トンイの長いあらすじを小説風に書いた完全版1~60話です。 ネタバレ、派閥や時代背景など
甲戌の年四月十二日 イニョン王妃の復権が言い渡された。 内儒司の出納日誌の証拠により、イニョン元王妃の容疑が晴れたのである。 「王妃様……親衛隊長ソ・ヨンギが王命を受け、お迎えにあがりました」
王様への報告を済ませた男らが王宮殿の石段をおりてきた。 内官がすれ違いざま会釈し、案件を重ねた脚付き盆を手にして王宮殿へ入って行った。 「税については年貢米を減らし、足りぬ分は王室の資財から捻出す
トンイの療養の申し出を、王妃は快く承知した。 むしろ最初に勧めたのは王妃の方だった。 何かと無理をしていたから、ゆっくりと休むといいと言った。 でも出産直後の療養を辞退したほど頑張りやのトンイが
とつぜんトンイの部屋に二人の覆面男が上がり込んできた。 人の家に草履であがり込んで、長い刀を光らせている。 「お前が王の側室に違いあるまいな? 苦しまずに死なせてやろう」 男はどうやら次のターゲ
「そういうことでしたか」 シム・ウンテクは頷いた。 オ・テソクが南人の長老を殺して自分がその座に納まり、コムゲに罪をかぶせたのだ。 「だが十何年も前のことだ……」 ソ・ヨンギは再捜査の難しさを指
「その場に淑嬪様がいらっしゃったのですよ。あろうことか王様がお出ましになりまして!」 赤鼻の男は本当に無念でならないという風に、今にも泣きだしそうな顔をした。 ヨンギは耳を疑い、最初は顔をひどくし
トンイが出頭したとの知らせを受け、王様は馬を飛ばして漢城府へ駆けつけた。 しかし時すでに遅しだ。自白した後だという。 トンイが身分を隠していた事実… コムゲとの関係… ケドラの逃走援助…
「朝鮮の名物を紹介して頂き、さらには詩も一句、賜りました。聡明な世子様で、朝鮮はますます安泰ですなぁ」 清の男は歓迎行事で世子のガイドにすっかり満足し、おべっかも忘れなかった。息子を褒められた王様も
すでに授業は始まっている頃だ。今さら書堂に戻っても門に鍵がかかっているし、戸を叩けば先生に怒られる。 王様はクムにこのままサボるよう勧めた。 「私も塀の上を飛び回ったものです」 そんなホラ話を真
王様はクムをヨニン君に……かつトンイを従2品の淑儀にするよう都承旨へ手続きを命じた。 トンイとクムを乗せた2台のコシが、内官や槍兵や武官や青衣の役人と共に宮中へ入っていく。 クムは黒頭巾をかぶり、衣は
世子とクムが仁政殿で王様に謁見した。 大きな丸テーブルには中庸、大学など書物が重ねてある。 王様はクムを褒めるだけでは飽き足らずに、書物のページをめくって意味を尋ねた。 「これは前書きです。子思
イニョン王妃が倒れた。 真心痛 (心筋梗塞)をひた隠しにしてきたらしい。 病状の程度を探るようにと、オクチョンから命じられた尚宮は、まもなく意識不明の知らせを持って戻った。 (イニョン王妃に握られた証
宮中ではイニョン王妃の葬儀の準備が進められている。 葬儀に必要な花、ござ、金の燭台などを持って、大勢の女官や役人が熙政堂の階段や石橋を行き交う姿が見られた。 建物は高床式で水のない掘に建っている。
こちらのコーナーではドラマ内での補足説明を書き写したものや、気になったことをメモしていきます。(日替わり更新) 8話 音変(ウンピョン)…音が乱れ国が滅亡する兆候 漢城府の判官…都の行政・司法を担当
クムの授業が宮中の庭の楼閣で行われていた。 雲鶴と机を向かい合わせてのマンツーマンだ。 クムは見慣れない本が自分の書袋に入っているのに気づいて不思議に思った。ところがその書物が何であるか知っている
開け放たれた扉の軒先には“警守所”と白文字の額がかけてある。兵士がかがり火の脇で番をしているところだった。 チョンスが提示した木札を見て、門番は急にきびきびとした態度になった。それには金文字で役職と名
世子が王様のいる大殿へ行ったという嫌な噂を聞いた…… オクチョンが東宮殿の入口で待っていると、母の姿に気付いた世子が庭の廊下から階段をあがって静かに前へ立った。 「まさか、王様に病のことを話していませ
世子は書庫にいて無事である。そうハン内官から聞いて、王様は天にも昇るような気持ちで大きく胸をなでおろした。 火もだいぶ弱くなり、虫の音が聞こえるほど静けさが戻りつつある。それでもまだ桶を片手に門の中
監察府では庭に女官が集められ、チャン・ヒジェが孤島に送られ処刑されること、禧嬪の服毒刑が未の刻に行われることが尚宮より伝えられた。 露店の通りで人ごみを掻き分け、オ・テプンの妻が一番前に出て鼻息を
ヨニン君の婚礼の話を進めようと、王様の客間へ王妃がやって来た。 「宮廷に広がる噂を慎め、世子の座を正すことなのです。どうがご理解くださいませ…」 もっともらしい名分を考えたものだ…と王様は思った。
赤鼻の男から巻物を受け取ったヨンギは、不意打ちを食らったような顔になった。 査閲式の取り消し命令である… 「何カ月も訓練をしてきたのにどういうことでしょう?」 部下が不思議そうに聞く。だがまった
チョンスはブロックアーチ門の前から義禁府の兵に手紙を託した。 ヨンギのもとへ届くまでに半日。その後内禁衛が応援に駆けつけるのに1日はかかるだろう… 2枚の羽飾り帽の兵士は、青い旗を立てた筒を背中にか
輿を引く予定の男が急に腹痛を訴え、イヒョン宮への出発が遅れた間、実のところトンイは監察府に顔を出していた。 トンイの姿を見て、チョン尚宮とチョンイムが作業の手を止め、すりこぎのような物を器へ戻した。
~森の前に白やピンクの花が広がっている。野原を歩きながら、トンイはぼんやりと昔を思い出していた。 家の縁側にヘグムを手にした楽師の兄さんと父さんがいる。 兄さんが目を輝かせてトンイを呼ぶと、同じ
トンイあらすじ 1話 「陰謀の始まり」 粛宗7年(1681年) 絶壁の黒い陰の向こうに川が広がっている。さらにずっと奥には山々が連なり、川との境もはっきりしないまま藤色のもやに包まれてい
トンイあらすじ 11話 「思いがけぬ褒美」 ユ尚宮はきれいに掃き清められた十字の道を横切り、室内を出たり入ったり忙しくした。オクチョンを義禁府に引き渡す準備のためだった。道の周りの砂場は濃いピン
トンイあらすじ 21話 「闇の資金」 イニョン王妃の降格は、もはや仕方がないとのあきらめが、人々の間にどんどん広がっていた。 「そなたが騒ぎたてれば、全てが水の泡となる。南人は あらゆる手をつか
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