花ひとつ。指先が切れるような美貌の弟を持って兄弟揃って年端のいかぬうちから名だたる映画に出演し(当初こそ『月下の若武者』のような美少年揃い踏みのようなこともし…
街燈 監督 : 中平 康 製作 : 日活 作年 : 1957年 出演 : 月丘夢路 / 南田洋子 / 葉山良二 / 岡田眞澄 / 中原早苗 / 草薙幸…
映画(20と)ひとつ、堀禎一監督『不倫団地 かなしいイロやねん』
不倫団地 かなしいイロやねん 監督 : 堀 禎一 製作 : 国映 作年 : 2005年 出演 : 速水今日子 / 吉岡睦雄 / 伊藤 猛 / 冴島奈…
落花に唇を寄せて : モンテ・ヘルマン、走れ、走り続ける自分に追いつくために
デヴィッド・ロウリー監督『さらば愛しきアウトロー』(2018年)は昨今溢れ返るいよいよ土俵際の老人たちが自らの過去を遡る旅に出たり、長年の生活圏に闖入する新…
二瓶正也の名前を聞いてまっさきに浮かんでくるのはあの柿色の丸みを帯びた洒落た隊員服に黒革のブーツ姿ではなく薄闇にいまは衣装もおぼろな彼の緊迫した横顔です。テ…
いざ自分が相応の年齢になってみて、いやなって尚大人という言葉で抱くのは子供の頃に見上げた大人たちの姿でどうしたものか、私にはそれがジェリー藤尾です。ちょうど…
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花ひとつ。指先が切れるような美貌の弟を持って兄弟揃って年端のいかぬうちから名だたる映画に出演し(当初こそ『月下の若武者』のような美少年揃い踏みのようなこともし…
咲き綻ぶ幾千の菖蒲の花がいまも東京の風物となっている堀切菖蒲園は江戸時代に百姓伊左衛門が菖蒲の品種を集めて公開したのが始まりです。江戸の成熟が庶民に文化を…
咲き綻ぶ幾千の菖蒲の花がいまも東京の風物となっている堀切菖蒲園は江戸時代に百姓伊左衛門が菖蒲の品種を集めて公開したのが始まりです。江戸の成熟が庶民に文化を…
自分すら突き放して見る理知的で冷笑的な素顔に、綺麗では収まり切らない破壊的で愛らしい第二の顔が手に入ったことで、その顔が作る性格へと自分を解き放つ。無類の…
1600年代の半ばに両国橋が掛かるまで隅田川を渡るのは渡しと決まっています。橋場の渡し、竹屋の渡し、竹丁の渡し、厩の渡し、中洲の渡し、佃の渡しで、うち竹丁…
いまほど気楽に日活ロマンポルノを見られる年齢でもありませんから彼女の映画人生を潤す前半を欠いたまま、絵沢萠子の名前が渦巻くように私の体の内側を吹き上がってい…
恋すればやせこそすらめ物のをの ゆふがみじかく思ほゆるかな恋やつれを相手になじる歌で、物の緒が帯、関係の糸、命と多様に織りなして、それが結うのに短くなっ…
雑司が谷鬼子母神、江戸時代から参詣の絶えることなく芸能の面々も客を当て込んで集います。どんなことが催されていたかと言いますと、賭的[とてき]、騎射、能、囃…
、恋人の許に通うのに足音を立てない馬があったらなあという愛らしい一節ですが、気になるのが。詠嘆のに疑問のが連なって濁音化したもので事物の所有や事態の到来を…
1954年8月号の雑誌『婦人生活』に高英男と寿美花代の対談が載っています。大人のしかも年頃のエンターテイナーが座持ちのよさとざっくばらんな口ぶりで語らうのも…
本居宣長六十一歳自画自賛図 子安宣邦によると歌の添削を頼んだ賀茂真淵からこんなものは歌ではないと突っ返される本居宣長です。万葉集に還れという真淵の原理主義は…
大島渚監督『白昼の通り魔』創造社 1966年 白昼の通り魔Amazon(アマゾン)400円 リサンドロ・アロンソ監督『約束の地』 アルゼ…
銀座が当地に開かれたのは1612年。文字通り銀貨の鋳造を担う役所ですが、銀座の他に銀貨を製造していたのが家康に名前を賜った大黒常是家で、ここの丁銀、豆板銀…
世に言うそしてついついひとが思いを募らせると口につく美空ひばりへの賛辞、歌謡界の女王、昭和の歌姫、天才少女、不世出のスター... まさしくその通りではあるんで…
ここに一首 あらざらむこの世のほかの思ひ出に 今ひとたびの逢ふよしもがな 和泉式部言わんとするのは遊女がお見限りに出す艶文と変わりません。この世の思い出に…
明治の初めに洋風建築の立ち並ぶ近代都市に逸早く変貌した銀座にはハイカラな文化が集まります。そのなかでも目を引くのが新聞社で、 福地源一郎の日日新聞日報社 …
トラスト・ミー監督 : ハル・ハートリー製作 : アメリカ・イギリス作年 : 1991年出演 : エイドリアン・シェリー / マーティン・ドノヴァン / ジョ…
揚名とは職名のみあって職掌も俸禄も持たない状態を差します。それが国司の介の場合なら揚名介、受領に限らず関白であっても揚名関白と言われます。こんなことが起こ…
新劇、新派、歌舞伎の改良運動、新国劇にドサにレヴュー、忘れてならない活動写真と入り乱れる大正演劇を駆け抜ける一人の男は島村抱月の薫陶を受けた俳優であり、放…
身重の体で自分の許から消えた女の兄とたまさか旅の空に出会います。女のことを聞きたさに兄を引き留めようと〈語らひ給ふさまの懐かしさは、げにさばかり直々しき心…
花ひとつ。指先が切れるような美貌の弟を持って兄弟揃って年端のいかぬうちから名だたる映画に出演し(当初こそ『月下の若武者』のような美少年揃い踏みのようなこともし…
咲き綻ぶ幾千の菖蒲の花がいまも東京の風物となっている堀切菖蒲園は江戸時代に百姓伊左衛門が菖蒲の品種を集めて公開したのが始まりです。江戸の成熟が庶民に文化を…
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本居宣長六十一歳自画自賛図 子安宣邦によると歌の添削を頼んだ賀茂真淵からこんなものは歌ではないと突っ返される本居宣長です。万葉集に還れという真淵の原理主義は…
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