学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか
広田照幸『学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか』を読む。 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか (ちくまプリマー新書) 作者:広田照幸 筑摩書房 Amazon 中高生あたりの若い読者や、教員など教育に携わる人を対象としているようだ。読みやすい一冊で、なるほどと思う箇所もあれば、うーむという箇所もあった。 学校はなぜ退屈なのか。これに関する話はなるほどと思った。学校ができる前の伝統的社会においては、基本的に農家の子は農家になり、鍛冶屋の子は鍛冶屋になる。親の背中にくっついて仕事を覚え、一人前になっていく。こういう社会では、生活と学習と仕事が一体化している。 ところが、近代資本主義が発達し、伝統的な社会が崩れ…
2024/02/26 20:41