愛犬とできるだけ長く居たいというのはワガママなのか
老犬と暮らす人ならば、誰しもが毎日意識するのは、"死"というものです。 老犬と暮らしていると穏やかな時間の隙間にじわじわと落ちて来て、水の中に落としたインクのように広がるその得体の知れない恐怖を一度は経験した事があるでしょう。 それは、夕暮れ時の暗闇のように、それと意識する間もなく穏やかな日常に広がって、やがて真っ暗に自分と老犬を包み込みます。 明るく指す陽射しに、普段は意識することもないその"死"という暗闇は、それでも確実にそこにあります。 老犬との暮らしはその暗闇を少しでも遠くに追いやるという暮らしでもあります。 しかし、その思いは全ての人に共通ではありません。 これは、相手が人間でも同じ…
2019/05/21 09:07