70年代に向けた萌芽
HerbieMann,BobbyJaspar/FluteSouffle(米PrestigeRecordsPRLP7101)プレスティッジと言えばマイルスだったりロリンズだったりコルトレーンのイメージがあり、演奏者のプレイそのものに集中して聴くことが多いけれど、ハービー・マンもボビー・ジャスパーもフルートとテナーの両刀使いで、どちらがどの演奏なのかよくわからないこともあり、演奏の個性を愉しもうという聴き方をするとあまり面白くないということになって駄盤扱いされがちである。ところがこういうタイプのレコードは音楽自体を味わおうと思って聴くとまったく違った感想が湧いてきて、認識が変わるものである。冒頭の"TelAviv"はハービー・マンが作ったマイナー・キーの曲だが、これがとてもいい。ほの暗く、ゆったりと大きく揺れ...70年代に向けた萌芽
2024/07/06 09:51