映画『37セカンズ』感想|障がいと性を扱いながらも普遍的な成長譚
生まれたときから脳性麻痺によって手足の自由がきかず、車椅子で生活する「ゆま」が、 親友の漫画家のゴーストライターとして働いており世に出ることができない息苦しさ、 性への興味、 母親の過保護への反感、 そういったことを感じながら1歩外へ出てみる、踏み出してみる、という映画。 ほとんど前情報を入れずに見に行ったことが良かった。 前半はかなり性的な表現が多く、障がいが邪魔となり人と付き合うことが出来ず、性交渉もままならない姿が、主人公ゆまの描く2次元のマンガのVFXを交えてコミカルに描かれる。 かと思えば後半は急展開を迎え、物語はゆまの成長した姿を映して終える。 正直、前半の「障がい者と性」というテ…
2020/02/24 22:42