」のためには学びの「面積」を広げよう

    成長のためには「バッターボックスに立て!」「打席数×打率だ!」という意見をよく聞きますね。みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? 余談ですが、この手の例えは多くの場合野球ですよね。ここ数年では世の中の人気はサッカーが野球を逆転したという人もいますが、この手の比喩表現にサッカーが使われることが少ないということから、いまだに野球で例えられた考え方はもしかして時代遅れなのでは?とも思えてしまいます。 そして実際、個人的にはこの考え、片手落ちだと考えています。 バッターボックスに立ってバットを振っているだけでよかったのは、野球人気絶頂期の、かつての右肩上がりの成長時代。モノを大量生産し…

  • 外資系コンサルタントが愛用する PowerPoint ショートカット30選

    コンサルティングファームの中の人や元コンサルの人と一緒に働いたことのある方はもしかしたらご存知かもしれませんが、コンサルタントは Excel や PowerPoint 操作時にほとんどマウスを使いません! 資料作成時にマウスを駆使している人がいたら軽蔑の眼差しで見られてしまうような環境です。僕もこれまで新人に何度「そのショートカット研修で学ばなかったの?」と嫌味を言ってきたことか・・・ でもなんでそこまでショートカットにこだわるの? 単純に、そちらの方が効率が良いからです。こだわっているのはショートカットを使うことではなく、生産性。ではどう効率が良いのか、具体的には以下の3つのポイントに分解し…

  • 自己レビューの効果的な方法はいかに良質な Key Question を持てるかどうか

    自己レビュー、またの名をセルフレビュー。 コンサルタントは作成する資料こそが自分たちの唯一の成果物になるので、厳しいチェックが行われます。そのためいきなり上位者に持っていくとボコボコにされますので、多くの人は自分自身でチェック、つまり自己レビュー/セルフレビューを行います。 程度の差はあれ、このようなことは皆さんも行うことでしょう。仕事で自分作ったものであったり、ブロガーさんでしたら自分の投稿しようとしている内容、学生さんでしたらテスト時の答案、はたまた大上段に構えれば自分自身の人生そのものとか。見直すべきもの、振り返るべきものはたくさんありますね。 僕は自己レビューが苦手です さて、僕自身は…

  • 最小の労力で最大の成果を得るという考え方に馴染みのなかったこれまでのワークライフ

    今の僕のボス(今年から仕えています)は誰もが知っている有名高校出身で、高校時代に偏差値100以上記録したこともあるという超優秀なお方なのですが、そのボスからの指摘がいつも明確で分かりやすく、日々学びとなっています。 本日もクリティカルなアドバイスを貰いました。 曰く、「徳田さんはいつもクライアントに求められていることに対して120%のバリューで答えていてそれは素晴らしいことだけど、それって本当は100すべきものが分かっていないから、とりあえず120やっているのではないの?」とのこと。 これは痛い指摘!これまでの社会人人生いつもハードワークで期待されていること以上の成果を出すことを心掛けて仕事を…

  • セールスフォースがTableauを買収。データの価値がますます高まる現代において求められる人材とは?

    昨夜驚きのビジネスニュースが流れてきました。 エンタープライズ向けクラウドサービスで最も成功しているといって過言ではないセールスフォースドットコム(以下SFDC)が、データ分析ツール業界でトップクラスの人気・シェアを持つ Tableau を153億ドルで買収するというニュース。153億円ではなくてドルですからね。日本円にして約1.7兆円。 また金額もさることながら、ビッグネーム同士の買収とあって、業界はとてもざわざわしています笑 www.publickey1.jp markezine.jp ceron.jp さて僕個人としては、前職では営業として SFDC の超ヘビーユーザー、現職ではクライア…

  • 思考の三原則 〜 長期的・多面的・根本的に物事を考える:安岡正篤の教えその2

    安岡正篤という「人間学」を掲げる大正〜昭和時代の偉大な思想家・教育者・陽明学者がいます。終戦の詔勅の草案作成や「平成」の元号の考案者とも言われている大哲人で、政界・財界にも多くの影響力を持っており昭和最大のフィクサーとも言われている御仁です。 とあるきっかけがあり安岡正篤の書籍と出会った僕はすっかりその教えに魅了されまして、それ以降安岡正篤先生を心の師と仰いでいるとともに、令和の時代になったとしても安岡正篤先生の教えは変わらず僕らが正しく生きていく上の指針になると信じてやみません。 ということでこのブログでも先生の教えを紹介していこうと思い、本日はその第二回目です。なお前回の投稿はこちらをご覧…

  • 大人向けのレゴブロックで遊ぶ

    子供時代どうやって遊んでいたか。 思い出してみると、圧倒的な時間をレゴブロックに費やしていました。 祖父母の家に遊びに行く度に、今はなきハローマックに連れてっていってもらって、毎回レゴをおねだりしていました。 因みにレゴブロックは子供の知性や創造性、感受性、好奇心などを伸ばすのにも有効と言われているそうですね。統計的には東大生の7割が子供時代にレゴで遊んでいたそうです。 かくいう僕も知的労働の代表格であるコンサルティングファームで今働いていますので、子供時代にレゴばかりしていたことが少しは役になっているのかもしれませんね。 さて、そのようなことを先日ふと思ったら急にレゴが欲しくなり、調べてみた…

  • コンセプトメイキングとストーリーがすべての出発点だという結論にとあるレストランで至った

    良質なお肉をひたすら食べられるお店に行ってきました。 こんなお肉がどんどん出てきて、最後の方は一緒にいた人たちみんなもう食べられないという状態に。 たらふく食べてコースで6,500円。これはリピートしたくなります。 そして何よりも、肉そのものと言いますか、美味しいお肉をお客さんに提供することにこだわっているお店の姿勢をとても好きになりました。 飲食店のセオリーに反しているお店 このお店、通常の飲食店のセオリーからいろいろと逸脱しています。 まず、店の場所が分かりにくい。 駅から遠いわけではないのですが、裏路地のさらに裏と言いますが、Googleマップ+GPSがないと絶対に行き着かないような立地…

  • 自分自身をアップデートし続ける生き方を楽しもう:21世紀に重要視される唯一のスキルは、新しいものを学ぶスキルである

    毎回毎回が新しい仕事。そのために、常に自分自身を、自分自身でアップデートし続けなければならない。 これは非定型業務に従事している人の宿命ではないでしょうか。 もちろん仕事内容によってはあまりアップデートをしなくても大丈夫だったり、培ってきた知識やソリューションデリバリー力でどんな場面にでも対応できる、というケースも多いでしょう。しかし、知識はいつか陳腐化することを考えると、そして変化の流れの早い現代社会を考慮すると、専門性の高い知識でビジネスをしている人であってもそれを更新し続けることは避けては通れない道ではないかと思います。今の最先端のソリューションを極めたとしても、そのスキルだけで食ってい…

  • 具体と抽象を行き来することで思考を深めていく

    こんにちは、コンサルティングファームで働く徳田です。 最近、ジュニアなスタッフと一緒に仕事をする時に「話が抽象的なところで止まってしまっていてもったいないな」と感じることが良くあります。 抽象的な思考と具体的な思考の両方のアプローチが必要 課題を分析する。原因を特定する。打ち手を考える。なんでもいいのですが、MECEという言葉が有名な通り、コンサルティングの世界では抜け漏れのない思考を求められます。 筋の悪いスタッフですと足元の見える所だけから積み上げをして、網羅性の弱い資料を作り、上位者から「これはあなたの思いつきなの?」と突っ込まれます(僕もよくそう言われていました)。 網羅感を出すための…

  • コンサルタント転職希望者へおすすめの書籍10選

    最近コンサルタントネタが滞っていましたので、本日は経営コンサルタントへの転職希望者が読むべき書籍10選を紹介したいと思います。 書籍は10冊紹介していますが、「〇〇を知る」をキーワードに5つのテーマでお送りします。 物語からコンサルティング業界を知る 経営コンサルティングの原理原則を知る コンサルタントの具体的な働き方を知る コンサルタントが身につけるべき基礎しきるを知る 理論を元に自身が歩むべき道の考え方を知る ちなみに、書き終わってから見直してみたら、コンサルタント希望者への「おすすめ」というよりも、「最低限これぐらいは勉強しないと厳しいよ」と思えるラインナップになりました・・・。 本気で…

  • 企業は「転勤したくない若者」とどう向き合うべきか

    "カガクでネガイをカナエル会社"とおぼしき会社がネット上で炎上していますね。 理由はご存知の方も多いかと思いますが、育休取得2日後に転勤の事例が出て、会社と交渉するも取り合ってもらえず、そのまま退職となってしまった男性社員のエピソードが発端です。 詳しくは下記のまとめや元社員へのインタビュー記事をご覧ください。 togetter.com business.nikkei.com 今回のカネカに限定した話ではありませんが、転勤したくない若者は確実に増えているのではないでしょうか。 実は僕の妻も、婚約期間中に会社から転勤の辞令を出され、悩んだ結果退職を選んだ経験の持ち主です。 そういった身内の経験も…

  • 病院入院時の差額ベッド代問題の闇は深そう:病院との効果的な交渉術と業界への問題提起

    昨日病院に入院する際に発生する差額ベッド代に関する投稿を行いました。 lightingup.hatenablog.com その後 Twitter で差額ベット代について調べてみると、「差額ベット代が高かった」「差額ベット代の件で病院と揉めた」「こんな高い差額ベット代支払えるわけがない」などのつぶやきが出るわ出るわ。あとは「治療を早く開始しないといけないので、同意せざるを得なかった」とか。一方で、「大部屋が満床だったから無料で個室に泊まれたー」というツイートも。 見えてきたこととしては、 「満床が理由の場合は差額ベッド代を支払う必要はない」という事実は十分に周知されていない 病院側の対応にも幅が…

  • 入院時の注意点!その差額ベット代、本当は支払い不要では!?@絶賛病院と交渉中

    こんにちは、徳田です。普段はビジネスをテーマに記事を買いていますが、本日は知らないと損をするお金のお話を投稿します。お題は、病院の入院時に大部屋ではなく4名以下の病室を利用する際に発生する「差額ベット代」。 みなさん、大部屋の満床が理由で4名以下の病室を利用する場合は、差額ベット代を支払う必要がないことをご存知でしたか?? 多くの方がご存知ないのではないでしょうか。最近私の妻が4日ほど入院したのですが、かくいう私もこのことを知らなかったです。 都内の病院だったのですが、大部屋が満床のため2人部屋を案内され、差額ベット代は1日1.5万円で4日間で6万円(←治療費とは別のお金です)。決して安くはな…

  • アクセス数に右往左往するのは本末転倒なので心を強く持ちたい。ブログ開設1ヶ月経過しての所感

    こんにちは徳田です。 令和から開始したこのブログですが、いつの間にか開設から1ヶ月が経過しました。 もともと自分を表現したい、自分の考えを発信したいという気持ちで始めたのですが、いざはじめてみるとアクセス数気になり始めてしまうものですね。 アクセス数を気にするのはモチベーションの維持や読者視点を知るためには有意義ですが、アクセス数に固執してしまうのは本末転倒だなというのがこの1ヶ月の所感。 強い心がないとどんどんアクセス数に振り回されてしまうのだろうなと感じていますので、自身の精神を鍛えるのにもちょうどいいかなと思っています。 ※とはいえアクセス数増えると嬉しいのは事実ですので、読者の皆様今後…

  • 蕁麻疹が出るまで働いたら、自分の働く時間のキャパが分かった

    コンサルティングファームの中の人がどれぐらい忙しいのか、気になる人もいることでしょう。ということでちょっとばかしブラック自慢を。 働きすぎによる全身蕁麻疹 去年の夏の終わりごろでした。一時期かなり忙しかった時期がありました。具体的には 朝7時〜8時ごろに出社 会社を出るのは22時〜24時ごろ その後家に帰っても25時〜27時ごろまで仕事 土日も片方はガッツリと仕事(土曜日は一日寝て、日曜出社ケースが多かったです) という時期が1か月続いたことがありました。少なく見積もっても2人分以上働いていた計算... その結果、忙しかった時期はなんとか乗り切ることができたのですが、忙しさが終わって気が緩んだ…

  • 新卒でコンサルティングファームに入るべきではない人

    毎年新卒でコンサルティングファームの門を叩く人はたくさんいます。 高給・ステータス・やりがい・成長できる環境・経営視点・様々な業種業界のクライアント。こういったものに多くの高学歴の新卒が集まってくるのでしょう。 新卒入社してきた人の中には天職のようにフィットしてどんどんプロモーションしていく人もいれば、数ヶ月〜数年で辞めていく人もいます。 個人的には後者の人たちはもったいないなと思いますので(なお後述しますが会社はそれをよしとしている傾向にあります)、新卒でコンサルティングファームに入るべきではない人はどんな人か、僕なりの考えをお伝えします。 優秀なだけの真面目ちゃんにはしんどい職場 結論から…

  • 靴下の左右が合わない問題とゼロベース思考

    みなさんは毎朝、靴下の左右が合わずに無駄な時間を消費することってありませんか? 色は合っていても微妙にデザインが違うとか。 やっとペア揃ったと思ったら片方に穴が空いていたとか(でも靴を脱がなければ分からないからそのまま出社するとか)。 右は黒色で左は濃い紺色だったと出社してから気づくとか。 いやね、洗濯物終わった後にちゃんとペアにして畳んでおけばこの問題は発生しないのですが、でもそれもそれで面倒くさいじゃないですか。。。(因みに我が家は自分の洗濯物は自分で畳むスタイル) 朝の貴重な数分を毎日靴下ペアリングという付加価値の無い作業に当てなければならないのが僕は本当に本当に嫌でして、そこで少し前に…

  • 知識でも見識でもなく胆識を身につけるべし:安岡正篤の教えその1

    安岡正篤という方をご存知でしょうか? 「人間学」を掲げる大正〜昭和時代の偉大な思想家・教育者・陽明学者。終戦の詔勅の草案作成や「平成」の元号の考案者とも言われている大哲人です。 Wikipediaには次のように記されています。 戦後にあっては、自民党政治の中で東洋宰相学、帝王学に立脚し「実践的人物学」「活きた人間学」を元に多くの政治家や財界人の精神的指導者や御意見番の位置にあった。安岡を信奉し、師と仰いだとして知られる政治家には吉田茂、池田勇人、佐藤栄作、福田赳夫、大平正芳など多くの首相が挙げられる。 安岡には政界だけでなく、財界にも多くの心酔者がおり、三菱グループ・近鉄グループ・住友グループ…

  • 書評:「オーセンティック・リーダーシップ」から読み解く今後求め得られるリーダー像(ハーバードビジネスレビューEIシリーズ)

    昨年よりハーバードビジネスレビューでEIシリーズという書籍が販売されています。 EIと言う言葉は初耳の方も多いかもしれませんが、ここ数年で「頭脳指数IQよりも大事なもと」として注目されるようになった、心の知能(EI: Emotion Intelligence)と呼ばれるものです。なおEIではなく、EQ: Emotion Intelligence Quotient と呼ばれることもあります。 本書はそのEIをテーマとした一連のシリーズ「幸福学」「共感力」「マインドフルネス」に続く4冊目の「オーセンティック・リーダーシップ」。 オーセンティック。本物や正真正銘のという意味ですね。 では具体的にどう…

  • スキルアップよりもマインドセットを鍛えよう

    スキルを磨こう。スキルアップしよう。 若いビジネスマンやコンサルタントを目指すような学生さん、またいわゆる「意識高い」人たちにはスキル志向の高い人が多いかもしれません。 ですが、いたずらにスキルを伸ばすことだけを考えるのは危険だと僕は考えています。 スキルだけ高い人の末路 もちろんスキルフルであることはとても良いことだと思います。 でもスキルとは「武器」「手段」にすぎません。 とくに危ないのが、知識やスキルを知るだけで満足したり、特定のスキルだけを磨いて満足してしまう人。そのような人は使われるだけの便利屋で終わってしまわないように注意してもらいたいです。 培ったスキルをどのように使うのか、何の…

  • テクノロジーの進化がもたらす5年後の世界

    数日前に情報処理推進機構(IPA)が衝撃的な調査結果を発表していました。 このままでは5年後には自社の優位性がなくなってしまう 情報処理推進機構(IPA)はデジタルテクノロジーの活用によってビジネス変革を推進する「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の現状や課題を把握する目的で、東証一部上場企業1000社を対象にアンケート調査を実施するとともに、10社には直接インタビューも行った。2019年4月に発表した調査結果によると、回答した92社のうち58.7%が、「デジタルテクノロジーの普及による自社への影響」として「自社の優位性や競争力の低下」を挙げた 「将来的に自社が競争力を維持できる年数」…

  • 「解くべき問いは何か」こそが大事

    コンサルタントの仕事などまさにそうなのですが、非定型業務において大事なことは「解くべき問いは何か」を明らかにすることだと思います。 途中合流したらカオスなプロジェクト・・・ ここ数日、諸事情で同じクライアントの横のチームのプロジェクトのお手伝いをしていたのですが、タスク内容に関してモヤモヤする日々が続いていました。 それがようやく全体像が見えてきたので、昨日の深夜に腕組ながら整理しながら考えたらり理由が分かり、スッキリ。 原因は「解くべき問い」が異なっていたことでした。 そのプロジェクトではお客さんから個別具体的な問い(「〇〇の素案を作成して」)をオーダーされており、そのために必要と思われるタ…

  • 薬価3000万円のキムリアから考えるオペレーション変革の重要性

    詳細は把握していないので見当違いなことを書いてしまっていたらすみません。 先日3349万3407円という高額な薬価が決まり有名になった白血病治療薬「キムリア」。今日から保険適用になるとのこと。 www.sankei.com 少し調べたら、この薬は患者さんに合わせた完全にオーダーメイドな薬のようですね。 https://www.novartis.co.jp/sites/www.novartis.co.jp/files/CAR-T_Inforgraphic_J_R2_20180427_light.pdf 一度患者さんから取り出した細胞をアメリカまで送り、細胞を遺伝子操作し培養し、患者さんの体内に戻…

  • ドラマ ゲームオブスローンズ 最終章作り直し署名運動に見る期待値コントロールの難しさ ※ネタバレなし

    先日、会社の新人研修に呼ばれて先輩社員として喋らされる機会がありました。 新人に「プロモーションするには何が必要ですか?」と聞かれたので、「常に周囲の期待値を超え続けること」と回答しておきました。 これ、とても大事。 少しでも良いので相手に「おっ」と思ってもらえる仕事をすれば、こいつは出来るヤツだと評価され、もっと難しい仕事を与えてもらえる。成長チャンスをもらえる。仕事の報酬は仕事です。 ちょっと黒い話 と、ここまでは夢と希望でいっぱいの新人への話。 一方ここからは処世術。 相手の期待値を超えるための近道は、相手の期待値をコントロールすることです。 そのためには、例えばわざと納期を遅めに伝える…

  • フレームワークに利用されるな。フレームワークを利用しろ。

    ビジネスフレームワーク。または単にフレームワーク。 コンサルティング業界に興味のある人でしたら絶対に聞いたことがあるでしょう。 そうでない方でも、本屋で見かけたり、または日常的に職場で耳にすることもあるかもしれません。 Wikiによると「経営戦略や業務改善、問題解決などに役立つ分析ツールや思考の枠組み。MBAなどで教わることが多く、ビジネスに必要とされるロジカルシンキングや発想法などを体系的にまとめたもの。SWOT分析、ファイブフォース分析などが挙げられる」とあります。 巷ではどうやらコンサルタントとはフレームワークを武器に課題解決を行なっているものというイメージもあるようで、そのためか昨今で…

  • 週末ぐらいは美味しいものを。結婚記念日ランチ

    今回は完全にプライベートな投稿。 数日の誤差はあるのですが結婚記念日のお祝いとして、妻とホテルでモダンフレンチのランチを楽しんできました。 あ、ちなみに一般的にはコンサルタントは高級取りなイメージかも知れませんが、スタッフ職は所詮は歩兵ですしサラリーもそこそこなので、こんな豪華なランチは記念日とかでなければ無理ですね笑 利用したレストランはこちら。コンラッド28階にある「コラージュ」という、とても開放感があり落ち着いたレストラン。 tabelog.com さてそれではお楽しみのお食事です。 アミューズ:シェフからの小さな贈り物 フレンチの、こういう味だけでなく見た目に遊び心を忘れないところ、ス…

  • Slogan社コラム「ベンチャー転職1年目の教科書」に書かれている10項目を構造化してみた

    ベンチャーに特化した人材ビジネスを展開している Slogan さんが投稿されたコラムの「ベンチャー転職1年目の教科書」。 career.goodfind.jp 前回その感想を書いたのですが、その中で宣言した通りコラムに書かれている10個の項目を構造化してみたところ、綺麗に整理できたので投稿してみます。 因みにやたらと構造化や2×2マトリックスで整理したがるのはコンサルタントの癖ですね笑 ベンチャー成功ためののピラミッド構造 10項目ですが、よくよく見ると、考え方や仕事術、努力の結果として得られるものなどが混在していますね。 確かにすべての項目が重要なのは同意ですが、人は10個も羅列されるとなか…

  • 書評: データドリブン経営の最先端(ハーバードビジネスレビュー6月号を読んで)

    今月号のハーバードビジネスレビューの特集「データドリブン経営」(以下6月号)を読んでみたので感想を投稿します。 データドリブン経営って数年前から言われていることですよね 経営ダッシュボードとか数年前から流行っていますしそういう支援をしたこともあるので、もともと抱いていた課題意識を踏まえながら読み進めてみました。 なおその課題意識とは、定着・活用の壁です。 なぜ定着できないのか。活用しきれないのか 各社興味もあってデータドリブンに移行しようとしてはいますが、なかなかやりきれない会社さんが多い印象があります。継続できないんですよね。 個人的には以下3つが原因だと睨んでいます。 データを活用できる内…

  • コラム「ベンチャー転職1年目の教科書」を読んで。ベンチャー希望者は必読です

    ここまで見事なベンチャー論はいままで読んだことなかったので思わず Share します。 僕も新卒就活の時に利用していたベンチャーに特化した求人媒体 Slogan が贈る、ベンチャー転職者に向けたエールです。 新卒・中途問わずベンチャー企業に興味のある方は必読です。 career.goodfind.jp 記事の中では10個の項目が挙げられています。 いずれも納得の、そしてとても大事な観点だと強く同意します。 1.信頼とは貯金だ。信頼残高を獲得する 2.素直さとコーチャビリティを武装する 3.当事者意識と金銭感覚 4.環境のせいにしない。ただ理性を失ってはいけない 5.まずはGiveしよう。Can…

  • コンサルティングファームは天パ・くせ毛の人が比較的多い気がする

    たぶん気のせいですけどね。 ちなみに、かく言う私も天然パーマでして。 先日天パを抑えるシャンプーのトライアルセットを試してみて気に入ったので、ちゃんとしたものを購入。本日宅配ボックスに入っていました。 まっすぐにはならないけど、ちょっとサラサラヘアーに近づけた気がします。 それにしても、シャンプーのとは思えないキャッチコピーがいいですね。 This product improves the Quality of life. queensbathroom.jp

  • 結論から述べることは難しいことなのか

    「ビジネスでは結論から話すべき」 いろいろなところで聞く論調ですね。もちろん時にはウェットに話すことが求められるケースもあるかと思いますが、基本的には結論から話すべきでしょう。 でも必要性がいたるところで叫ばれているということは、結論から話すことができていない人がたくさんいるということの裏返しではないでしょうか。 実は若手や新人中心ではありますが、コンサルティングファームにも結論から話せない人が稀にいるものです。なおコンサルティングファームはそういう人には厳しいので上から指導されたりするわけですが、僕が面倒みている若手スタッフもまだ詳細から話したがる人がいまして、そういう時は「それは相談なの?…

  • コンサルタントがプレゼン中にこっそりと行なっていること:パワーポイントは拡張モードで投影すべし!

    みなさんは、パワーポイントをモニターで投影する時、どのような設定で投影していますか? 正直なところ投影モードに拘りを持つという人は稀かと思いますが、外資系コンサルタントはこんなところまで拘るのか、という一例としてお読みいただけると幸いです。 投影は拡張モードですべし! 僕は以下の3つの理由から拡張モード(デュアルデスクトップ)での投影を強くお勧めします。 プレゼン中にチームコミュニケーションができる 拡張モードでしたら、スカイプなどのチャット画面が投影している画面に表示されません。 そのため、プレゼン中にクライアントにバレずにチーム内でコミュニケーションを図ることができます。 内容は質問、相談…

  • 経営コンサルタントの仕事とは、コンサルティングとは何か

    経営コンサルティングファームの仕事は究極的にBtoBですし、 性質上業務内容も基本的に公にならないため、何を行なっているのか見えにくいと思います。 転職希望者の方などは、イメージを掴むのだけでも一苦労かと思います。 今回は、そんな分かりにくいコンサルティング業界について、「コンサルティングとは何か」が分かりやすく書かれた元BCG日本代表、現ドリームインキュベータ代表の堀紘一氏書籍の書籍から、読み解いていこうと思います。 コンサルティングとは何か (PHPビジネス新書) 作者: 堀紘一 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2011/04/26 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: …

  • 高学歴就活失敗談からの学び

    成功した時は意外と理由が分からないものですが、失敗した時はちゃんと分析すれば理由が分かりやすいので、学びが多いですよね。ということで今回は、新卒採用時代の失敗談について自分語りしようと思います。 高学歴にも関わらず、就活は大失敗スタートでした 僕は実は結構いい大学出身なのですが、高学歴であることと、ある程度トークに自信のあったことに胡座をかいて、大失敗を経験しています。 具体的には就活解禁から1ヶ月も経たずに、持ち方が0になってしまいました・・・ どんな就活をしていたのか 当時は説明会をぱらぱら回ってどこにかっこいい大人がいるのかを探していました。そして山崎豊子の小説の不毛地帯の影響もあり総合…

  • 議事録の書き方について、外資系コンサルタントがお勧めするたった1つのコツ

    ビジネスパーソンでしたら、誰しも議事録を作成したことはあると思います。 そこで質問ですが、みなさんは自分の作成する議事録に自信はありますか?恐らく、Noという方が多いのではないでしょうか。 では周りの方々の作成する議事録は分かりやすいですか?これも恐らくNoが多いのではないかと。 ほぼほぼすべての会社で、ほぼほぼ毎日何かしらの議事録が作成されているはずです。にも関わらず、イマイチなものが生産され続けている。これって、とても恐ろしいことではいですか? というわけで今回は、そんな世の中に一石を投じるべく、議事録を書く際に抑えるべきたった1つのコツをお伝えします。 このコツだけめ、議事録のレベルが1…

  • 生産性向上!外資系コンサルタントが愛用する Excel ショートカット30選

    コンサルティングファームの中の人と一緒に働いたことのある方はご存知かもしれませんが、コンサルタントはExcelやPowerPoint操作時にほとんどマウスを使いません! Excel操作時にマウスの右クリックしている人がいたら軽蔑の眼差しで見られてしまうような環境です。 でもなんで? 単純に、そちらの方が効率が良いからですが、具体的には以下の3つのポイントに分解してみました。 思考に充てる時間を増やすため ExcelやPowerPointの加工は完全に付加価値の低い「作業」の時間です。深夜まで働くコンサルタントといえども時間は有限ですので、できるだけ作業時間は減らしたい。作業時間を減らして付加価…

  • 営業の必須スキルである質問力は、全てのビジネスマンが習得すべきスキルだと思う:SPIN話法とFAB分析

    今回も営業スキルの話、特にヒアリングスキル/質問力の話を通じ、日常のビジネスシーンで周囲を巻き込んで何かを行なっていく際に活用できる、とてもパワフルなツールを紹介しようと思います。 人はどういう時に行動するのか 人は自分自身で納得しなければ行動しないので、何かをして欲しい時にこちらから言うのは逆効果であり、相手に気づいてもらえるように促すことが大事だということを前回の投稿でまとめてみました。 lightingup.hatenablog.com とはいえ、それってどうやるの? 概念的なことはわかった。ではどうやるの? というのが恐らくみなさまの思いでしょう。ということで今回は、営業マンの質問スキ…

  • 人の行動を促すためには、何をすべきかは言わない方が良い

    誰しもが、「人にXXXを行なってもらいたい」と考えるものです。 僕は前職のベンチャー企業では法人営業を行なっていたのですが、営業もまさにお客さん(見込み顧客)に購入の意思決定を行なってもらう仕事です。 今日はその時に学んだ営業の考え方を通じて、人に行動を促す際の勘所を記してみようと思います。 どういう時に人は購入するのか 不思議なもので、熱心な営業を受けると多くの人は購買意欲が削がれるものです。 例えば、アパレルのお店で買い物をしている場面を思い浮かべてください。あなたが自分のペースで服選びをしていると唐突に愛想笑いを浮かべた店員が近づいてきて、「今日はジャケットをお探しですか?」「そのシャツ…

  • GW空けに虎にならないために

    GWも残すところ今日を抜いてあと1日。みなさん有意義なGWを過ごせていますか? 休みの残りも少なくなってきた昼下がり、ふと山月記のある一節が思い起こされました。 人生は何事も為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りにも短い 山月記は高校の教科書で読んだという方も多いかもしれませんね。「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」によって虎になってしまった詩人の独白を描いた中島敦の名作です。 李陵・山月記 (新潮文庫) 作者: 中島敦 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/12 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 44回 この商品を含むブログ (145件) を見る それではもう一度山月…

  • 新卒で入社したベンチャー企業で一番はじめに行なった仕事の話

    最近は新卒でベンチャー企業に入社する人も増えてきたみたいですね。「ベンチャー企業も見ています」というコンサル志望の学生さんにも何人かあってきました。 僕も新卒ベンチャーなので同士が増えるのは喜ばしいです。ですが一方で、就職とは企業とのマッチングですので、入社後に「思っていた働き方とは違う」となると、双方にとって不幸せです。 今回はそのような悲劇が生まれない用に、あくまで僕自身の体験談ではありますが、入社後2日目から行なった業務内容の話をもとに、ベンチャーで働くとはどういうことかという一例を紹介できたらと思います。 入社後すぐに社内業務改善 当時はそういう意図はなかったのですが、今振り返ると完全…

  • 新人コンサルタントに期待すること、期待したいこと

    コンサルティングファームももちろん新卒採用を行なっています。今年の4月入社の新人も今まさに研修中で、GW空けてもう少ししたら現場に投入されると思います。 といわけで、今回は新人コンサルタントを直で指導・教育する現場コンサルタント目線で、新人コンサルタントに期待することと本当は期待したいことを書いてみます。 新人コンサルタントに期待すること 1聞いて10を知るという言葉もありますが、新人コンサルタント(タイトルとしてはアソシエイトやアナリストと呼ばれることが一般的です)には少なくとも「2を聞いて8まで仕上げる」ことを期待します。もちろん途中での相談は全然OK、むしろ必須。資料作成でもリサーチでも…

  • 「ロジカル」の三要素と活用方法

    ロジカルシンキングはビジネスパーソンが身につけるべきスキルとよく言われます。書店でもロジカルシンキング系の本はたくさん並んでいますし、ビジネス系のセミナーや研修でも人気のテーマでもありますね。 そのように広くロジカルシンキングの大切さは広く周知されていますが、一方でいざ「ロジカルとはどういう意味ですか?」と質問されると、答えに窮してしまう人は実は多いのではないでしょうか。 また身の回りを思い浮かべてみると、それって本当にロジカル?と疑ってしまうシーンも多いのではないでしょうか。 意外と広まっていないロジカルシンキング どうしてそうなってしまうのでしょうか。 僕一個人の考えで恐縮ですが、ロジカル…

  • コンサル面接対策:コンサルタントは「プロフェッショナル職」である

    前回の投稿では、コンサルティングファームを受ける際はなぜコンサルタントになりたいのかという「コンサルタントへの志望動機」をロジカルに語ること、そのためにはコンサルタント職への正しい理解が必要不可欠であることを説明しました。 ではコンサルタントとはどういう仕事なのでしょうか。 コンサルタントはプロフェッショナル職である コンサルタントをコンサルタントたらしめる大きな要素は、コンサルタント職とはプロフェッショナル職であることだと僕は考えています。 これまで、大学生のOB訪問や、また転職でも何人かのコンサル志望者と話をしたことがあるのですが、どうしても中にいないとこの辺の理解は難しいようです。 (も…

  • なぜコンサルタントになりたいのか。このシンプルな問にいかに論理的に答えられるか

    突然ですが、僕はOB訪問を受けるのが好きです。ピュアな学生さんは、スポンジのようにどんどん吸収してくれて、少し考えを掘り下げる手伝いをしてあげるとどんどんその人の新しい言葉が生まれてくる。そんな変化を見るのは楽しいです。さて、コンサルタントという仕事はいわゆる高学歴の学生さんから人気の職種らしいようですね。経営を学べるとか、若くしていろいろな経験ができるとか、多種多様な業種業界を知れるとか、チャレンジングで成長できるとか、第一声としてよく聞く理由はそんなところでしょうか。 もちろん就活生もそんなチャラい理由だけでは当然選考を通らないと理解しています。そこで、過去の経験で厚みを持たせたり、将来や…

  • 小さなことかもしれない、でもそれが世の中を変えていく、かもしれないという話

    こんにちは。徳田と言います。とある外資系経営コンサルティングファームで日々遅くまで、仕事を楽しみつつも、身を粉にしながら働いているアラサーです。 コンサルタントの仕事とは、医師や弁護士同様にクライアントからの依頼があってはじめて成り立ちます。クライアントの個別具体的な課題と向き合い、その解決のために全身全霊で取り組む仕事です。そのような仕事をはじめてから数年。最近ふと思うようになったんですよね。もっと自由に好きなことをしたいな、と。 コンサルタントになる前は小さなスタートアップ企業に新卒で入社し数年間働いていました。そこでは、いわゆる世の中からの会社としての信頼も、仕事の大きさや扱う金額の大き…

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