アンチグラビティ
2020年公開のロシア製B級SF作品。 ロシア映画は俳優、スタッフ共々まったく知らない。それでもSF作品は結構入ってきているので、たまに観ると似たような特徴がある。それはハリウッド作品の定石と違って静的な印象が強く、クライマックスにボルテージを上げる構成をとらないケースが目につく。そして、編集も独特で不親切なカットが多い。観客の理解を手助けするより、あえて煙に巻くようなところがある。それでも昔に比べれば、グローバルな演出になってきたと思う。 本作は「マトリックス」や「インセプション」のアイデアを独自の脚本に上手く消化して、中々インパクトのある世界観を披露してくれている。冒頭からの、シュールリア…
2024/07/16 17:09