車の渋滞の脇を新交通システムLRTが走っている。よくみると1両がバス半分の長さにも満たない小さな車両を幾重にも繋いで10分おきに通過してゆく。この車両にシーメンスと記載されていたから鉄道の規格は、小さな街が多いヨーロッパ仕様だ。多分ドイツかベルギーあたりの製造だろう。今のマニラの都市規模からすれば、あきらかに輸送人員が不足している。小さな箱を10両近くつなぐのが最大なのだろう。そして10分間隔以下では走らせられない。だからいつ乗ってもラッシュ状態なのである。私もそれがためにパサイ以外の所にはゆかない。この鉄道を整備したのはヨーロッパ企業だ。私はフィリピンもヨーロッパに騙されたんだと思われた。そんな小さな箱では、メトロマニラの機能を充足することは到底出来ない。爆発するメトロマニラの都市機能を満たすには、2分...エッセイ877.貧弱な鉄道システム