1946 17
194617つげ義春『ネジ式紅い花』つげ義春著すごい本だ。高価なのだが十分値打ちがある。想像以上だった。つげ義春の絵も好きだ。僕の青春の全てがあった。言うほどのものではないけれど。三十年以上も前、ラジオドラマの入選者が名古屋に集まったことがあります。話している内にみんながつげ義春フリークだと分かって大笑いした。人生は旅だなあって思います。僕は旅行が好きではなかった。土台が外されたみたいて、不安になるのです。旅はいつも不安と道連れ。旅行の帰路で「ああ帰ってきた、よかった」って言ったら、「お前とは絶体旅行に行かない」と言われたことがあったなあ。でも彼とは、それからも何度も職場の旅行に行った。二人とも友達がいなかった。「せつない」は『紅い花』ではなくて、『もっきり屋の少女』だった。「だめです私はせつないです」見...194617
2024/03/02 10:42