救われた者としての余裕によるアガペー実践
人は倫理的にどうであって、そこからどうならねばならないか…といった話は、仏教僧侶の説法であれ、キリスト教司祭 , 牧師の説教であれ、大要は全部聴かずともわかりきっているものです。問題となることはそれをいかにしてなし得るのか…?という方法です。宗教は理論・教説に傾いて、実践の方が弱いのです。曖昧であり、ケースバイケースの面があるにせよ具体性を欠くのです。だから説法者や説教者は実際的な質問を嫌がるのです。人が自己中心的な状態から他者と協調してゆく状態へと変わることが大切だとか、世間的な量的価値観から実存的な質的価値観へと変わることが大切だとか、そういった趣旨の話は、宗教関係者は特に、もうさんざん耳…
2023/06/30 21:28