マリアがなぜアンナの膝に座っているのだろうか
「聖アンナと聖母子」はレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1529)が1508年頃に描いた作品といわれています。レオナルドの絵画は、描き始めてから長い年月加筆を続けていくことが多いので、この作品もこの年に彼が書き始めたと考えたほうがいいでしょう。発注者はフィレンツェのサンティッシマ・アンヌツィアータ教会です、実はこの教会レオナルドの父親が公証人であったので、その関係で獲得した仕事であるともいわれています。しかしこの時期すでにレオナルドは、画家としての名声を確立し始めていた時期でもあるので、父親のコネクションだけではなく実力もあったものと思います。 作品を見てみましょう。この作品を見て不思議に思ったことは、なんとマリアが母親のアンナの膝にちょこんと座っているではありませんか?構図は、アンナの頭長を頂点にマ...マリアがなぜアンナの膝に座っているのだろうか
2022/12/24 10:17