読書メモ ロジャー・ローウェンスタイン『なぜ資本主義は暴走するのか 「株主価値」の恐るべき罠』その2
市場でも熱狂が高まり ついに人々は考えることをやめた 経済的な根拠などどうでもよかった バブルである ニューエコノミーとはアメリカ経済界の自惚れだった 技術の将来性に対し疑問符をつける者や 以前のように企業の資産やキャッシュフローなど 旧時代の人間と見なされた バイク買取キャンペーン中、ご成約の全員に現金プレゼント 投資家は判断尺度を投げ捨てた 彼らは自由を手に入れたが それは理性を失ったことで得た自由だったのかもしれない 株価にこだわりすぎる経営者は 株主価値をなくしてしまう 目先の株価を上げたいという想いが 会社内で影響を及ぼす 会計処理は不正に操作され 経営戦略は市場参加者のウケを狙って…
2019/03/31 10:30