映画『新聞記者』感想|単なる告発映画ではない、一般化したテーマ性
官邸に疑心の目を向けた映画だが、高いメッセージ性から日本アカデミー賞作品賞、さらには主演女優賞・男優賞の3冠に輝いた作品。受賞を記念して再上映がかかっていたので、映画館まで見に行ってきた。 新聞記者として真実を求める姿勢を貫く吉岡(シム・ウンギョン)と、内閣情報調査室のエリート官僚として政権に不都合な情報をコントロールする仕事をするも疑問を感じている杉原(松坂桃李)。 東京新聞記者、望月衣塑子の同名ノンフィクション作品を原案にしただけあって、SNSを使った大胆な情報操作など、「本当に行なわれているのでは?」と不安を煽るようなリアリティだった。 日本アカデミー賞の授賞式では、シム・ウンギョンがス…
2020/03/15 17:53