企画展 花器のある風景
★取材レポート★泉屋博古館東京で開催中の「企画展花器のある風景」では、花をいける器「花器」がテーマとなっています。生花では一見、花が主役で花器は脇役とも思えますが、花器の歴史や文化的背景に光を当てることで新たな視点を得られます。花を描いた絵画や出版物に見られる「花器」の存在は、普段はあまり注目しない存在に目を向けるきっかけになるでしょう。江戸時代後期に描かれた春花図です。画面上方に歌人による賛が描かれています。この賛では「瑠璃能瓶」などの言葉でわかるように、花だけでなく花器についても語られています。花器のルーツは中国にあり、宋の時代に古銅器や陶磁器を模した花器が作られるようになり、その文化が日本にも伝わりました。展覧会では、花器そのもののデザインや歴史も紹介されています。様々な花器の細部や質感は視覚的、技...企画展花器のある風景
2025/01/30 21:02