奇想天外。1958年の作品とは思えない斬新さでした。まさにエンタメ界のバイブル。(甲賀忍法帖/山田 風太郎)
これはなんと1958年の作品です。もうエンタメのバイブルと言ってもいい本です。ずっと読みたいと思っていましたが、今まで未読でした。 もう、本当にありとあらゆる(びっくりするような!)忍者が出てきます。 「忍者の術は、相手の意表を突いた場合に、一番効力を発揮する為、予め知られてはならない。よって、術を使う時は一撃必殺で相手を倒す必要がある。失敗すると、自分の術が周知されてしまい、相手はそれに備えることができるようになり、勝機(生存率)は格段に下がる。」という設定自体が、妖術?奇術?と言ってもいいような術が沢山出てくる割に、なんだが現実的で、そのギャップがまた本作品の醍醐味を増しています。 徳川第…
2019/03/31 23:00