グローバル3倍3分法の対談を見た感想
10月26日に、日興アセットマネジメントの商品開発者の有賀潤一郎さんと、経済評論家の山崎元さんの対談があったようですね。議題はグローバル3倍3分法がどのようにして作られたか、というものでした。(参考) 債券先物指数で15年の構想がカタチに 組み入れ資産比率が固定なのは分かりやすくするため 売りに行くのではなく買いに来てもらう形なので低コスト 株式と同じくらいのリスクにするために3倍にした といったところが面白いなと感じました。 15年の構想は長すぎる? なんでも、グローバル3倍3分法の構想は15年ほどかかっていたそうです。 分散ポートフォリオにレバレッジをかけると有効フロンティアの上を行くことが知られています。より効率のよい投資をしたいのであれば構想として挙がっていても不思議ではありません。 ちょっと長すぎるんじゃないの?というツッコミが入りましたが、これには債券先物を指数として表すことができるようになった点が大きいそうです。指数があることで、投資家へ説明がしやすくなったり、商品のバックテストを行うことができるようになりました。 組み入れ資産比率の秘密 毎回毎回、組み入れ資産比率が変わってしまってアクティブ運用したがために結局コストがかさんでリターンも得られなかった、では何をやっているのかよくわかりません。 そのため、固定比率としておき、リバランスは調整程度にとどめているそうです。そちらのほうが個人投資家にも分かりやすいですからね。 また、 先物の証拠金の追証などでファンドが破綻することはないか? との質問に対して、 証拠金は2%程度との回答でした。これはファンドマネージャーが寝てる間に下がって証拠金が不足するとペナルティがあるので多めにしている、とのことでした。 証拠金の2%というのがどの程度の水準なのかが分かりませんが、安全よりに設定しているのですね。信託運用なので、破綻させるわけにはいきません。 さらに、 全損してゼロ、マイナスにならないか? との質問に対しては 大丈夫と言ってしまうことはNGなのでできないが、そのレベルをリスクを取っている商品ではない とのことでした。
2019/10/30 07:27